興奮冷めやらぬうちに

「風ノ旅ビト」というゲームをクリアしました。

以下、完全ネタバレになるので未プレイの方は読まないで下さい。あと無茶苦茶長いです。

たまに「プレイする予定だけどネタバレとか全然気にしないから」って人がいますがはっきり言って「そういう次元の話じゃない」のでこれからプレイする予定でしたら絶対に読まないで下さい。

これからもプレイするつもりが無くて感想だけ読みたいと言う方は気にせずスクロールして下さい。

ただし、本当はネタバレ無しでの完全初見プレイをオススメします・・。

明日にでも近所のゲーム屋さんに行ってPS4を買ってPS+に加入して風ノ旅ビトを無料でダウンロードするだけでこの感動を味わえるかもしれないのですから・・。

前置きが長くなりましたが、以下、PS4でプレイした風ノ旅ビトの記録&感想となります。


ゲームが始まるとだだっ広い砂漠にマントのような物を被った人?が立っており、どうやらそれを操作するようです。

というのもこのゲームはチュートリアルやセリフなどが一切無いので、コントローラーを操作して「これはこういうことか」と自分なりに解釈して進めていく必要があります。

但し使うボタンも少ないですし操作は簡単なので数分で慣れるかと思います。とりあえずだだっ広い砂漠を散歩するとなんとなーくこっちに行けば良いっぽい雰囲気があるのでそっちに行けば先に進めるというなんとも感覚的ですがわざとらしく無い程度に自然と景色に導かれて話は進んでいきます。

主人公の名前も無いので、タイトルから拝借して「旅ビト」としておきます。ざっくり説明するとこの旅ビトの目的は、「めっちゃ遠くにあるめっちゃデカい山の頂上のめっちゃ光ってるとこを目指す」っぽいです。

道中寄り道もできますが、とりあえずデカい山を目指すべく進んでいくと、なんか布がヒラヒラしててボタンを押すと布が自分の周りに纏ってきて空を少し飛べるのでヒャフー!という感じになります。

その布ジャンプを駆使して高い所に登ったり砂漠を滑ったりしていくと、何やらワープ地点の様な場所があり、そこでボタンを押すと謎の呪文的なものが出てくるのでそれでワープします。

ワープすると白くてデカい綺麗なモナリザおかんみたいな人がいて、その人が次の目的地っぽいところをファミコンで発売されていた魔界村のマップをもっと抽象的にした感じの地図的なものを光で照らして教えてくれます。

とにかく説明文もセリフも何も無いので自分なりの解釈になってますが、大体こんな感じで合ってると思います。とりあえず1面的なところはクリアできたぽいので、2面的なところに進みます。

とりあえず「赤いヒラヒラした布を吸収すればパワーアップする」っぽくて、光のキューブみたいなのを触れば「自分の後頭部から出ている赤い布が伸びて浮遊力が増す」っぽいです。

次は広い場所に出て、歩いていると自分と同じ見た目の「旅ビト」がいました。いわゆるコンピューター・NPC(ノンプレイヤーキャラ)というやつですね。こちらに近づいてきて謎の呪文を唱えてきます。とりあえず敵では無さそうなのでこちらも呪文を唱えてなんだか挨拶の様な感じになって微笑ましかったです。

このNPCが、自分の後ろについてきて以降一緒に旅をするのですが、道がわからない時は先導してくれたり使ったことのない技などを先に見せてくれて旅を手伝ってくれます。なるほど救済キャラがいるのか、これなら迷わないし安心だなぁ。

そんなことを思いながらどんどん面をクリアしてモナリザおかんに会ってを繰り返していくと、今度は地下奥深くに行くことになりました。

なんか空飛ぶ巨大石ムカデみたいなやつがいます。そしてそいつがこっちにサーチライトを照らしてきて「あっ」と思ったら突撃してきました。NPCもろとも吹き飛ばされました。

「敵おるんかい!」と思いました。まったり旅をするゲームだと思っていたのでビックリしましたがとりあえずNPCと合流しようと近くを探しましたがNPCがいません。

NPCはさっきの突撃で死んでしまったのかわかりませんがどうやら消えてしまい、孤独な旅が始まりました。

その地下からも脱出してまた新しい面を進めていくと、突然消えたはずのNPCがそこにいました。

「NPC!生きてたんか!」とテンションが上がり○ボタンを押して謎の呪文をボンボンするとNPCもボンボン返してくれるので凄く嬉しかったです。

そこからはまたNPCと共にデカいピラミッド塔のような内部を浮遊ジャンプを駆使してどんどん登って、ついに塔の頂上に着きます。ワープ!ヨッシャ、これでクリアか?

