NAGAのシビれる一打〜24日目〜
この記事は
【麻雀】NAGA牌譜研究 Advent Calendar 2021 - Adventar
の24日目の記事です。
今日のテーマは「ダブリーへの対処」です。
NAGAの打牌選択の信頼度
NAGAの序盤の進行は信頼度が高いと言われています。
麻雀というのは四人のプレイヤーの打牌選択を繰り返すことで盤面がどんどん変化していきます。下記のような図を「ゲーム木」と呼びますが、序盤(木の頂点の方)はパターン数が少ないですが、終盤(木の末端の方)になるに従って分岐のパターン数が膨大となります。
こうなると麻雀AIとしては
序盤は学習データが豊富にあるので学習しやすい
終盤はパターン数が膨大なので学習しにくい
ということになります。
要するに、「NAGAの序盤の字牌処理やターツ選択は信頼度が高いが、後半のケイテン戦略やハイテイケアなどは怪しい」などといった仮説が考えられます。
今回は「ダブリーへの対処」を研究してみます。序盤の手牌進行の中でもかなりイレギュラーな対応を強いられますね。
アンパイが全然ないとき…
一向聴になってしまったとき…
攻めざるを得ないとき…
NAGAがどう対応するのか見ていきましょう。
NAGAダブリー対応コレクション
親の現物の白を残して發切り。人間には当たり前の一打だが、AIもこういう繊細な打牌選択が可能ということです。
あれよあれよと純チャンの二向聴。現物の3pではなく筋の8m→無筋の5sを押します。
ドラは4pですが、「シャボ・単騎への当たりにくさ」や「マンズの横への広がり」から打3pとしました。
親の現物の發を残して7pを合わせ打ち。点棒状況的にもベタオリ優位と判断したようです。
ドラの南、端っこ9pよりも孤立牌の2s切り。「序盤にソバテンなし」ということで2sを選択した?
途中まで果敢に攻めていましたが、8pビタドメのオリ判断。全体的にピンズが場に高いし、下家の親にも打ちにくい。これはすごい。
自分で切り開いたダブルワンチャンスで放銃。これはついていないが、確実に一番安全な一打でした。
真っ直ぐ3m切り…で、放銃!
待ちも3m単騎という超レアケースでした。これは仕方ない。
一向聴からはただただゼンツ。やはりNAGAといえど何でも見えるわけではありませんね。
まとめ
こうして見ると…割と普通というか、人間が打っても大体一緒な感じでした。人間もAIも序盤は大体一緒になるということでしょう。
なんとなくですが、押すときは一向聴以上という暗黙のルールがあるような気がしました。点棒状況はあまり関係なさそうですね。
その他にも結構多くの牌譜を見てみましたが、ほとんどのケースでは勝手にツモられて終わっていました。ダブリーはAIにとっても人間にとってもどうしようもないということでしょう。
残り1日ですが、明日も頑張っていきます!
それではよいクリスマスを!