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B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2021 ONLINE CONTESTS オールスターのコートに立つという事とリーグの新たな試み動画クリエイターコンテストについて

開催中止からの急遽オンラインによる配信が決まった男子プロバスケットボールリーグ、Bリーグのオールスターゲーム。

開催地である茨城を拠点とする茨城ロボッツの2人の選手の姿を見た時に「ああ、やはりオールスターのコートに立つ姿は別格だな」と。

ロボッツブースターはこの姿はさぞかし誇りに思ったことでしょう。
開催おめでとうございます。

Bリーグオールスターとは

例年のオールスターは、

①B.hopeという社会貢献活動の報告(被災地の訪問や子供たちへのバスケットクリニックなど。こちらもとても有意義でかっこいい取り組みなんですが書き始めると長くなるので泣く泣く割愛。)
②3ポイントシュート、ダンク、スキルズチャレンジを選出された選手が競い合うコンテスト
③選出された選手たちによる紅白戦(B-blackとB-whiteという2チームなので黒白戦ですが)

という構成で2日に渡って行われていました。今回は、②のコンテストを動画にて競う方法になり、茨城ロボッツの平尾選手はスキルズチャレンジ、福澤選手は3Pコンテストへ出場されていました。B2からの選出は今季はこちらの2人のみになります。

紅白戦に出場する選手はBリーグの顔ともいえる面々(田臥とか富樫とか)が選出されます。トップカテゴリーのB1のチーム、人気のチームや強いチームからの選出がやはり多い感じがします。
コンテストはその道で有名な選手が選ばれるので、私はコンテスト出場選手の顔ぶれを見るのが毎年楽しみです。

ちなみに、Bリーグ発足前に私の応援する青森ワッツはbjリーグというリーグに所属していたのですが、bjリーグのオールスターの3Pコンテストに下山大地選手が出場したことがあるんですよ。エッヘン。

こちらの動画12分からが下山大地の3Pです。シュートフォームが懐かしい。
とまあ、こんな風に5年前の出来事を昨日のことのように自慢しだす位、オールスターのコンテストに自分が応戦するチームの選手が選出されるのは嬉しいことなのです。

ダンクコンテスト

バスケの花形、ダンクシュート。初めてプロバスケを見る人が、生で見ると大喜びするこちらのダンクシュート。

なんですが、私はいまいちダンクの種類というか難易度がわからないので、もう少し勉強が必要ですね。スノーボードのハーフパイプの技のように名前がついているんですよね。そのダンクの種類と難易度がわかってくればもっと楽しめるかも。

こちらの小酒部選手(アルバルク東京)の動画(跳躍がすごく美しいので見て!)の時に福澤選手たちが「滞空時間すごい」と感想を話されているのですが、そんな感じで感想や解説をもっと聞いてみたいです。バスケに詳しい人と一緒に見れば楽しそう。

優勝はコー・フリッピン(千葉ジェッツ)。この静止画のほうがわかりやすいのでは。コラかなんかかなってくらい飛んでいますね。レッグスルー(写真のダンク)と、人を立たせて飛び越えるダンク(文字で書くと意味が分からない)の2種類を披露してくれました。

ちなみに、今までのBリーグオールスターの中で私が気に入っているダンクはこちら。セオン・エディ選手(当時西宮ストークス所属)。360度回転のダンクです。

とても美しくて、印象的でした。

スキルズチャレンジ

こちらは、パス・シュート・ドリブルという技能を時間で競い合うコンテスト。私はこのスキルズチャレンジが一番好きですね。考えてみれば、スノーボードもハーフパイプよりはスノーボードクロスのほうが好きなので(見るのが)、時間を競い合う競技が好みなのかもしれません。

1つのミスが結構なロスになってしまうので、ノーミスかつスピーディーにクリアしなければならないスキルズチャレンジ。

優勝は富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)。富樫選手と多嶋朝飛選手(レバンガ北海道)は最初のジグザグドリブルがコンパクトで速かったですね。

