NAGAのシビれる一打〜18日目〜
この記事は
【麻雀】NAGA牌譜研究 Advent Calendar 2021 - Adventar
の18日目の記事です。
今日の何切る
こちらの牌譜から出題。
「JKしろまる」(※Mリーガー白鳥翔プロ)との対戦です。
東一局。親番で早速の大物手です。
カン6mは論外だと思うので、ここはシャボ待ちでしょう。
ダマなら片上がりですが、まずはこれを曲げるかどうか?
これは一旦ダマですね。リーチしたら「東」は簡単には出て来ません。もう片方の7mは残り一枚です。リーチした場合のアガリ率は相当低いでしょう。
ここは冷静に一旦ダマで構えて東ポロリを拾いにいきます。
さて、次。
今日の問題はこれです。
いい感じの9mを引いてきたシーンです。
場況的には8mは山に生きていそうだし、スジ引っ掛けにもなっていて絶好の待ちですね。ですが、カン8mだとリーチドラ3。ダマで東を拾えればダブ東ドラ4。待ち頃とはいえ、打点が全然違います。
待ちの良さを取るのか…打点を取るのか…
さて、NAGAの選択は…
7m切りリーチ
7m切りダマ
9mツモ切りリーチ
9mツモ切りダマ
どれでしょうか?
答え合わせ
正解は…
7m切りダマでした。
リーチすべきか?ダマにすべきか?
この手は「リーチの打点上昇効果が弱い」という珍しいケースです。
最高打点を見るなら「リーチ、ダブ東、ドラ4、etc…」の倍満コース。
満貫を着実にアガリに行くなら「リーチ、ドラ3」の満貫コース。
「東」ポロリを柔軟に狙う「ダブ東、ドラ4」の跳満コース。
そして今回のNAGAの選択はそのどれでもない7m切りダマでした。
7m切りダマのメリットを考えると
シャボよりも8mの方がダマでツモれる可能性が高い。
「東」が出てもポンして単騎コロコロに持ち込める。
などでしょうか?
シャボならダイレクトに「東」ポロリを拾えますが、8mの場況の良さも考えると「ひょっこり8mツモ」の可能性も捨てきれません。総合的に考えると、7m・東のシャボよりは最終的にアガりに結びつく可能性が高いように思えてきました。
裏目のフォローが最も効きやすいのが7m切りダマ
ということなのでしょう。
最終的な結果を見ると…
杓子定規に考えず、柔軟に対応していくNAGAくんでした。
ちなみに…
最新版のNAGAは打点を取って立直寄りでした。
1回目のテンパイではダマだったのに今回はリーチとのことです。要するにツモ切リーチ推奨ということです。なんとなくSuphxっぽいですね。
7m切りダマも悪くはないな…と思いつつ、やはり有力なのは最高打点を見る9m切りリーチなんでしょうね。
「東」もドラとはいえ、出る時は出ますからね。
その他
このゲームは全体的に白鳥プロがついてないゲームでした。
東二局
東三局
東四局
攻めと守りの緩急のついたゲームでした。
今回は打点と待ちの良さの両天秤でしたが、うまく打ち回していました。
この局面局面に応じた臨機応変な打牌選択がAIの凄さですね。
それではまた明日。