リンディンドン (Grand Family Orchestra)を聞いて絶望について思うこと
このバンドって「絶望からの先」を書くのがうまいなと思うんです。どうにもならないグチグチなんだけど先に進まなきゃいけない。おなかが空いているときに賞味期限が5日位すぎている豆腐を冷蔵庫の中にみつけ、なんとなく捨てれずにもっとグチグチになるまで待とうか、5日ならいけるか。でもお腹がすいた。
いや、いいんじゃない?炒り豆腐にしよう!Yeah!
みたいな歌だなって。
そう思ってきくと ”吐き出す瞬間 私の言葉は” のリズミカルな部分は野菜を刻む音に、間奏のあたりは炒ってる音に ”あなたのとこまで 手負いの獣で” は卵溶いてますね。はい、もう皆さんの今晩の夕飯は炒り豆腐一択。
5日位期限が過ぎた豆腐ってなかなかに緩い絶望ですよね。いや、ないですよ!うちの冷蔵庫にはないですよ。期限切れの豆腐!
とってもかっこいい
こちらの曲、なんだよ早く教えてよ。って思ったのですが、もしリリースされたばかりに聞いたら刺さっていたかわからないですね。出会うタイミングってやっぱりありますよね。
多分、ちょっと色々な事から抜け出せたあたり、でもまあ、昔とはいろいろ変わってしまったよねという気持ちの今に聞いたから刺さるのかも。
心でも体でも一度損ねてしまうと元に戻るということはなくて、それまでつきあってきた自分の心なり体なりはやはりそれなりに気に入っていたりするので、もう戻らないんだなと思うと理不尽さに途方に暮れる。そうは言っても損ねてからも人生は続くので、じゃあどうしましょうか。と。
元に戻らなくても違う形で回復していって、その回復の期間が長くなるとそれはそれでまた築き上げてきた自分の姿で、やはりそれなりに気に入ってたりする。理不尽な思いは抱えつつも、ふともういいんじゃないかな。と。
こういうのって、ふと、気がつくんですよね。それこそRing Ding Dong。ゴンゴンゴン!終わりましたよ!次に行きましょう!みたいな感じで。
って、感じに聞いています。恋愛の歌なんでしょうけど「喉元の本音」「靴底のガムになる」とか細かなフレーズが上手で、恋愛でも仕事でも人生でも、なにかしらで絶望を感じたことがあるなら刺さる仕様になっているんでしょうね。
”いつも未来に 期待していたい”
期待していて良くないことが起こるととても失望するので先に期待することはしないようにしているんだけど、そうだね、そろそろ何かを期待するのも良いのかも。
まとめ
いや、でも最初の豆腐の例えなかなか良いと思うんですけどどうでしょう。
ちなみに、豆腐は何日か期限が過ぎたくらいなら食べられます。ポイントはぬめりや匂いがあるかないかです。yeah!