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記者=執筆力とは限らない。
記者をやっていると「書くことが得意なんだね」とよく言われる。
10年経験して思ったのは、記者に求められるスキルは
「聞く力」と「想像力」、そして「感情移入力」ではないかと思う。
聞く力
相手の話をじっくり聞いて、内容を引き出すことで
記事にできるコンテンツはぐっと増える。質問に対する回答が得られないことも多く、そんな時は軌道修正しながら相手の話に耳を傾け続ける忍耐力も必要。口数が少ない取材対象者だった場合は、いきなり突拍子もない質問を投げてみたりすると、案外素を引き出せちゃったりする。
想像力
取材前の下調べ段階では「想像力」が必要。私の場合、取材対象者が
企業経営者というケースが多いので、企業理念や会社の歩み、実績、出身地、社長の経歴などからある程度の人生観を分析する。正直、会ってみないと人柄はわからない。でも案外これが当たってたりする。
そして会う人数が増えれば増えるほど、おおよそのタイプをカテゴライズできるようになったりもする。
感情移入力
そしてここで言う「感情移入力」は、取材対象者がアーティストや芸術家など、わりとクリエイティブなことをやっている場合に限り有効。
作品づくりへの思い、紡がれる言葉や情熱に感情移入できるかどうかで
記事の雰囲気はガラリと変わる。相手の立場に立って考えることができるか否かも重要になるかもしれない。