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Dob10(S)改造① ホイル巻き
こんにちは、せんしちです。年末に購入したドブソニアン望遠鏡に、改造と言うほどではないですが、自分なりにいくつか手を加えています。ゆるい連載形式で紹介していこうと思います。
今回は、放射冷却による結露と筒内温度差を抑制するために、放射率の低い、アルミホイルで鏡筒を覆った件です。
やったこと&経緯
ニチバンの「しっかり貼れてはがしやすい」両面テープで、キッチンにある普通のアルミホイルを鏡筒全面に貼りました。
それらしい専用の素材を貼ったら格好良かったのですが、適宜張り替える想定で、まずは最も入手しやすいアルミホイルを使いました。放射冷却の抑制はアルミホイルがベストという調査結果も見かけましたし、アルミホイルは製品による差が小さいとも考えました。
エマージェンシーブランケットに関しては、ものによってかなり放射率に差があるという調査結果を見つけたので一旦避けましたが、その後、手元の計測で、エマージェンシーブランケット(両面銀色)の表裏に差があることが分かりました。おそらく、薄いPET素材のシートの片面にアルミ蒸着されていて、アルミ蒸着されている側の反射率が高いのでしょう。
後日、手持ちの放射温度計であれこれ測ってみると、アルミホイルと、エマージェンシーブランケット(ダイソーで購入した小久保工業所製のもの。反射率の高い面)の反射率が90%前後と最も高く、次いで2mm厚の白いスポンジにアルミを蒸着した断熱シートが60%前後と見積もられました。
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アルミホイルの難点は、少しでもひっかかるとすぐに破けてしまうことでしょうか。この点はエマージェンシーシートか、少し厚手のアルミホイルの方が良かった気がします。また、ゆっくり冷える主鏡と鏡筒内壁の温度差を減らす観点では、断熱性のあるもので巻くとなお良いかもしれません。
効果
夜露の防止に関しては、森の中の駐車場で3時間半くらい観望して鏡筒・斜鏡とも結露無しだったので、とりあえず合格でしょうか。なおその間、駐めておいた車はしっかり結露していました。
筒内の温度差による像の向上に関しては、Dob10(S)を入手してからすぐ巻いてしまい、ホイルを巻いてないものと条件を揃えて比較できないので、正直、よく分かりません。とりあえず精神的安定が得られたのでOKということにしましょう。