パートナーを選ぶときに妥協しましたか?と聞かれて妥協とは何か考えてみた。
後輩の女性社員達3名が最近婚活に苦戦しているらしい。
なかなか理想の人やピンとくる相手に出会えないらしく理想が高いのか、妥協すべきかと悩んでいる様子だった。そこで彼女達から彼氏を選ぶ時に妥協したことはありましたか?と質問された。
彼と出会った時を思い出す…。
今の彼と出会ったきっかけは婚活アプリだったので、彼以外にも色んな男性とお会いしていた。
その時すでにアラサーだった為ある程度は妥協が必要だな!と思っていた。
婚活系の本やネットの記事でも。結婚は妥協だとか自分の市場価値を客観的に見て条件を妥協しましょうとか。婚活に上手く行った友達や既婚の友人からもある程度の妥協は必要だと聞かされていた。
なんとなく妥協って言葉が好きになれなかった私は少しもやもやしつつも現実はそうなんだろうと納得していた。
とりあえず私に興味を持ってくれた人にはうーん…と思ってもまずは会ってみよう!という精神で色々な男性と会ってみた。
ところがうーんと思う人にはやはりうーんとなってしまうのだ。嫌な思いをしたこともあるし、嫌な思いをさせた事もあると思う。
客観的には素敵条件がそろった男性でも主観的に素敵って思わない場合はやはりダメだった。
だんだんめんどくさくなってきたため、今度は逆にうーんと少しでも悩んだら全て会わない事にした。
おなじめんどくさいならきちんと吟味して探すめんどくささの方がいいと思ったからだ。
年収とか顔とかだけじゃなくて、なんか嫌。と思う所があれば絶対にマッチングしない。マッチングした後のメッセージのやりとりでもなんか嫌があれば会わなかった。
そうやって妥協は絶対にしないぞ!!と意気込んでいた時に出会ったのが今の彼だ。
なんて言うか、何にも嫌だなと思うところが全く無くて会ってみたいと思った。
あと顔やファッションが好きだったのと、文章が丁寧でなんとなーく頭が良くて柔らかい雰囲気を感じてタイプかも…と思ったのだ。
初めて会った日を思い出すとぶわーっと惚気てしまいそうなので気を付ける。(・x・)
何度かデートを繰り返し、なんとなくいい感じをお互い感じていたと思う。彼から告白してくれてお付き合いがスタートした。
おそらく妥協していない気がするが、改めて妥協とは?と調べてみた。
しっくりきたのがこの辞書の解説だったので引用する。
goo辞書
[名](スル)対立した事柄について、双方が譲り合って一致点を見いだし、おだやかに解決すること。「—の余地がない」「安易に—する」「—案」
調べると妥協って別に悪い事じゃないなと思った。私は今まで妥協の言葉をマイナスの意味で使用していた。
相手を探す時に妥協するって言葉を使う時は人を評価して、点数をつけているような。"嫌だけど"我慢するというマイナスな意味が含まれている感じがしていたが、そんなに嫌な意味だけで使われていることも無さそうだと感じた。
彼と付き合った時に一切の妥協はしていないと思ったが、よくよく考えたら妥協していたと思った。
素敵!と思える人を探し続ける点は譲れない代わりに出会えない、結婚できない点や時間もかかるだろうという点を妥協したんだ。
また、子どもに関しても時間がかかって子どもを授かるのが難しくなってしまうかもと言う点も妥協した。
でもその妥協は私にとっておだやかに解決できる妥協だった。結果今の彼と出会えてとても幸せである。
おそらく妥協できる範囲なら良いのだ。
妥協の余地がないという言葉があるのだから、嫌だけど我慢するは妥協とは少し違うかもしれない。妥協するかしないかではなく妥協の度合いが重要なんだ。
付き合ってからも妥協してきたことはたくさんある。
デート場所や食べるもの、連絡頻度や連絡手段。記念日の過ごし方やプレゼントの内容。住む場所や仕事の仕方。彼と意見が合わない事なんて本当にたくさんある。その度に話して折り合いをつけ妥協し合う。
我慢する事もあるし、我慢させてる事もたくさんあるだろう。
苦しくなりすぎるまでの我慢はする必要は無いが、妥協には"譲り合って"とか"おだやかに"って意味を含んでいる事を知って、妥協って思いやりって事か~と思った。
お互いそうやって思いやっていたらそれは上手くいくだろうなと思う。
夫婦仲の良い友達が結婚は妥協だよと言っていたのを聞いて仲良し夫婦でもそんな風に思うのかと実はショックを受けていたのだが、おそらく私がマイナスにとらえていたたようだ。
妥協ってそんな悪いことじゃなかったんだな。
なんなら妥協出来なくなってきた時の方がやばいのかもしれない。