さだまさしさんのお庭から vol.20 いちょう(銀杏、公孫樹)
『晩鐘』 『銀杏散りやまず』 『絵画館』 『都府楼』
2年前に撮影した京都の東本願寺のいちょうです。
一体どれ程の葉を繁らせ、散らせるのでしょうか?
『銀杏散りやまず』は七五調の述懐と、美しい散り様で構成されています。紅葉が「舞いやまず」で桜と銀杏が「散りやまず」なのは、並木の連想しやすさと関係があるでしょうか。
『都府楼』は白、黄色、朱、青、緑と鮮やかな色彩が描写されていて、銀杏が黄色を表しています。そして水鏡、鐘の音、観世音寺、甍、月の光、神官、篝火など清冽で神秘的な力を宿す圧倒的な美しさを背景に、永遠とも思われた恋とその終焉の切なさが綴られています。
余談ですが『飛梅』でも、情の深かった女性の心変わりについて、未だ整理出来ていない男性の心模様を吐露しています。
さださんにとって太宰府というところは、特別な思い入れのある場所なのでしょうか?