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危機一髪

下北沢には、珉亭という町中華ブームの魁になったお店があります。

かの甲本ヒロトや、孤独のグルメのゴローさんも下積み時代にバイトをされていたとかいないとか。

その珉亭のすぐ脇に、10階建くらいのマンションがありそのマンションの5階くらいのお部屋がこの物語の舞台です。




昨日のお昼頃、嫁と息子と私の3人で付近をお散歩していました。


息子がそろそろ眠いよモードに入ったので、お昼ご飯をテイクアウトして家路についているところでした。

我が家はこの珉亭の前を通るのが近道なので、ここから帰ろうと歩いていると、突然どこからか

「ママー!ママー!どこー」


と泣き叫ぶ声が聞こえてきました。


状況が理解でいませんでしたが、珉亭に近づくにつれてなぜかマンションの前に人だかりが。


だんだん泣き声は大きくなります。

「ママー!ママー!」


マンションの前まで来て、ようやく状況が把握できました。


5階くらいの窓が開いていて、5歳くらいの男の子が網戸にもたれかかってママを探して泣いていたのです。

マンション下の人たちで、


「お母さんどこ?」


「もたれちゃだめだよー、ママすぐ帰ってくるよー」

など声をかけますが、男の子は網戸にタックルし、泣いて叫んでいます。


網戸が破れたら

と想像すると非常に怖くなり、

誰かが部屋に入れる状況になるまで下で声をかけました。


それでも男の子は網戸を叩き続けます。

ヒヤヒヤしたどころの騒ぎではなく、15分後くらいにお母さんと思われる女性がきて、事なきを得ました。

しかし小さい子を1人家に置いたまま出かけるってどんな神経してんねんと。


もし網戸が破れたりしたら真っ逆さまに地面に落ちとるぞと。


私も気をつけてはいますが、そんな目に遭わせないためにもきちんと目の届く場所、すぐに手を差し伸べる事ができる場所、物理的にも心理的にもそういう父親でいようと改めて思いました。

まじで怖かった。。


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