人工透析中止について

社説 透析学会提言案 自分のこととして議論を | 信濃毎日新聞[信毎web] https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200122/KP200121ETI090005000.php

透析患者には、いずれ訪れる大きな問題だ。
公立福生病院の件は、うちの病院の患者間をはじめ、SNSでも大きな話題になった。


うちの病院の師長にぶっちゃけて、もし私が透析を中止した場合、命はどれだけ持つのか?と尋ねてみたら、師長は持って2週間だろうと・・・
福生病院の件は、透析導入までの経緯よって、透析に対しての捉え方が患者間でかなり異なるのでは無いかと思う。


私は、脳梗塞を発症した際に糖尿病や高血圧と診断され、糖尿病の合併症を全て患った最後に糖尿病性腎症になり透析に至ったのだが、透析導入までの半年くらいは尿毒症で相当苦しんだ。

全身の浮腫や痒み、そして毒を食ってるかのように何を食べても美味くは無く、唯一水等の水分だけが頼りだった。

大好物の物を食べても全く美味くないから、食欲はどんどん落ちて行き、唯一摂取出来た水分でお腹を満たした面もあったので、透析を導入してからの一週間は、まさに天国に昇るかのような快感で、何故早く透析に踏み切らなかったのかと凄く後悔したのを覚えている。


私のように苦しんで透析に至った患者と、殆ど苦しまず透析を導入した患者とは大きな違いがあるように思う。

公立福生病院の患者がどのようにして透析に至ったかは分からないが、恐らく、余り苦しまずに透析に至ったのでは無いかと思う。
もがき苦しんだ私なんかは、二度と透析導入前のような身体には戻りたくない気持ちが強いので、何も対処せず、透析を止めたいと云う気持ちには正直なれない。

透析患者は誰しも、時間を拘束され、それなりに痛い思いをするのだが、透析導入前の苦しみと比べたら、乗り越えられると私は思う。私なんかは、透析時間が唯一誰にも邪魔されない時間だと思い、透析時間を有意義な時間に出来るように工夫している。

日本透析医学会は、2月に公聴会を開き、3月末までに取りまとめるとの事だが、

望む事は、透析に至る原疾患別の患者による意見を集約して欲しいと思う。

当然、原疾患がどうであれ、透析年数を重ねると導入時の事を忘れる患者も居るだろうから、老若男女の患者の意見をまとめ、日本透析医学会の提言を望むところです。

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