無造作な日々の3「映画タイトル」

あの人：
「ちょっと聞いて。前から言ってた映画の企画なんだけど、ついにタイトルを思いついたよ！昨日の夜。風呂から出た後。よく風呂に入ってるときに歌詞が浮かぶとかいうじゃん。アーティストの人とか。俺の場合、風呂後だったわー」

ゆずこ：
（早くタイトル言えよ…）

ミシェル：
「すごーい！風呂後なんだねー」
ゆずこ：
（いや、そこ食いつくなよ。タイトル聞けよ）
あの人：
「そうなのよ！まぁ、風呂に入ってるときに浮かばないのが、俺らしいよね。俺、こう見えて70kgくらいあるからさぁ。アイデアも俺も浮かばないのよー！ガッハハー！」
ミシェル：
「えぇー！体重70kgあるのぉ？見えない」
ゆずこ：
（違うのよ、食いつきどころが違うのよ）
ミシェル：
「普段、なに食べてんの？」
あの人：
「ラーメンとか普通に食うよ。あっ、けど最近炭水化物抜いてるからね」
ゆずこ：
「あのぉ、タイトル。映画のタイトル」
あの人：
「なになに、期待値上がってるじゃん〜。しょうがないなぁ」
ゆずこ：
（早く言えよ）
あの人：
「タイトルは、愛までまだ60kmザ・ムービー！どう？面白そうでしょ」
ミシェル：
「なにそれ？よくわかんない」
ゆずこ：
（ミシェル、そのリアクションはドンピシャだぞ！）
あの人：
「よくわかんないって、もう興味津々じゃん！」
ミシェル：
「えっ？そうなの？」
ゆずこ：
「あのぉ、それってどんな話なんですか？」
あの人：
「いや、まだ内容は考えないんだけど、愛の話だね」
ゆずこ：
「それはタイトルでなんとなく分かりますが、、、恋愛ものですか？」
あの人：
「いやぁ、もちろん恋愛要素もあるけど、それにとどまらない大スペクタル的な！ね？」

ゆずこ：
「は、はぁ」
（ね？ってなんだよ。ってか、大スペクタルってなに？絶対感覚で言ってるよね）
あの人：
「とりあえず、内容はみんなで考えて思いついたら都度教えてね！ね？」
ゆずこ：
「は、はぁ」
（だから、ね？ってなんだよ）