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「どうせ朝がまた来る」音咲さん【米徳優里恵】

まず、ご来場くださったみなさま、誠にありがとうございました。
前回公演と比べて、キャパの大きな会場で公演を打つことができ、またより多くのお客様に観劇していただけたことは、本当に嬉しかったです。

今回は、自分も山田に続いて公演の感想を書いてみようかと思います。
主に「音咲さん」に関する感想になるかと思いますが、しばしお付き合いください。

ということで、自分がもらった役は「夢西音咲」という、もう名前からして目が輝いていそうな人でした。山田も言っていたように、自分とは真逆と言ってもいいような人だなぁと読んでいるときは思いました。「音咲さん」は4人の会話の中心になって場を回していきます。回すを超えて引っ掻き回すくらいの勢いのある人です。3人以上になると黙りがちな自分とは本当に違います。

ですが、気持ちの面は納得が行きやすかったのが不思議でした。たぶんですが、行動の面ではかけ離れていても、「その場を楽しむ」という根っこの心意気は一致していたからかなと思います。
(作家に自分の深部を見られたようで怖いです。当て書きってすごいですね。)
ただ、そのとき思った「心」と発言する「脳みそ」がすっごい速さで繋がっているところが音咲さんのすごいところで、その躊躇のなさがもう演ってて気持ちいいくらいでした。

「なんかわかんないけど、楽しいね。すごいねこれ、どうなってんの?」というセリフが個人的には一番好きです。まさに心のまま、楽しいと心が感じてるから、頭で理解しているかしていないかは重要じゃない。こころそのまま口に出して、興味に忠実。愛すべき素直さです。

あと、公演期間中に、演じ手として考えたこともあって、ちょっと、未熟者がなんか偉そうなこと言っているという自覚を持ちながら語るんですが、、

音咲さんの発言は一ミリの曇りもあってはならないのだなと、5公演やる間に感じたんです。言葉は同じでも、ちょっとした態度の違いで、この劇場内で「ヤな奴」になってしまうかもしれないという怖さが生じました。劇によっては敢えて嫌われ者に回る人物が登場することもあるとは思いますが、この劇の中で決して嫌われ役ではないのに自分が音咲をそうしてしまうかもしれない。人物を演じる責任というか、なんと言えるのか分かりませんが、そういう緊張感を初めて自覚しました。

自分と近くも遠い音咲さんと仲良くなれて良かったです。
こんな感想でいいのか。
長々と失礼しました。


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