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訪問医療マッサージ集客の極意ー今使える資源を確認する

今使える資源の確認

まず何かを始める場合、現状の使える資源(道具)を確認する必要があります。やるべきことというのは基本的には決まっているのですが、重要なのはその役割を担える人材がいるかどうかです。つまり営業担当者です。訪問医療マッサージの集客における担当者を選定し、限られた人数と予算、戦略を立て計画を練らなければなりません。

これから「問い合わせを増やすこと」を考えた場合、まず活用できる資源を確認してください。今いる人材が、施術者数名と代表だけであれば、必要なのは営業担当です。ただし営業職が必要ということではなく、営業活動を担える人材が必用ということです。施術者の中から選定してもよいのですが、基本的に営業活動をやりたい施術者は少ないでしょう。いずれ独立をめざすのであれば営業経験を積んでいたほうがいいので、そういった互いにとってメリットになる形を提案し、営業担当になってもらうのもよいと思います。多くの施術者は「営業は苦手」と難色を示すと思いますが、そのときは代表が自ら営業を担うか営業担当者を雇用することをお勧めします。

組織には、それぞれ必要な役割があります。代表や社長は組織管理や従業員管理、事業拡大や資金集め、対外的な活動に多くの時間を割くのが通常です。できれば代表や施術者の兼務ではなく営業専任の担当者を用意する、新しく人材を雇い入れる方法がベストです。
 当社が支援しているある訪問医療マッサージ事業所は、役割分担が売り上げ拡大の近道であると理解されています。その点がすばらしく、そこに人材投資もされています。会社の方向性として一人でカバーできる範囲の事業にするか、それとも事業拡大にともなって人材を増やすのかは代表の経営方針次第です。私は本来一人でなんでもやりたいタイプなのですが、やはり事業を拡大することを考えると、どうしても一人では難しい場面が出てきます。

これまでに相談いただいたお客様は訪問看護ステーションや医療機関、障害者グループホームも含めると20社以上になりますが、そのほとんどが小規模事業です。小規模事業なだけにやはり代表が一人で事務、営業、サービス支援、人事を担っているところが多いのです。その場合、必ずお伝えするのが「役割分担」です。また改めてお話しますが、会社とは縦ではなく横だと考えています。そして社長や課長、主任などの役職も役割の違いに対してのポジションを意味することに間違いありません。偉い偉くないという話ではないのです。とはいっても、まだまだ自分は社長だから偉いと勘違いしている経営者も多くいます。事業を展開するには、目的を達成するために必用な役割を担える人材が必要です。だから採用活動を行うのです。そして、その役割や責任、重要性にあわせて対価を決めるのです。何かを始めるときには、まず現在の資源を確認してください。足りなければ補い、足りていればその中で戦略と計画を立てるのです。

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