シチリアにしひがし シチリアの遺跡を訪ねて一人旅 18,19
シチリア通信その25「シラクサからの小旅行1 ノート近郊」
・遺跡探索のロングドライブ
2018年は、タクシーを利用して2回遺跡巡りをしました。(1回目は前回のメガラ、レンティーニで報告)
2回目、朝一番にシラクサ郊外の城塞跡カステルエウリアロへ。
バスでは行けないので車で行くしかありません。
紀元前5世紀にデオィニュシオスが海陸を見渡せるエピポリの丘に築いた城塞と壁は陸側からの攻撃を防ぎました。
ローマ軍との戦いで攻略されシラクサは陥落しました。
現在残っているものはビザンチン時代に再建されて物ですが、道路から見上げた規模はとても大きいものでした。
ここからシラクサを望む景色は、その当時と街並みは変わっていても、当時アルキメデスが考えた道具でローマ軍と闘ったことを想像させてくれる場所ではないかと思いました。
さて、時間を戻します。この時は、城塞跡カステルエウリアロ、ノートアンティカ、ギリシャ神殿、ヴェンディカリ、テンピオ・ディ・ジオーベに行くことで、タクシーを予約しました。
今日の天気は晴れということで、ドライバーと行先を確認して出発しました。
道路も混んでいなくてスムーズに目的地に着きました。
あれ、入口のゲートが閉まっている。さらにチケット売り場も閉まっていたのです。
ドライバーが何か所かに電話をかけたのですが、今日はクローズ、明日は朝から開いていると。
残念!すでにメガラ、レンティーと今回で2回タクシーを利用しており、3回目に使うお金がなく諦めました。
ドライバーは、「ソーリー」と言って慰めてくれました。
その後、城塞跡が見える丘の周りに車を走らせてくれたのです。
開いていると思い込んでいた自分の頭の中にシーズンオフという言葉が響きました。
次に楽しみを残した、今日はあと4か所回るのだと気持ちを切り替えました。
車は、青空のもと石灰岩の白っぽい岩肌が飛ぶように流れていきました。
ドライバーから、こんな景色日本にあるかとの問いに、「ノー」と答えたのを聞いてドライバーはうれしそうでした。
・ノートアンティカへ
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