小林家住宅 文庫蔵(小さな蔵の博物館)見学
一般的に蔵造り住宅は奥に長い長方形の敷地に、店蔵、住居、文庫蔵と並ぶ。
川越の一番街にある蔵造り「小林家住宅」も同様で、店蔵は和菓子販売店として、住居部分は和菓子店が経営するカフェスペースとして活用されている。
敷地奥に存在する文庫蔵は家主が蔵の歴史や、貴重な資料を展示する場所として整え、この春から「小さな蔵の博物館」と、年に数回公開されるはこびとなった。
仙波書房はこちらの文庫蔵には書籍『川越の建物 蔵造り編』掲載のための取材で何回か訪問しているが、その間に得た情報が蓄積されていくと、展示されている資料の重要性に気付く。
『川越の建物 蔵造り編』内には付録部分において、以下資料2点を紹介している。
『川越町勉強商家案内寿語録』
『復刻 埼玉県営業便覧』
まず、『川越町勉強商家案内寿語録』は「服部民俗資料館」所蔵の品が、川越市立博物館に展示されている。
(コピーが服部民俗資料館にも展示)
書籍での資料紹介についてはこちらの資料を掲載したが、「小さな蔵の博物館」にも実物が存在する。
また、『復刻 埼玉県営業便覧』については、「小さな蔵の博物館」では復刻版ではなく、明治時代の『埼玉県営業便覧』が展示されている。
これらの貴重な資料は間近で見ることができ、それだけで訪問する価値がある。
その他多くの資料から、小林家だけではなく、当時の川越や社会的な状況が分かり、リアルな歴史が伝わってくる…
今回の春の展示は4日間だけだったが、仙波書房は2日連続で訪問。
個人で楽しんだ次の日は、知人を連れ、貴重な機会を楽しんでもらうことにした。
次回公開はGWとのこと。
文庫蔵に実際に入れ、空間と展示されている貴重な資料を楽しめ、おススメ。
皆様も是非ご訪問を…
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