モナリザおかんが出てきてこれまで進んできた面の地図的なものを照らしてくれます。そして最後に雪山を照らします。

「そういえば雪山あったの忘れてた!あそこが最終ステージか!」

その雪山を照らした時に、雪山の中腹辺りでうずくまる旅ビト二人の絵があり、そこがズームされたので少し不穏な気配がしました。

そしていよいよあのめっちゃデカい雪山の面です。頂上はめっちゃ光ってます。そして上空には巨大石ムカデも不気味に飛んでいます。なるほど、最終面に相応しい。

とりあえずNPCと進もうとしたのですが、なにかおかしい。これまでの砂漠ステージと違って雪山の吹雪のせいか浮遊もまともにできないし前に進むだけで一苦労なのです。

これまでの爽快な操作感とはうってかわって歩みが非常に重く、その雪山のリアルさが生々しく感じました。

自分の後頭部から出ている布も服も凍っていき、道中にある赤い布も凍っています。NPCは大丈夫かなと見てみると

NPCが、その場でうずくまり、そのままゆっくりと、雪の中に消えていったのです。

NPC・・!まじか・・つらい・・

ただ謎の呪文でボンボンと会話的なものをしていただけのコンピューターでしたが、とても悲しかったです。これまで道中助けてくれてありがとう、NPC・・

必ず自分は頂上までいってやろう!そう思い雪山の面を進んでいきます。この面だけは難易度が高くて、最終面に相応しいと思いました。

山場を越えた辺りで、吹き抜けの小部屋の様な場所がありそこに何か光が灯りそうなランタン的なものを発見しました。とりあえず謎の呪文を唱えてみます。

すると懐かしい光が灯り赤い布が出てきました!あったけえ!浮遊もできます!ヨッシャ!そしてなんとNPCも復活しました!

NPC!!おかえり!!ボンボンしまくります。

コンピューター相手に感情移入しまくりです。

NPCがしきりにランタンの上をジャンプするのでそこにいってみると、パワーアップできる光がありました。相変わらず頼りになるNPCです。

そこからはまたNPCと二人で進みます。広い場所にでました。巨大石ムカデが二体飛んでいます。サーチに気をつけながら進みますが、身体はどんどん凍っていき、○ボタンを押しても謎の呪文が弱々しく光るだけになってきました。

そして、石ムカデの突進にNPCがやられ、今度こそ消えてしまいました。

恐らく自分を庇ってくれるイベントだったのでしょう、NPCの死を無駄にしない様石ムカデに気をつけながら進んでいきます。

頂上の光はもうすぐそこです。

もう石ムカデはいないのですが、向かい風に煽られながら少しずつ、頂上に向かって歩いていきます。

周りには、ゲーム開始時から至る所にあった謎の黒い墓標の様なものしかありません。

もしかしたら、これは、途中で朽ちていった旅ビトの墓標なのでは・・

そう思いながらもゆっくりゆっくり前に進みますが、ついに、旅ビトはその場にうずくまり、動かなくなりました。モナリザおかんが照らしていた地図の通り、二人の旅ビトが・・雪山で・・




まだネタバレは間に合いますので、気になった方はここで読むのを辞めてもらった方が良いです!




