たまには人のおすすめを参考に。「恋は雨上がりのように」と「フロントメモリー」(少し)
やっぱり、頭良い人や仕事ができる人って他の人のお勧めをサッと受け入れるんですよね。人気の料理屋さんのお話で、お客さんが「そういえばこういうの食べておいしかったんだよ」という話をしたところ、翌日にはメニューになっていた。という話を思い出します。なんというか貪欲で柔軟スピーディー。
よし、私も真似よう!というわけで「恋は雨上がりのように」の映画をみてみました。
グサグサグサグサ
やる気が無くて寝ころんでいる日曜の午後に見る映画じゃないですね。グサグサグサグサ刺さりました。心が痛い。せめて店長36か37位の設定にしてくれ。45っつーのが、もうほんとね。痛い…痛いですよ……。いや、私まだ何年かありますけど、45になるには(無駄な抵抗)。
というわけで店長のようにあきらの眩しさに刺されまくりました。
グサグサその①
女子高生側の気持ちでみれない!あああ、昔だったらもうちょい違う爽やかな気持ちでみれたかもしれない。でももう子どもも高校生で、正直「うーん、へんな結末なったら許せん~」といういろんな気持ちが。いや、これだってまあ、私が昔女子高生だったことがあるからこそといえばそうなんですけどね。ええ、驚かれるかもしれませんが女子高生だったんですよ、私も。そんなわけで、店長、頼むから間違った選択はするなよと睨みつけながらみる羽目に。
いやああ!もっと昔みたいなピュアな気持ちで!リュック・ベッソンの「LEON」に切なくなったあの頃の私は ど こ へ !
これグサグサポイント①です。
グサグサ②
店長の下心がちょっと見える。いえ、独身だからいいんですけどね、全然。でもいろいろ考えるとやっぱ違うでしょ、違うんですよ。踏みとどまってー!店長!って思うんですが……そういえば私も以前の職場で10才位年下の子に「クジラさん、全然いけるっす」って言われて嬉しかったのを思い出して全力でその時の自分にグーパンチ!喜んでんじゃねぇ!!はずかしぃいいいいい!
これグサグサポイント②
満身創痍でみた感想
そんな感じでとにかくえぐられました。くそぉ、カブレラさんの記事をうっかり読んだばかりに……完全に逆恨みモードです。
ちょっとした下心、ごまかし、言い訳、その辺の描写が絶妙にうまかったです。ああ、逃げたい。できることならその言い訳、ごまかし、下心に流されたい。
あきらも、自分の心に空いたスペースを店長で埋めようとしていたのかもしれないけど、店長もあきらが眩しかったのは、あきらの中に若い頃の自分を見ていたからなんだろうなと。それが恋なのかと言われれば恋ってそういうものなのかもしれないけれども。やっぱりそうじゃない。そこに流されてはいけないと知っている大人になった自分というのもまた、なんというか切なくなりました。
フロントメモリー
映画の最後に神聖かまってちゃんのこの歌(カバーですが)が流れて、「うわぁあああ、これはすごい」って感動しました。こんな爽やかな歌だったんですね。もちろんアレンジにもよるんでしょうが「そうかー、こう聞こえる人には聞こえるんだな」って感動しました。
あの曲の先走っている感を自身の焦りと重ねてきくのか、自分以外の周りの動きと重ねて聞くのかで全然違う歌になるなと。でも多分どちらに重ねて聞いても良い歌な気がする。
まとめ
視点が変わってしまったことをむざむざと見せつけられてはグリグリ抉ってくる良い映画でした。
ただ、「俺たちは大人じゃない。同級生だ。」という店長の友人のセリフ、あれは泣けちゃいました。その感じすごくわかる。
もし、40才前にこの映画を見たのならば、40才過ぎた時にもう一度見てみてみることをお勧めします。
かまってちゃんのフロントメモリーもどうぞ。
来年またなにかやれたらいいな