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学資保険とその他の方法を比べる

こんにちは、SEママです。

前回の記事で、学資保険は保険なので保障等に費用がかかっているというお話をしました。

https://note.com/semm/n/nbc906ca07c34

今回は、それを踏まえて学費準備のため実際にどう検討を進めていくか考えてみたいと思います。

※この記事は有料記事ですが、最後まで無料で読めます。役に立つと感じて、もし良かったら記事を購入して頂けると嬉しいです。

はじめに

(前回の記事と重複しますが)まず、学資保険に入る目的を確認しましょう。

お金を貯めるためでしょうか?

それなら、貯金でも良いですね。運用した方が良いかもしれません。

万が一に備えるためでしょうか?

終身保険でなくて学資保険にする理由はありますか?住宅ローンを組んでいるなら、団体信用保険に入っていますね。セーフティネットである社会保障については調べたことがありますか?

こういった、「我が家にとって何が良いのか」考える参考になるよう金融商品を紹介して行きます。

預金

まずは、お馴染みの預金です。預金も金融商品の一つと意識した方が良いです。銀行にお金を貸して利息を受け取ります。

身近な存在なので、預金では満足できないから保険を検討すると言う方が多いのではないかと思います。そのためメリット/デメリットを挙げるに留めます。

メリット

▪流動性が高い
→簡単に換金出来ると言うことです。特殊な特約か付いた預金ではない限り、中途解約でも損をするということはあまりないでしょう。

学資を貯める上ではデメリットになり得ますが、一般的にはメリットになると思います。

▪元本保障
→預け先の銀行がもし潰れても1,000万円まで保障されます。保険も多くは加入者保護の仕組みがありますが、100%返ってくるかは分かりません。

デメリット

▪金利が低い
→お金が増えません。

▪保険の機能がない
→貯めた分しか手元に残りません。

終身保険

解約返戻金を学資に当てることで、学資保険と似た使い方が出来ます。(そのためメリット/デメリットは割愛します)

親などの契約者に万が一があれば保険金が支払われるため、保険の役割も果たすことが出来ます。

学資保険の場合、被保険者(意味が分からなくても問題ありません)である子供に万が一のことがあった場合にはお金が戻る等違いはありますが、気にする必要はあまりないでしょう。

学資保険や終身保険を選択するのは、万が一保護者が死亡したら学費が払えない、それを何としても防ぎたいといった場合です。

ただし、この場合も
▪教育ローン
▪遺族年金
▪児童手当

といった制度等を利用する可能性を考えてみましょう。

例えば、住宅ローンを組んでいれば、大黒柱が亡くなった場合でも【家賃がかからなくなる※+遺族年金を受け取る】といった状況となりますので、学資保険や終身保険で更に保険をかける必要はないかも知れません。(※固定資産税や修繕のための費用は考慮していません)

「何事もなければ学費は貯められる、万が一にだけ備えたい」といった場合は、掛け捨ての保険に加入して残りは運用をしても良いかもしれません。過去の実績から考えると資金効率はそちらの方が高い可能性が高いです。

学資保険や終身保険に1万5千円払う代わりに、定期保険(保険料が逓減する収入保障保険等)に5千円払い、残りの1万円を運用するイメージです。

なお、外貨終身保険は終身保険と言う名前ですが、為替リスクがあるため手堅さは望めません。

為替リスクと言われてピンと来ない場合は、いくら勧められても手を出さない方が無難です。

(FXで言うロングポジションを持ち続ける、と言われて「いいね!」と思う方は検討しても良いかも知れませんが、そのような方は他の手段を取ると思われます。)

運用(投資信託)

保険機能が要らない、「増やす」ために学資保険を検討している方向けの選択肢です。

投資信託には様々な種類がありますが、国債(債券)については次項で触れるため、ここでは株式を含んだ投資信託をイメージして下さい。

こちらは、一括での学資保険への加入を考えているような比較的資金に余裕がある方に向いていると言えます。

元本保障がないため払込んだ金額よりも価値が下がる可能性があり、想定よりも価値が下がり学費に足りなくなった場合は他から補填する必要があるためです。

元本保障がないと言うことで躊躇するかも知れませんが、投資信託には「増える可能性」以外にも大きなメリットがあります。

それは、インフレ耐性です。

保険の場合、◯◯年後に◯◯円払うと契約で決まっています。

そのため、物価の上昇には弱いと言えます。

日本円やアメリカドルのような通貨の価値は不変のものではありません。

例えば、約50年前は葉書が7円だったそうです。今はいくらになっているでしょうか。50年前の100円と今の100円では価値が異なると言うことです。

物価が上昇すれば、通貨の価値は目減りしていくことになります。逆に物価が下落すれば問題はないのですが、現在日本は国としてインフレ率2%を目指しています。物価を上げようとしている訳です。

日本が新興国のような大幅なインフレに見舞われるとは考えづらく、極端に貨幣の価値が目減りすることを警戒する必要はないかも知れませんが、知っておいて悪いことではないでしょう。

メリット
▪お金を増やす手段としては保険よりも向いている(可能性が高い)
▪流動性が高い
▪インフレ耐性がある

デメリット
▪元本保障がない
▪保険機能がない

運用(国債)

保険は要らないから運用をしたいが、どうしても元本保証が欲しい場合の選択肢になるでしょう。

国による保証がある事に加えて変動金利の場合はインフレにもある程度耐性があるので、その点も安心材料となると思います。

メリット
▪流動性が高い
▪インフレ耐性がある

デメリット
▪保険機能がない

以上、学資保険とその他の方法を比較してみました。

自分の置かれた状況や好みによって、採るべき選択肢が違うことをイメージして頂けていたら嬉しいです。

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