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訪問看護は売らない

多くの訪問看護ステーションでは、必ずといっていいほど、何かしらの営業活動が必要です。

そして、営業活動を看護師に任せる場合には、やはり苦労するものです。

営業活動は何のためにするのか??

と質問を投げかけてみれば、「訪問看護を売るため」であると返ってきます。

ここに、大きな間違いがあります。


おはようございます。医療・介護・福祉経営コンサルティング SELPFULJAPAN合同会社の塚本です。

人間の行動制限には、物理的な足枷と精神的な足枷がありますよね。

物理的な足枷に対して、それを足枷と思わないのは考え方の違いです。

なんだかんだ人や他人のせいにして行動制限がかかっている場合、それは物理的ではなく、精神的な足枷なのです。

常に他人の責任にしている人は、この精神的足枷が重く、それを物的な足枷だと思い込み、結局は自分で自分の首を絞めています。

行動した結果、失敗するのを恐れているからです。


さて、本日は『訪問看護は売り物ではない』という話をしていきます。

訪問看護ステーションの売り上げをあげるためには、集客が必要です。第一には利用者の数が増えなければ、サービスを提供できる機会がありません。

利用者減=売上減

これは当然の仕組みです。

この集客の考え方において、あらゆる介護・看護・福祉サービスを売り物であると考えている時点で、集客はできません。

たしかに、そういった売買の意識になるのも無理はありません。

これは保険や車を販売するときも同じですが、セールスとして考えるか、人の役に立つためだと考えるか、こう考えると大きなギャップがあることが理解できます。


「訪問看護」を果たしてセールスとして捉えていいのでしょうか。

訪問看護をセールス対象として見ているのならば、きっと事業は成り立たないでしょう。

これはほんの小さな意識の違いですが、活動としては確かにセールスです。しかしマインドや考え方は、セールスではありません。

自分たちの提供する訪問看護サービスを、まずは知ってもらうために活動しているのです。

もし、訪問看護を必要している利用者が、自分たちのサービスを利用しないことで、負の利益を得てしまったらどうでしょう?

そういった意味でも、より多くの人に知ってもらうことで、サービスを提供する機会を増やせるはずなのです。

売上を増やすため!が先行するのか。

知ってもらいたい、何か協力したい!という気持ちが先行するか。

ここに大きな差が生まれますね。


【クライアント例】
・総合病院、総合診療クリニック、訪問診療クリニック
・有料老人ホーム、サービス付高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム、デイサービス
・訪問看護ステーション、訪問医療マッサージ、訪問介護ステーション
・障害者グループホーム、就労継続支援B型・A型事業所

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