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乳がん小葉癌の10年後④~ホルモン治療副反応~

ホルモン治療が10年。
リュープリンの注射5年と並行してタモキシフェン服用10年、閉経前のホルモン療法です。
リュープリンはでっかい注射で、初めて見たとき飛び起きて「え、ちょ、それですか!?」
って聞いちゃった。3ヶ月製剤なので1回につき諸々合わせて請求が2,3万くらい?日割にすればコーヒー一杯分くらいでお得感と言い聞かせながら無理矢理納得。

ホルモンをいじるため、体に更年期様の症状がでるのですがしんどかった。
37才の体が一気に10才以上年をとる感覚。それでいて社会生活は37才の活動をしなければならないわけでそりゃしんどいわ。

が、リュープリン終わったらだいぶ楽になりました。
5年待たずに止める人が多いのが納得。
でも、逆に言えば5年続けられれば残りは惰性でいけるのではと。

関節痛、バネ指、痺れ

開始1年くらいが一番ひどくて特にバネ指。
毎朝お湯で手を温めて強張りをとってましたね。
これに痺れも加わって冷たい物を触るともはや痛い。洗濯、炊事が非常に辛く洗濯食器洗いは夫に、炊事だけはかろうじて私がやってました。
包丁の冷たさもしんどくて情けなくて悲しかったです。
2年目くらいから落ち着いてきて、ただ冷たい物がダメっていうのはずっと続いて7年目位から洗濯復帰しました。

体重増加

1年で5kg。
治療前は52kgだった体重がみるみる増えて驚きました。
ちなみに臨月で58kgだったので同じくらい。でももはや体重が増えるのがわからないくらい鈍っててダイエットする気にもならない。
「これが更年期(様症状)か……!」
てめちゃくちゃショックでした。
で、「そもそもの加齢もあるし」なんて言われてたんですが、リュープリン終わったらストレッチで落ちました。
3kg位ストンと。え?今までなんだったのっていう。
それまでもヨガとかやってたんですが!?
で、そこから筋トレ等主に家でできる自重トレで一時期51kgまで落ちて、更に体動かす趣味を始めたら食欲増えて52~53kg。年齢を鑑みてもちょうど良い位で落ち着いています。ちなみに身長は160cmです。

ホットフラッシュ

これも開始当初が一番きつくて、3年後位から落ち着いてきました。
汗ダラダラというほどひどくはないのですが、時折体がカーッと熱くなる感覚はなかなか気持ちが悪い。
ひどいときは漢方が効いていたので処方してもらってました。

だるさ、気持ちの落ち込み

今思うと、あのだるさはホルモン療法由来だったのではと。
家事を一つしてはソファーに横になり、仕事を再開した時は帰るとまず横になり休憩。
みたいな感じで、休日も予定がなければほぼ横になる。
土曜遊べば日曜寝込む、日曜遊べば平日最初の数日は使い物にならない。

いや、これ、多分何かでおかしかったんでしょうね。どうかしてたわ。
リュープリンが終わったら憑き物が落ちたように元気になりました。
もう少し、この不調に対してケアしても良かった気がします。
ただ、これが色々治療後の体調なので何がどう不調なのかわからなくなるんですよね。平常時の体調がもはや記憶にない。それで全くケアできなかったし、夫との関係も悪くなりました。

ホルモン治療あれこれ

まとめると、リュープリンが終わるとだいぶ楽。出費も減るし。
具体的には書かないですが体の機能もちゃんと復活して来るので、もし若くして治療をしなければならない方で赤ちゃん欲しい方がいらしたら諦めないで可能性を模索してほしいです。
因みに私は卵子凍結はしなかったです。単純に家族計画の観点からです。

ホルモン治療の辛さは、絶妙な不快感と倦怠感がある中普通の生活をしなければならないということと、周りは既に治ってると思っているので不調が理解されがたい点。そのことが体の辛さ以上に辛かったです。
しょうがないけどね。

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クジラ
来年またなにかやれたらいいな