ギャグマンガ・4コママンガ千冊 36〜45冊目 『ハレグゥ』 全10巻 感想
『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の続編『ハレグゥ』を読み終えた。前作を読んだのが、なんと20年弱前の高校生の頃で、この度ようやく最後まで読んだ。前作についての感想にも書いたが、友達の家に遊びに行った時に読んだマンガだ。今回のギャグマンガ・4コママンガ千冊読むという企画をするにあたり、古本屋のマンガコーナーを物色していたところ、このハレのちグゥを見つけて、「そういえば、このマンガ読んだことあるな。ってか、最後まで読んでないんじゃないか。今回の企画にちょうどいいな」と、懐かしさと喜びを感じ、このマンガを手に取った。正直言って、内容はほとんど覚えていなかったが、ハレとグゥ、とくにグゥのことは覚えていて、そうそうグゥはいっつもやれやれ感を出していたなと懐かしくなった。
結局、グゥは何者だったんだろうか。ハレのちグゥの1巻で最初に出てくるグゥらしきシルエットはスターウォーズのジャバ・ザ・ハットみたいだ。ハレの子供に似ているけども、同一人物ではないだろう。正体が完全にわかないのもグゥらしくていい。
ハレが思春期が始まるか始まらないかの時期の少年というのも良かった。そこまで欲望が生々しくなっていなくて、ポップに楽しめた。女性作家ということも関係しているのかな。
若い頃に少しだけ読んで、結局最後まで読んでいないストーリーを、30歳過ぎてから読むことになるとは思わなかった。初めて読んだ高校生のときの感性や記憶を思い出すようにしながら読んでいた。もうおじさんにはついて行けないノリもあったが、大体はこのマンガを読み始めた頃の自分に戻って読めていた気がする。若い頃に中途半端にしていたことに再び手を付けてみるって楽しいものだ。思い出に浸るとかそういうことじゃなくて、今現在が楽しくなる。ハレとグゥのことは長年経っても覚えていたので、これからも忘れることはなさそうです。このマンガは現在の日常に、まさに”ハレ”を持ち込んでくれたようです。そして、将来のことなんかなにも考えず、毎日が楽しければよく、ずっとお祭り気分だった自分の若き頃の”ハレ”も思い出させてくれました。なんかうまいこと言おうとしたら、そこまでうまく言えませんだした・・・グゥ。