見出し画像

友人の結婚式に行ってきました。【首藤誠人】

先日、友人の結婚式がありまして出席して参りました。
友人の結婚式に参加するのは初めてだったので楽しみと緊張と三万円を抱えて行きました。

前日に別の友人達と会っていたのですが、学生の三万って大谷翔平とってのデコピンくらい大事だっていう話の流れから結婚式の意義の話になりました。
昔は新婦が新郎側の家族の新メンバーになるという親族のイベントだったと思うとやらないといけないものとして割り切れるけど、現在は別に片方の家に入る必要はないしそういう意味合いも薄れている気がするし高いお金を払ってする意味はなんなのでしょうか。結局幸せアピールなのでは?インスタの上位互換なのでは?そういうことで話が終わりました。

結婚式会場のチャペルは厳かな雰囲気があり素敵なところでした。周りには親族らしき人、大学の友達らしき人、アルバイトや会社の同期らしき人などたくさんの人が座っていました。僕は初めて東京行った時くらいきょろきょろしながら席に座り始まるのを待ちました。急に話し始めた牧師さんの声にびっくりしつつ、ついに後ろの大きいドアが開きました。そこにはいつもの感じとは全く違う晴れ姿の友人が立っていました。息を呑むとはこのことでチャペル内の呼吸達が一瞬消え去る音がしました。お父さんの腕に手を回し、お母さんにベールをあげてもらわれ、涙ぐみながら歩くいつもと様子が違う友人になんだか照れ臭くなり目を合わすことができませんでした。周りは携帯を持ちながら晴れ姿の友人を見て鼻をすすっていました。

友人とは中高の同級生でもう10年近い付き合いです。塾が一緒で勉強競い合って、高校の合格発表で飛び上がって、高校で一緒にクラスリーダーして、大学同じところ受けて落ちました。同窓会で一人ぼっち回避同盟を組み、一つのテーブルを占拠して椅子に座りながら寿司取ってって言い合った時は流石の友達歴の長さだなと感心しました。

周りの鼻すすりの輪唱を聞いていた時、僕は友人のことをほとんど分かっていると思っていたけれどこんなに友人に対して感動している人達がいて、きっと知らないことの方が多いんだろうなと少し悔しくなりました。

披露宴は本当に楽しかったです。料理は美味しいし、流れる動画も面白いし、一人一人へのメッセージカードを読んで次会う予定立てたくなるし、なんか友人のセブンティーンの弟とめっちゃ仲良くなるし。知らない人達ばかりだったけどいろんな感動を共有できて一体感のようなものがありました。きっと友人と友人のお相手さんの人柄がそうさせたんだろうなとしみじみしました。この人の人生に少しでも関わっていることが誇らしくなりました。その時には三万円なんて大谷翔平にとっての他人くらい興味がなくなっていました。



結婚式って自分が主役になれる唯一の日なのかもと思いました。普段人は社会に揉まれながら生きていて、友人も建築系の仕事をしており夜遅くまで現場で頑張っていて、そんな疲弊する日々の中でちょっと自分アピールするとあいつ痛くね?って目で見られてしまう。でも結婚式は周りの目を気にせず自分が舞台の中心に立てる。それに自分が舞台の中心に立つことで喜んでくれる人がいる。幸せアピールいいじゃないか。最高じゃないか。言葉で言うのは難しいけれど要は友人の結婚式がとても良かったということです。


▼首藤の他記事はこちら

▼noteの感想やスムっとへの質問はこちらからお願いします!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?