このスキルズチャレンジで面白かったのが、最後の平尾選手。唯一ライブでのチャレンジです。もちろんその前にVTRで富樫選手や他の選手のスピードやミスの具合を見ているわけで、その中でトリを務めなければいけないう緊張感。ふふふ。見ているこちらも緊張してきます。

ジグザグドリブルのタイムで「おお、これはもしかしたら!」というタイムだったのですが、パスのところでタイムロス。ですが大健闘でした。素晴らしい。

3P(スリーポイントシュート)コンテスト

ラストは3Pコンテスト。5か所の角度から4球ずつ時間制限内に打って入った本数を競うこちらのコンテスト。

優勝は金丸選手の17本。金丸選手は現在リーグTOP3に入るシューターです。ちなみにコンテスト3連覇です。上の動画の冒頭が金丸選手なんですが、これだけタイトにマークされてかつバランスを崩しながら決められるんですからそりゃノーマークなら優勝しますよ!

なんですが、やはり3Pコンテストも盛り上げてくれました、トリにチャレンジした茨城の福澤選手。こちらも全員のVTRを見た後にライブでもチャレンジです。
そして、コンテストのトリでもある3Pコンテストのトリなので大トリでもあります。このプレッシャー相当だろうなと福澤選手に肩入れして見ちゃいました。この時ばかりは気分は茨城ロボッツブースター。

結果は15本でしたが、やはりこちらも大健闘!出だしのペースが結構よかったので期待しながら応援しながら見ました。

コンテスト感想まとめ

というわけで、スキルズチャレンジと3Pコンテスト、それぞれ平尾選手と福澤選手の部分で私は大盛り上がりでした。これは、私が普段B2を見ているからB2の選手に肩入れしてしまうというのありますが、やはり「ライブの緊張感」がより一層面白さを引き出していたのではないのでしょうか。

動画による参加も、各チームが使用している体育館を見ることができたり周りの選手の盛り上がりやチームの雰囲気が伝わって面白いですが、それとこれとはまた別の面白さですね。ライブの面白さは独特。プロの勝負強さに毎回感動します。

茨城ロボッツのお二人が会場でチャレンジすることで会場における本来の演出も見ることができましたし、今回のコンテストが動画投稿のみのコンテストではなかったことはとても良かったと思います。平尾選手と福澤選手に心から拍手を送ります。

いいなぁ。茨城ロボッツのブースターさんは、この二人の姿はさぞかし誇りでしょうね。

リーグの新しい試み 動画クリエイターコンテスト

ところで、冒頭に埋め込んだ動画なんですが、実はこちらのコンテストの受賞作品なんです。リーグが作った動画ではなく応募された作品の中から選ばれた動画でとてもコンパクトにBリーグオールスターと開催地の魅力がまとめられています。動画の素材はリーグの公式な素材です。希望者(選考あり)に素材を提供して作ってもらうという形になっています。

動画の冒頭でくまモンのポーチを持って入場されている小林慎太郎選手(B2熊本ヴォルターズ)からわかるように熊本で開催したり、1分18秒で篠山選手(日本代表キャプテンです)が鱒寿司を頬張りながら登場していることからわかる(?)通り富山で開催したり、Bリーグオールスターは開催地を毎回変更しているのです。全国各地で開催する意義や楽しさも伝わる動画です。

もう一つはこちらの動画。選手たちのファンサービスたっぷりでコミカルな様子と笑顔が見られるオールスターの様子と、白熱した様子と闘う眼差しとが見られる普段のリーグ戦の様子がまとめられています。ファンである私たちがBリーグの何を楽しみに、どこを見ているのかという事がよくわかる動画でした。また、こちらの作品への田臥選手(宇都宮ブレックス)のコメント(上のツイートから見れます。)もとても良く、ファンとリーグとをつなぐ動画になっていると思います。

このように、希望者に素材を提供するというのはBリーグではおそらくこのコンテストが初めてだと思うのですが、これは非常に時代の流れに沿った有意義な企画だったのではと思うのです。

