見出し画像

エネルギー効率の追求: 富士通とArmが目指すAIの未来 🚀💡

発表日:2024年7月12日

はじめに

こんにちは、皆さん!🌟 今日は、AIとハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の最新動向についてお話しします。富士通とArmが協力し、持続可能なデジタルトランスフォーメーションを実現するために、どのようにエネルギー効率の高いシステムを開発しているかを探ります。
エキサイティングな技術の世界へようこそ!🌍✨


AIとHPCの課題 🚧

AIを活用したこの新しい世界の需要に対応するには、多くの課題が伴います。例えば大規模言語モデル(LLM)は今日の業界で最も注目されていますが、同時にLLMはそのモデル内に多数のパラメータを抱えることから、データセンターの消費電力を押し上げ、結果的に炭素排出量の最大の原因にもなっています。

富士通とArmの挑戦 💪

富士通とArmは、電力効率の高いシステムを開発し、次世代のAIアプリケーションを支えるために協力しています。特に注目されているのがFUJITSU-MONAKAの研究開発です。これは、2027年度内の市場投入に向けて開発を進めているデータセンター向けプロセッサです。データセンターの電力効率を飛躍的に向上するとともに、AIやDXに求められる高速なデータ処理を追求するべく開発が進められています。

Armv9-AアーキテクチャScalable Vector Extension 2(SVE2)プラットフォーム向けのさまざまなAI/機械学習(ML)およびディープラーニング(DL)フレームワークの強化に重点を置いています。

SVE2による大幅な性能向上は、AIおよびHPCワークロードを処理するための強力なソリューションとして浮上しています。広く普及しているArmv9-Aアーキテクチャを採用することで、富士通とArmは、開発者がアプリケーションを容易に移植および最適化してAIエコシステムを拡大し、さまざまなユーザーや業界にとってよりアクセスしやすく手頃な価格にすることを目指しています。

持続可能なデータセンターの設計 🌍

AIモデルの学習には大量のエネルギーが必要です。非効率なハードウェアでAIワークロードを実行すると、エネルギー効率だけでなくパフォーマンスにも影響します。この課題に対する解決策の1つは、企業が、低いエネルギー消費で最高のパフォーマンスを達成できるように、基盤となるデータセンターのアーキテクチャとテクノロジースタックを構築することです。

富士通は、次世代のデータセンター設計において、2 nm Armv9-Aアーキテクチャを採用したCPU「FUJITSU-MONAKA」を開発し、2027年度に発売予定です。このCPUは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プログラムの省エネソリューションとして採用されます。NEDOプログラムは、2030年までに国内のデータセンターで40%以上の省エネを達成するという野心的な目標を掲げています。

データセンターの例:千葉県印西市のGoogleデータセンター(引用元

エネルギー効率とパフォーマンスの向上 🚀

富士通とArmは、「Arm v8-A」アーキテクチャ向けの「Scalable Vector Extensions(SVE)アーキテクチャ」で長年協力してきました。富士通のスーパーコンピュータ「富岳」に採用されたA64FXは、その一例です。これにより、データセンターやエッジコンピューティングにおいて、高速かつエネルギー効率の高いワークロードを実現しています。

富士通は独自のマイクロアーキテクチャーを設計しています。これがCPU性能電力効率の大きな要因です。この技術により、A64FXを用いた「富岳」は、世界最高レベルの性能とエネルギー効率を実現しました。

理研に設置されているスパコン富岳(引用元

グローバルな協力関係 🌐

富士通のMONAKA Software R&D Unitのディレクターであるプリヤンカ シャルマ博士は、Armとの緊密な協力関係について次のように述べています。「富士通はArmエコシステムへの貢献において強力な遺産を持ち、私たちはArmソフトウェアスタックの構築に幅広く貢献してきました。」

富士通とArmチームとの緊密な協力関係は、AIの使用を民主化するためのオープンなエコシステムを構築するためにグローバルコミュニティで活動していることを実感させてくれます。富士通のインドにあるMONAKA Software R&Dユニットは、Arm向けのさまざまなML/DLスタックを可能にするためのさまざまなソフトウェアレベルの有効化/チューニングの共同開発に向けて、Armチームと積極的に協力しています。

「Software just works」の合言葉 🛠️

Armは、システムソフトウェアが「Armで動作する」ことを保証するために、さまざまなオープンシステム標準を開発しています。これにより、ソフトウェアの分断が回避され、システムIPの相互運用性が保証されます。

Armのエンジニアリング・アーキテクチャおよびテクノロジー担当シニア・ディレクターであるアパラージタ バッタチャーリャ氏は、「Armでの私の役割は、ソフトウェアが「ただ動く」ことを可能にするエンジニアリング&テクノロジー組織を率いることです。

富士通と密接に協力して、ArmベースのFujitsu-A64FX CPUでこれを達成しました。このコラボレーションの間、Armチームは富士通のエンジニアリングおよびリーダーシップチームと手を携えて作業し、富士通の検証環境をよりよく理解し、彼らのシステムでの実現に協力しました。技術的な詳細と機能に対する要求を深く掘り下げたことが、Armの理念に沿った製品の強化につながりました。私たちのチームは、細部を重視し、品質を重視し、礼儀正しい日本の文化を直接経験してきました。」と述べています。

異業種間のコラボレーションがイノベーションの鍵 🔑

エネルギー効率の高い未来に向けて協力することで、企業はイノベーションと成長を促進できます。ますますデジタル化が進むビジネス環境に向けて、オープンで柔軟性があり、相互運用可能なAIおよびHPCシステムという共通のビジョンを実現するために、富士通やArmなどのテクノロジーリーダーは、持続可能なデジタルトランスフォーメーションを実現するためのバックエンドコンピューティングの有用性を最大化することで、イノベーションを推進しています。

次世代データセンターCPUであるFUJITSU-MONAKAは、多様で要求の厳しいワークロードを処理できるため、エネルギー使用量を削減しながら性能要件を満たすことができ、持続可能な未来の目標達成をサポートします。また、エコシステム内でのコラボレーションが改善されています。業界を超えたコラボレーションを推進するため、Linux Foundationは2023年9月のOSS Summit期間中に、Unified Acceleration(UXL)Foundationの設立を発表しました。このグループは、パフォーマンスの高いアクセラレーターと特定用途向け半導体(ASIC)を構築するための相互運用可能でオープンな仕様の標準化に取り組んでいます。

まとめ 🎯

  • AIHPCは社会のあらゆる面に浸透しています。

  • 富士通Armは、次世代のエネルギー効率の高いコンピューティングを目指しています。

  • FUJITSU-MONAKAは、持続可能なデータセンターの設計に重要です。

  • SVEアーキテクチャは、高速かつエネルギー効率の高いワークロードを実現します。

  • 異業種間のコラボレーションがイノベーションの鍵です。

最後までお読みいただきありがとうございます!✨ この記事が、AIとHPCの未来に向けた富士通とArmの取り組みについて理解を深める一助となれば幸いです。次回もお楽しみに!🌟

ハッシュタグ

#AI #HPC #エネルギー効率 #富士通 #Arm

参考文献


おすすめ記事


いいなと思ったら応援しよう!

半導体Times
よろしければサポートもよろしくお願いいたします.頂いたサポートは主に今後の書評執筆用のために使わせていただきます!