キャッチャーインザライ

今日、
「若年性アルツハイマーじゃないですか？（笑）」
　って言われたのが気になって仕方ないので、何か書くこととした。

大好きな漫画の新刊と、『ライ麦畑でつかまえて』を買った。

ライ麦、を少し読んで、
高校の時の、国語の現代文の教師を思い出した。

その教師は、教頭でもあった。
教頭が授業をするなんて、変わっていた。
初めての授業のとき、教頭は言った。

「俺には、介護をしている母親がいる。俺は、母親を養うため、働かなければならない。だから、お前たち、俺の仕事の邪魔はするな」

私たち世代は荒れに荒れていて、教師に対しての授業中の茶化しなんかは当たり前だった。
（それでも、中学よりはマシだった。喫煙、飲酒、授業妨害は日常的だった。教室にビールをぶちまけたり、授業中にお菓子を食べたり、教師と追いかけっこしたり、いかがわしい電話を学校の公衆電話でしたり。マジックインキを分解し、ビニール袋に入れてシンナーを吸い、ラリってベランダの手すりにぶら下がったりしたヤカラも居た。中学は、まともに授業を受けた覚えがない）

その状況を知っていたのだろう、教頭は生徒が凍りつくようなことを初対面で言い放った。

そりゃそうだ、と思う半面、なんだこいつ、とも思った。

何回か教頭の授業を受け、すぐに飽きた。

私は数学で単位が危うくなり、留年しかけた。
しかし、現代文の成績はすこぶる良くて、試験の順位も結構上位に居た。
前にも書いたが、私にとって数字は性格や性別があり、そちらが「数」という情報とともに頭に入るので苦手なのだ。多分、色も付いてる。

だから、飽きてしまった、
教科書を読むだけ、黒板に長々書くだけ、教科書に書いてあることをただただなぞるだけ。

本当に、教頭はただ「俺の仕事」をしに来ているだけなのだ。

教頭と仲良かった同級生を、私は知らない。
極力、生徒と関わらないように、きっちりと線引きをしていたようだ。
仕方ない、教頭にはただの職場、だったのだから。

例え、教室に誰も居なくても、教頭は淡々と教科書を読み、書いてあることを黒板に並べただろう。
彼の言う「俺の仕事」は、そのような形だった。

無機質、無感動。

昔は、熱い教師だったのだろうか。

ちなみに、担任は熱い男性だった。
私は担任の授業も、担任も好きだった。

教頭の授業の前に、ついつい友人とお喋りが長くなり、教頭が来ていたのにまだ席に着いていなかったことがあった。
教頭は、「何してる、早く席に着け！」と言い、分厚い現代文の教科書（しかも角！）で私の頭を殴った。

とっさにてへへ、と笑ったが、じんじんといつまでも頭が痛くて、
こんなつまらない授業、教頭の仕事のために、
なぜ、痛い思いをしなければならないのか、と、
次第に悔しさがこみ上げてきた。

だから、今も覚えている、
枯れたのに、枯れることを許されない人生を、
熱さを忘れた枯れ尾花、
教師という職業を選び、行き着く先は読み上げ機。

そんな、哀しい老人を、

今も、憂いている。

彼の人生に何があったのかなんて、知りたくもないけれど、
でも、

そんな生き方を
私は選びたくはない。

と、若年性アルツハイマーもどきが言っております。

追記で今日、カバアグが一人で暴れてました。
上長から言われた仕事を私に押し付け、
私のリーダーの女性が「はあぁ？」ってな勢いで
怒っており（笑）、
リーダーと話した内容をメールで打ち、
会社ケータイをオフにした。

案の定、自分の思い通りにならないので
電話（直接抗議）かけまくったらしく、
電源入れろ！ と別の人経由で連絡して来た。
みんなで苦笑い。
ワンパターンなんだよなー。

後で着歴確認したら、連続で5件あって、
ちょっとしたストーカーやんけ、と。

まあ、リーダーさんが、しれっと電話して
おさめてくれたけど、二人で、カバアグの指示が
明確でなく、何をどうしたらいいのか、
私がやることではないのではないか、という
話でした。

ちなみにその仕事、カバアグが管理していた頃の
話だから、知らないで今から把握、もおかしな話
なんだよなー。
目暗印、ということかな。

あと、キレすぎてて私へのメール、
「目が点になりますね！www」って返って来て、
とても50前の文章とは思えない。
でも、リーダーさんや私の上長も宛先に入って
いたから、証拠をありがとうです。

と、いう訳で、
ライ麦、で補充する。

高校生の頃、一人、体育を無断でサボって
誰も居ない教室で読み続けた物語。

他人に利用されるばかりで、意思を持たなかった
私の心に、「純粋な悪意」をくれた、
素晴らしい物語。

だから、今日も
私は邪悪。