NAGAのシビれる一打〜12日目〜
この記事は
【麻雀】NAGA牌譜研究 Advent Calendar 2021 - Adventar
の12日目の記事です。
今回は昨日に引き続き、平和手のリーチ判断です。
その中でも特に
平和ドラ1は鉄リーチなのか
について迫ります。
平和ドラ1はなぜ鉄リーチなのか
「平和のみ」と「平和ドラ1」ではリーチ判断が全然変わります。
「のみ」の場合はプラス二翻ないと満貫に届きませんが、「ドラ1」なら裏or一発で満貫に届きます。メンピン即ツモドラ裏ならハネマンです。
このように
「平和ドラ1」はリーチによる打点上昇効果の恩恵を最も受けやすい
のです。
NAGAのリーチ判断
今日はこちらの牌譜から。
こちらをご覧ください。
南一局。東家。30600点持ちのトップです。
8s単騎でとりあえずテンパイしていたところですが、1-4mの亜リャンメン聴牌を入れました。
これが噂の平和ドラ1です。
さぁこれ、曲げますか?
それでは解答です。
NAGAの選択はダマでした。
亜リャンメンというのはMAXで待ちが6枚しかありません。今回はテンパイ時に残り4枚だったので、もはや愚形と言ってもいいですね。
特に理由としては
残り枚数が少ない
1-4mはドラまたぎ
直前に4mが処理されたばかりで警戒されにくい
など色々ありそうです。これはダマる人が多いかもしれません。
それでは次。
南三局。
平和ドラ1のテンパイですね。しかも待ちにドラがかかっています。リーチして1pをツモればそれだけで満貫です。
現在3着目ですが、2着は射程圏内です。
さぁ、これは…
難しい問題ですが、正解はこちら。
NAGAくんの選択はダマでした。
マジか!?
一応何となくダマにする理由はわかりますよ。
親がダンラスでサッサと流してラスを確定させたい
どうせここで2000点を上がれば、次局2着まで満貫圏内
失点すると対面がマンツモ圏内に入る
リーチで着順アップを狙うよりも、自分がラス落ちするのを嫌ったのでしょう。天鳳ではラス落ちの罪が大き過ぎますからね。
うーん。でも、これ実際リーチの方が良さそうなんだけどな…
NAGAさん、そこらへんどう判断しているんですか?
最新のNAGAくんはリーチ判定でした!
鉄リーチではないですが、やはりここはリーチをかけるべきでしょう。
サンプル集
その他の実例サンプルをまとめておきます。
オーラストップ目なので当然のダマ。危険牌を掴んだらすぐにオリます。
3面張でカンも入っているけど、残りツモも少ないしトップ目なのでダマ
(なのに中は押すのか…)
これも亜リャンメンですね。NAGAくんは亜リャンメンが嫌いなのでしょう。結構ダマ率が高い気がします。
待ちも薄いし、手替わりもたくさんあるので取りあえずダマ。すぐ出ちゃったのは結果論です。
山5の亜リャンメン。下家がダブ東ドラ4だけど、これは曲げたいなー。
平和ドラ1は鉄リーチではありません。
リーチしないケースは色々あります。
オーラスアガリトップ
待ちが薄すぎる(亜リャンメン)
明らかに切れない牌(色)がある
ラス落ちリスクが高過ぎる
特にNAGAくんは亜リャンメンでのリーチを嫌う傾向にあるようです。(Suphxはどうだったかはもう覚えていないですが。)
「平和ドラ1のリーチ判断」はおそらく今後も麻雀界の永遠のテーマとして議論されていくことでしょう。正直ここら辺はルールや対戦相手にもよるし、臨機応変に考える力をつける必要がありますね。絶対的なセオリーはわからなくても、麻雀AIによって思考の引き出しを増やすことは出来ます。NAGAでは2万半荘以上の牌譜があるので研究しがいがありますね。
それではまた明日。