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こんな可愛い許嫁がいるのに、他の子が好きなの? 感想

舞台はごく普通の高校と幸太の貧乏な家庭。対照的な背景を持つ二人が繰り広げるドタバタ劇がとにかく楽しくて、テンポよく物語が進んでいきます。
心を動かされたのは、やっぱりクリスティーナが心を開いていくシーン!
最初は傲慢で「私が世界のクリスティーナ・ウエストウッドよ!」と高飛車な彼女。でも、幸太が「好きな人以外とは結婚しない」という信念を熱く語る場面では、次第に彼女の心の鎧が崩れていくのがわかるんです。

特に印象的だったのは、クリスが「自分の価値を見てくれる人はいない」と自嘲する場面。彼女の背景や孤独感が鮮明に描かれていて、「誰もが羨む存在でも、実は孤独なんだな」と胸が締め付けられる思いでした。
一方で、幸太の「他人のために自分を犠牲にしない」というまっすぐな言葉は、クリスの心に初めて「救い」を与えたように感じます。

全体を通して、「愛とは何か」「結婚とは何か」というテーマがしっかりと軸になっている作品でした。幸太とクリスの成長や、相手を思いやる心が描かれていて、ただのラブコメでは終わらない深みも感じました!

ただ、疑問も少し残りました。例えば、クリスの父親がなぜ幸太の家に強引に絡むのか、その背景がもう少し詳細に描かれていたらさらに物語に没頭できたかもしれません。そして、幸太と彼のカノジョの関係も、もっと描かれていたら良かったなと感じました!でも、そんな細かいことは吹き飛ばすくらいの楽しさがこの作品にはあります!

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