シチリアにしひがし シチリアの遺跡を訪ねて一人旅 11
シチリア通信その21「アグリジェント(古代名アクラガス)その1」
紀元前690年ギリシャのロードス島、クレタ島の植民者が建設したジェラが、西に70㎞離れた場所に紀元前582年に建設したドーリア人の植民都市です。
当時のシチリアの争いには、セジェスタ、セリヌンテ、ジェラ、シラクサなどの有力都市の一つとしてアグリジェント(アクラガス)の名前が出てきますが、ネットでその歴史がセリヌンテほど詳しく取り上げられてないのは不思議です。
アグリジェントへの道のり
2000年に父を誘って家族で南イタリア旅行のツアーに参加する時に購入したガイドブックのシチリア島案内写真、青空下のコンコルディア神殿にはため息しかありませんでした。
参加したツアーは、シラクサとタオルミーナしか見学しませんでしたので、いつかは行きたい場所としてずっと頭の片隅に残っていました。
2016年の12月のシチリア訪問は、セリヌンテ遺跡を列車、バスで移動することとアグリジェントをタクシーで見学することを目標にしていました。
この年は、1月にシチリアを訪問し、セリヌンテをタクシーで訪れていたので、今回は新たなチャレンジでした。
1月にトラパニの本屋で買った地図で存在を知ることになったエラクレアミノア(以前に取り上げた)もタクシーで尋ねることにしました。
アグリジェントは、シチリアのギリシャ遺跡の中でも有名な「神殿の谷」に、初期キリスト教時代に教会に転用され保存状態の良い「コンコルディア神殿」があります。
神殿を仰ぎ見た時の震え。2000年の時、いつかは見てみたい思いがかなったと感じた瞬間でした。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?