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語るように歌うラップ 歌うように語る方言

方言を方言たらしめる最大の要因ってそのリズムにあったりしますよね。職場で他県の営業所と電話でやりとりするときに「この方は歌うように話す方だな。」と思っていた方がいらして、それってその地方のリズムなんですね。最近気づきました。

朗らかで滑らかなリズムは方言ならではですよね。

昔EAST END×YURIが「DA.YO.NE.」をリリースしてそのあとご当地版がたくさんでたのですが、なるほど、方言とラップってリズミカルだから親和性高いわと思ったものです。

というわけで、またまたジンジャー姉妹さんの記事と動画の感想です。

こちらの動画で、方言をラップにしてゆく過程が描かれているのですがおもしろい。

ラップという形態って「ディスり」を思い出しがちなんですが要はそのパッションというかバイブス?バイブスを伝えるものなのでよりいっそう方言がしっくりくるんですよね。何かを考える時に私たちは言葉で考えるので、気負わず思考できる言葉が方言なのかなと。

だっきゃね!

そう言えば「DA.YO.NE.」も当時の若者言葉が取り入れられている歌で、若者言葉も時代によって変わる年代の方言みたいなもんだもんなと。「DA.YO.NE.」の時は南部弁バージョンは「だっきゃね」、宮城県は「だっちゃね」だったかな。

「だっきゃ」と語尾につける方言は八戸特有で、他県に進学した友人が「あだなが『だっきゃ』になった~」と話していたことを思い出します。私も他県の友人に「たまに不思議な語尾使うよね」と言われたことがあります。確かに、私は違和感なく使っているのですが、一度他県にでると「八戸の人はいつもキャッキャ言ってるなぁ」って思いますね。

disり用語としての「いずい」「あめでる」「はんかくさい」

というわけで、南部弁満載のラップ。の前にジンジャー姉妹さんのnote記事がまたまた素敵なので読んでいただきたい。

そう、方言って気持ちに直結する他に、大人が使うcoolな言葉なんですよね。そのあたりもラップに似合いますね。地元のワルが方言を使うのも「仲間内の結束力」以外にこの「かっこよさ」や「大人への憧れ」があるんだろうなって思っています。

そしてジンジャー姉妹の姉様がアラフィフなことに恐れおののいています。美しすぎる。

というわけで、coolな南部弁ラップ。こちらの動画には「これは方言でなければ表現するのが難しいニュアンス」の方言がたくさん出来ます。「いずい」「はんかくさい」「あめでる」等々、これらを覚えておくと南部弁でdisれます。「おめ、あめでらんだじゃ(あめる=腐ってる)」とか八戸で他人に言えば殴られますからね。「あめる」って髪がべとべとしてて不潔とかそんなニュアンスでも使われるのですが、そこから転じて「前髪いけてない」時にも「前髪あめでるわー」とか言ったりしてましたね。強烈なdisです。

そして最大の注目ポイントは最後の一言(2分すぎ)

「まんず、しょしぃっきゃ。どやすべ~」

か…かわいい……!

かっこよさについて延々と語っておいてなんなんですが、かわいい。

もう、この一言のかわいらしさを出すために延々かっこいいcoolな仕上がりにしてたんじゃないかと思っちゃいます。「しょしい」って「恥ずかしい」「照れる」みたいなニュアンスの方言なんですがこの言葉ってすごくかわいいですよね。へっへっへ、なにがどう恥ずかしいのか言ってごらん。って更に追いつめたくなりますね。

まとめ

方言ってなくなりそうでなくならないのが不思議だったんですが、こういった動画をみると気持ちというか生理的な感じ方に直結している言葉なので代用が難しいんだなぁと思います。

それ以外に単純に「かっこいい」「かわいい」ですよね。リズミカルで抑揚があって、その地方ごとの音楽を聞いているような面白さが方言にはあるんじゃないかなと思います。





追伸・私は馬渕川勢です。



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クジラ
来年またなにかやれたらいいな