山奥ニート体験の感想

とある山奥ニートの拠点にお邪魔した。

各々が好きなことをして過ごしていた。みんなでゲームをしてる人、畑に出て草刈りをする人、自分の部屋に籠っている人、ハンモックで昼寝する人、大部屋でテレビを見ている人。皆が関わり過ぎず離れ過ぎず、いい距離感を保って互いに尊重しながら生活していた。とても居心地がよかった。久しぶりに人と関わって楽しいと感じた。

山奥ニートと自分たちを揶揄していたが、彼らはニートではない。
畑を耕して苗を植え雑草を抜き収穫し、皮まで無駄にしないように工夫して食べる。上手くいかなければ自分たちで調べて改善する。
炊事洗濯もすべて分担して自分たちでこなす。
必要なお金はバイトに行ったり、ネット上で仕事をしたり、動画編集して稼ぐ。会社で働く人達よりも働いてると思う。

山奥で生き生きとしている彼らを見て、心底羨ましく感じた。

30年間賃金横ばい、終身雇用制の廃止、急激な円安、コストプッシュ型のインフレ、年金受給年齢の繰り下げ、消費税増税、社会保険料の負担増などネガティブな要素が蔓延っている現代に希望をもってがむしゃらに働くなんてあり得ない。
こんな無理ゲー社会に生きるより社会から一歩外れて、主体的に生きるほうがよっぽど有意義な人生だと思う。

これから40年以上国や会社に搾取されながら生きていくのは、比喩ではなく本当の奴隷だ。

一歩足を踏み外して生きるのが楽しいのかもしれない。

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