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NAGAのシビれる一打〜24日目〜

この記事は

【麻雀】NAGA牌譜研究 Advent Calendar 2021 - Adventar

の24日目の記事です。

今日のテーマは「ダブリーへの対処」です。

NAGAの打牌選択の信頼度

NAGAの序盤の進行は信頼度が高いと言われています。

麻雀というのは四人のプレイヤーの打牌選択を繰り返すことで盤面がどんどん変化していきます。下記のような図を「ゲーム木」と呼びますが、序盤(木の頂点の方)はパターン数が少ないですが、終盤(木の末端の方)になるに従って分岐のパターン数が膨大となります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%9C%A8

こうなると麻雀AIとしては

  • 序盤は学習データが豊富にあるので学習しやすい

  • 終盤はパターン数が膨大なので学習しにくい

ということになります。

要するに、「NAGAの序盤の字牌処理やターツ選択は信頼度が高いが、後半のケイテン戦略やハイテイケアなどは怪しい」などといった仮説が考えられます。

今回は「ダブリーへの対処」を研究してみます。序盤の手牌進行の中でもかなりイレギュラーな対応を強いられますね。

アンパイが全然ないとき…
一向聴になってしまったとき…
攻めざるを得ないとき…

NAGAがどう対応するのか見ていきましょう。


NAGAダブリー対応コレクション


https://tenhou.net/3/?log=2021072619gm-0029-0000-8fcb6504&tw=1

親の現物の白を残して發切り。人間には当たり前の一打だが、AIもこういう繊細な打牌選択が可能ということです。


https://tenhou.net/3/?log=2021072723gm-0029-0000-d761fcf7&tw=0

あれよあれよと純チャンの二向聴。現物の3pではなく筋の8m→無筋の5sを押します。


https://tenhou.net/3/?log=2021072021gm-0029-0000-34f0f378&tw=0

ドラは4pですが、「シャボ・単騎への当たりにくさ」や「マンズの横への広がり」から打3pとしました。


https://tenhou.net/3/?log=2021070915gm-0029-0000-f89278b6&tw=2

親の現物の發を残して7pを合わせ打ち。点棒状況的にもベタオリ優位と判断したようです。


https://tenhou.net/3/?log=2021061807gm-0029-0000-cbf95d71&tw=0

ドラの南、端っこ9pよりも孤立牌の2s切り。「序盤にソバテンなし」ということで2sを選択した?


https://tenhou.net/3/?log=2021060617gm-0029-0000-d4964823&tw=2

途中まで果敢に攻めていましたが、8pビタドメのオリ判断。全体的にピンズが場に高いし、下家の親にも打ちにくい。これはすごい。

https://tenhou.net/3/?log=2021042516gm-0029-0000-56b60c2b&tw=1

自分で切り開いたダブルワンチャンスで放銃。これはついていないが、確実に一番安全な一打でした。

https://tenhou.net/3/?log=2021041407gm-0029-0000-e6e16d79&tw=1

真っ直ぐ3m切り…で、放銃!
待ちも3m単騎という超レアケースでした。これは仕方ない。

https://tenhou.net/3/?log=2021022613gm-0029-0000-0b8e7a75&tw=3

一向聴からはただただゼンツ。やはりNAGAといえど何でも見えるわけではありませんね。


まとめ

こうして見ると…割と普通というか、人間が打っても大体一緒な感じでした。人間もAIも序盤は大体一緒になるということでしょう。

なんとなくですが、押すときは一向聴以上という暗黙のルールがあるような気がしました。点棒状況はあまり関係なさそうですね。

その他にも結構多くの牌譜を見てみましたが、ほとんどのケースでは勝手にツモられて終わっていました。ダブリーはAIにとっても人間にとってもどうしようもないということでしょう。


残り1日ですが、明日も頑張っていきます!

それではよいクリスマスを!

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