気がつくと、旅ビトの周りにモナリザおかんが何人もいます。そしてすごい光を照らしてくれて、凍っていた旅ビトは色を取り戻し、光を纏い物凄いパワーアップした感じで頂上で飛んでいきます。

さっきまでの雪山での歩みと違って頂上へ向かってビュビュン進んでいきます。

周りには石ムカデもいますが無視してビュンビュンいけます。凄いです。そして光の先に出ると

雪山の頂上は、晴天に照らされ空気は澄み渡りまるで天界のようです。赤い布も至る所にあって、いくらでもパワーアップできて浮遊し放題です。

もうカーニバルです。雪山でのあの重い重い足取りから解放されていくらでも飛び放題です。本当にここの爽快感はえげつないです。そのまま上がったり下がったりしてグングン頂上の光を目指すのですが、これは本当に体験して欲しいです。なんていうかフリが効きまくってます。凄いの一言。

そして遂に、めっちゃデカい雪山のめっちゃ光ってる頂上に辿り着きました。ここでは徒歩になります。

そしてここでなんと、NPCが後ろからヒョコっと登場します。泣きますよね。これは。

縦に伸びる光に向かってNPCとゆっくり歩いていきます。嬉しすぎてずっと謎の呪文をボンボンしてました。NPCもボンボン返してくれました。

最後までNPCとずっと並んで歩いていきます。自分が止まったらNPCも待ってくれます。そして光の中に二人の旅ビトが吸い込まれていって、画面が真っ白になり、ゲームは終わりを迎えます。

ここからはエンドロールと、これまでクリアしてきた面を流星の様な光が逆順に辿っていきます。

そしてゲーム開始時の砂漠に光が戻り、二つの墓標の様なものが現れ、風ノ旅ビトの物語は終わりを迎えます。

ゲーム画面に「新しい旅を始める」と出ています。これを押すと、また最初からゲームができるということです。

いやー素晴らしいゲームでした。体験する映画というか、セリフも何も無いのにこんなに感動するとは・・プレイ時間は2時間くらいですが、それ以上の満足度を味わえました。

そして左上にトロフィー獲得の文字が出ます。

トロフィーというのは、そのゲームをどれだけやり込んだかでもらえる実績の様なオマケ要素です(ゲームを一度クリアしたらもらえるトロフィーや、ミニゲームをクリアしたらもらえるトロフィーなど)

雰囲気を壊さない為にクリアしてから出てくるのがこれまたいいなぁと思い、ひとまずゲームを終了してどんなトロフィーがあるのか見てみることにしました。

 僕が獲得したトロフィーは

「一度クリアして再びゲームを始める」

「他のプレイヤーと一緒に頂上に行ってクリアする」

というトロフィーでした。

他のプレイヤーと??他のプレイヤー??

他のトロフィーを見てみると

「一度に10人以上のプレイヤーと出会う」

などがありました。

え、これってオンラインやったんかい!!!

うそやん!!NPCちゃうかったんや!!

まじか!!急いでググってみると、オンラインでやると同じタイミングでゲームしているプレイヤーと一緒に旅ができたりして楽しい!と出てきました。

つまり、僕が2面からお世話になっていたNPC達は紛れもなく同じ時間に旅をしていた世界のどこかの誰かだったのです。

途中消えてしまったのは、ゲームを終了したか、何かのタイミングでいなくなるみたいです。

最初から最後まで一緒に旅をしてくれるベテランのプレイヤーさんも多くいらっしゃるみたいです。

これはホンマにホンマにビックリしました。

完全にそういうシナリオのゲームだと思っていたからです。

謎の呪文のボンボンをし合うのも、コミュニケーションがこれくらいしか無いのでちゃんと挨拶として皆さん使われているみたいです。

やたらボンボンしまくったら途中から反応が無くなったのも、色んな技や寄り道を丁寧に教えてくれたのも、全てに合点がいきました。

これ、ちゃんと初回プレイではNPCだと思わせるようにしてるみたいなんです。

そして旅の途中は一緒に遊んだプレイヤーのIDも何もわからないのですが、エンドロールのクレジットの最後の最後に名前が出てきてたみたいなんです。

いやーこれは本当にびっくりしました。自分で遊べる映画の登場人物が実在してたんですからね。

雪山で他のプレイヤーが死ぬタイミングとか完璧すぎて。エンディング直前に二人でボンボンしながらゆっくりと光に向かって歩いていってたのももはや一生忘れませんよ、この体験は。普通じゃ絶対に味わえない感覚でした。

前情報無しで遊んで本当に良かったです。多分ですけど、一番良いお客さんになった自信があります。

興奮して明日(今日)の朝から夜までバイトあるのに2時間くらいかけてnoteに書いてしまいましたからね。

では、少しばかし眠ります。

長文お付き合いいただきありがヤッフーモンジャラホイ!

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