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デンソー、自動車のTier1からモビリティ社会のTier1を目指し自動収穫ロボット「Artemy」を開発🤖

発表日:2024年5月13日

概要

株式会社デンソーは、2023年11月15日に「自動車業界のTier1」から「モビリティ社会のTier1」へと進化する新経営体制を発表しました。この新たなビジョンは、持続可能な未来に向けて「モビリティの進化」「基盤技術の強化」「新価値創造」の3つのチャレンジに取り組むものです!🚗🌍

その中でも「新価値創造」の一つとして、「食農」が注目されています。生産物流消費のバリューチェーンをつなぎ、食糧生産の効率化と品質向上を目指す取り組みが進められています。特に施設園芸におけるスマート農業ハウスの提供が重要な要素です。

写真①:房取りミニトマトの全自動収穫ロボット「Artemy」の外観(デンソーHPより引用

自動収穫ロボット「Artemy」の登場

デンソーは、オランダのCerthon Build B.V.セルトン)と提携し、自動収穫ロボット「Artemy」を共同開発しました。このロボットは、デンソーの自動化技術環境制御技術、セルトンのハウス設計技術栽培ノウハウを融合させた画期的な製品です!🍅🤖

「Artemy」は、トマトの房を正確に検出する先読カメラ手先カメラを搭載し、AIによりミニトマトの熟度を判定して成熟した房のみを収穫します。また、周辺監視技術により、障害物や走行レーンを認識して自動で移動します。💡📸

デンソーウェーブのアームロボットを使用し、その先に取り付けられたハサミでトマトの房を切断。収穫した房はコンテナに格納され、満載になると自動で空の収穫箱と入れ替えます。さらに、クラウドと接続することで「Artemy」の位置情報をスマートフォンで確認でき、エラー発生時には通知が送信されます📱🌐。

写真②:隣接する走行レーンへ自動で移動する様子(デンソーHPより引用)  

技術の具体的な活用

デンソーの自動運転技術は「Artemy」の開発に大きく貢献しています。房を正確に検出するための技術は、自動運転で人を検出する物体検知技術が、房を切る位置や走行ルートを決定する技術には、道路や標識を認識する領域抽出技術が使用されています。これにより、農業現場での作業が飛躍的に効率化されます🚜✨。

未来の展望とグローバル展開

デンソーは、「Artemy」に続き、人工光型施設園芸の完全閉鎖型で栽培プロセスを自動化する「Gronos」の開発にも取り組んでいます。「Gronos」は、自動化に最適化された栽培手法と品種を使用し、従来のトマト栽培よりも収穫量を増やすソリューションです。今後はさらに多様な作業の自動化や多品種対応の省力化機器、データソリューションの開発が計画されています。

「Artemy」は、2024年5月13日から欧州での受注を開始しました。欧州では労働人口の減少や賃金の高騰が背景にあり、省人化のニーズが高まっています。また、欧州の高度施設園芸の総面積は世界の6割強を占めており、その中でも房どりトマトの栽培が多いことから、「Artemy」の市場投入が決まりました。日本での発売も検討されており、他の作物への展開も視野に入れています。🌍🍅

写真③:積載している全ての収穫箱を自動で交換する様子(デンソーHPより引用) 

専門用語の説明

  • デンソー: 日本の大手自動車部品メーカー。

  • モビリティの進化: 移動手段の革新を目指す取り組み。

  • 基盤技術の強化: 基本的な技術の向上。

  • 新価値創造: 新しい価値を生み出す活動。

  • 施設園芸: 温室などで行う農業。

  • 先読カメラ: 予め状況を確認するカメラ。

  • 手先カメラ: 詳細な位置を確認するカメラ。

  • 周辺監視技術: 周囲の状況を監視する技術。

  • 物体検知技術: 物体を認識する技術。

  • 領域抽出技術: 必要な領域を抽出する技術。

  • 人工光型施設園芸: 人工照明を使った農業。

まとめ

  • デンソーは「モビリティ社会のTier1」を目指し、「Artemy」を開発。

  • 「Artemy」はAIと高度なカメラ技術を活用し、トマトの自動収穫を実現。

  • 欧州市場での受注を開始し、日本や他の作物への展開も予定。

  • 「Gronos」との連携で、さらに効率的な農業ソリューションを提供予定。

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ハッシュタグ

#デンソー #Artemy #自動収穫ロボット #スマート農業 #モビリティ社会 #施

参考文献


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