乳がん小葉がんの10年後⑥～夫婦関係～
治療中、看護師さんとのお悩み相談中に
｢夫婦仲はどうですか｣
みたいな事を聞かれ、それは多分主に夜の夫婦仲なんだなと思うのですが｢そんなことも言わなきゃいけないの？｣と面食らった事が。
治療で見た目や体調が変わることについて、自分やパートナーの気持ちに色々変化があったりそれが問題となってしまう事も多いらしく、その辺をケアしようという意味合いでの質問かと思います。色々アドバイスできることがあるっぽいのでお悩みの方は相談してもいいのかも。
でもちょっとその辺の話は他人にすることじゃないなと思っているので、書くのは控えます。
それ以外の夫婦関係について。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19645027/
｢病めるときも健やかなる時も｣と誓い合った二人ですが、あ、うち神前だったからちがうか？まあでもそんな誓いをしたはず。
なんですが、やはり配偶者がずっと病んでいるのは大変。
それでなくても私は乳がん以前に二回手術をしておりその度に夫は手術が終わるのを待ち、子供の世話と親への対応をしていたわけで。
手術待つの大変ですよね、きっと。
さすがに申し訳がなさすぎて、手術室に入る前に
｢旦那さんもついてるから頑張って｣
と看護師さんに言われた途端大泣きしました。
と、まあ、ここまでだと夫婦仲良さそうですが、その後が大変。
もう治ったと思っている夫vsホルモン治療で具合が悪い私。
が年単位で続くわけで。
かれこれ結婚生活の半分の期間、私の具合が悪い。
夫も、仕事の責任が増えるお年頃、子供は思春期突入。その状態から夫がワンオペ状態で家事をしてくれていたのですが、まあ嫌ですよね。忙しい夫を助けるために転勤についていった私がまさかのお荷物化。
炊事はかろうじて私がやっていたのと働きはじめて家計の補助にはなったろうけど、それだけで手一杯。夫も思っていた結婚生活と違ったでしょうね。
というわけで、離婚話がでました。結論から言うと離婚はしていませんが。
｢私が家事できないから別れたいと言われて、それで私が家事をできるようになるかと言うと無理です。まだ具合が悪いです。なので離婚でいいです。｣
と答えたら、そのまま保留になりました。なんでだよ。
働き盛り年代で病気になるって、罪ですね。
もちろん、病気だけが原因ではないとも思いますが、病気にまつわるあれやこれやで二人とも疲弊して互いを思いやれなくなりました。
夫も悪くないし、そして私も悪くないと思っています。
病気は本当に理不尽な出来事だし、人生はままならない。
来年またなにかやれたらいいな