ファン活動と宣伝活動と動画や画像の利用について

著作権や肖像権はそれで利益を上げることができる以上、守られなければいけません。著作物をコピーするのは原則不可なのですが、実情としては多数行われています。こちらのつんく♂さんが書かれた記事が非常にわかりやすいです。CDのレンタルショップで借りてダビングする行為についてなど、著作物と違法コピーの関係について書かれた記事です。

でも、僕が楽しいのに、他の人が楽しくないわけがないわけです。それでもまだ音楽業界は「ネット上の無許可なコンテンツ類はいつかなくなるんじゃないかな」みたいな空気。公認する感じではなかったわけです(あくまでも当時の個人的感想。揚げ足取らず、参考程度に聞いてください)。(つんく♂note「ここから始まる、J-POPの新時代」からの引用)

私もこのような認識でいたのですが、今はものすごい勢いで動画やネット上の無許可コンテンツが発展しており、もしかしたら正規コンテンツから入る人よりもこういった無許可コンテンツからそのジャンルに興味を持つ人も多くなってきてるのではないかという状況です。

これは、昔でいうとカセットテープにダビングして友達と交換して広める行為と同じように見えるかもしれませんが、そのことでお金を稼ぐことが誰にでも容易にできやすいという点が全く違います。そしてそこに問題があって、そもそもそのコンテンツで稼げたはずのお金が入ってこないという事はやはり版元が損をしているのです。

そこで、またまたつんく♂さんの記事なんですが(つんく♂さん大好き)

こちらの記事では、「なぜ無料公開するのか」という事に触れておりなかなか興味深いです。

せっかく持ったコンテンツが宝の持ち腐れにならないように、敷居を下げようじゃないかと。(つんく♂note「令和のアイドルを生み出すインフラ論」より引用)

こういった流れは例えばスタジオジブリの場面写真の提供なども記憶に新しいかと思います。

このように「使っていい部分」を明確にすることで「本来は場面写真を利用することは許可がいることなんだな」と啓蒙することもにもつながっていますし、「これは著作権フリーなのか」といった疑問を誰でもすぐに調べることが可能です。

使用許可ではありませんが「どの範囲までが個人使用なのか」を示す団体も現れ、

こちらはゴールデンボンバーからのSNSへの写真・動画掲載についてのアナウンス。
同じようにジャニーズ事務所。

このように、ガイドラインを示す団体は今後さらに増えるのではないのでしょうか。あんまりルール違反な行為をしている集団には近寄りたくないので、ルールを明確にするという事はご新規が入りやすいともいえますね。

少しずれますがnoteの「みんなのフォトギャラリー」機能も、とても上手にクリエイターの権利を守っているなぁ私は思っています。この機能がなければ無断転載等の問題が起きたのではないかなと。そもそも創作物に権利があるという事を知らない人がいるので「これは使っていいですよ」とすることで「ダメなことがある」という事を知らせる事は有効だと思うのです。

この場合の良さは「未来のクリエイターを守れる」という点です。
というのは、現在無知な状態で著作権侵害コンテンツを作って公開している人の中には、将来的にその道のプロになりたいと思っている人もいるかもしれないからです。そういった人たちが過去の行為に足を引っ張られることがないようにと思います。

ですので、リーグが「公式に素材を提供して作品を作ってもらってそれを評価する」という今回の動画クリエイターコンテストは、大変良い試みだと思います。自分たちのコンテンツの中からクリエイターを輩出してコンテンツを盛り上げていければ、ファンも楽しいですし客層も広がりますね。

ぜひもっと拡大して、例えばファンが作る選手のハイライト作品なども見てみたいですし、本格クリエイター部門だけではなくもっと短くて作りやすい動画のコンテストがあってもおもしろいと思います。

まとめ

以上、オールスター2021の感想でした。従来のオールスターに比べるともちろん物足りないのですが、リーグのファンを喜ばせたいという気持ちや開催地に対する敬意、新しい試みから感じる更なる発展の予感を感じることができたのはとても良かったなと思います。

きっと、今年のオールスターの数々の映像は後々の素晴らしい財産になると思います。

また、来年!楽しみにしています!


来年またなにかやれたらいいな