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JR東日本、生成AIを全社的に導入!🚆💻 業務効率化と顧客サービス向上を目指す大胆な取り組み

発表日:2024年7月11日

概要

JR東日本が、全社員向けに生成AIチャットツールを展開し、業務効率化に乗り出しました!🎉 2024年6月から、「JRE AI Chat」という内製の生成AIチャットツールを全社員が利用できるようになりました。

JRE Chatの概要

この取り組みは、JR東日本グループの経営ビジョン「変革2027」の一環として、デジタル技術を活用した業務変革(DX)を推進するものです。全社員がタブレット端末を持つなど、デジタル活用の環境が整っているJR東日本。今回の生成AI導入で、さらなる業務効率化が期待されています。👨‍💼👩‍💼

さらに、JR東日本は独自の業務内容に対応できる生成AIシステムの開発も進めています。Digital & Data イノベーションセンター(DICe)が中心となり、社内文書に基づいて回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation)システムのプロトタイプを構築。2024年10月からは全社での試使用を予定しているそうです。

DICe開発によるRAGを含むシステム

この独自システムの導入により、社内規定やルールなどの文書を効率的に検索できるようになり、全社的な業務効率化につながると期待されています。🔍📚

なお、RAGについてはこちらの記事にて詳しくまとめているので、興味ある方は読んでみて下さい👇

JR東日本の生成AI活用はこれだけにとどまりません!システムやアプリの内製化開発のスピードアップや、エンジニア不足への対応策として、プログラムのコーディングにも生成AIを活用しているそうです。🖥️👨‍💻

さらに、鉄道事業固有の情報を学習した「鉄道版生成AI」の開発も進行中。コールセンター業務など、グループ共通の業務にも生成AIの活用を広げていく予定です。🚉🤖

リスクに対する対処

しかし、生成AIの活用にはリスクも伴います。そこでJR東日本グループは、2023年11月に「JR東日本グループ 生成AI利活用ガイドライン」を策定。2024年3月には第2版を発行し、システム導入・開発時の注意事項を追加しました。

さらに、「AIガバナンス協会」にも所属し、先進技術による業務変革(DX)とリスク管理の両立を目指しています。生成AIの利活用を推進しつつ、必要なガバナンスの整備も継続的に行っていくそうです。🛡️📊

JR東日本の取り組みは、日本の大手企業における生成AI活用の先駆的な事例と言えるでしょう。今後、他の企業や産業にも影響を与える可能性があります。鉄道業界のデジタル化が、どのような新しいサービスや効率化をもたらすのか、注目が集まりそうです。🚄🔮

専門用語の説明:

• 生成AI:人工知能の一種で、新しいデータを生成する能力を持つAI技術。
• DX(デジタルトランスフォーメーション):デジタル技術を活用して、業務やビジネスモデルを変革すること。
• RAG(Retrieval-Augmented Generation):既存の文書から関連情報を検索し、それを基に新しい文章を生成するAI技術。
• アジャイル開発:迅速かつ柔軟にソフトウェアを開発する手法。
• AIガバナンス:AI技術の利用に関する管理や監督の仕組み。

まとめ:

• JR東日本が全社員向けに生成AIチャットツール「JRE AI Chat」を展開
• 独自の業務内容に対応する生成AIシステムを開発中
• 鉄道版生成AIやコーディング支援など、幅広い分野でAIを活用
• AIガバナンスにも注力し、リスク管理と業務変革の両立を目指す
• 他企業や産業への影響が期待される先駆的な取り組み

この記事が勉強になったよという方は、スキお待ちしています🥰

今後も、半導体やテクノロジーに関する分かりやすい記事をお届けしますので、見逃したくない方はフォローも忘れないでくださいね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

#JR東日本 #生成AI #DX #業務効率化 #AIガバナンス

参考文献

https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240711_ho01.pdf


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