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さだまさしさんのお庭から vol.12 すかんぽ
『風の篝火』
「すかんぽの小さな花」と云うのだから植物なのだろうけど、それまですかんぽなんて聞いた事がなかった私は長崎に移住してから初めて実物を確認しました。
夫は小学校の下校中によくすかんぽの汁を吸っていたんだそうです。
すかんぽと呼ばれる植物は実は2種類あります。
一つはイタドリ(虎杖)と云い、いにしえより傷薬に使われていたようです。山菜として食べる地域もあるそうですが、生で食べ過ぎるとお腹をこわすそうですよ。写真はイタドリです。歌詞に出てくるすかんぽは、おそらくこちらと思われます。
もう一つはスイバ(酸葉)と云い、同じく酸っぱい雑草です。ソレルという名前のハーブとしてフランス料理に良く使われるそうです。
三島由紀夫が初の小説「酸模(すかんぽう)ー秋彦の幼き思い出」を書いたのは13歳、その描写や語彙や表現はとても13歳の筆とは信じられない程卓越しています。
そして今回、北原白秋作詞・山田耕筰作曲の『すかんぽの花咲く頃』という童謡を知りました。
昭和の子供達にとって実は身近な植物だったんですね…と思っていたら、「すかんぽの花」は夏の季語でもありました。
参考サイト:エスビー食品
https://www.sbfoods.co.jp/freshherb/