【マッチレビュー】23-24 プレミアリーグ第35節 トッテナムvsアーセナル
<システム>
ホームチームのトッテナムは4-2-3-1のシステムで、まずはキーパーにビカーリオ、バックラインに左からデイビス、ファンデフェン、ロメロ、ポロの4枚、ボランチにベンタンクールとホイビュアの2枚を配置し、中盤に左からヴェルナー、マディソン、クルゼフスキを並べ、ワントップにソンフンミンを配置する形となった。
一方、アウェイチームのアーセナルも4-3-3のシステムで、まずはキーパーにラヤ、バックラインに冨安、ガブリエウ、サリバ、ホワイトの4枚、中盤にライス、パーティー、ウーデゴールの3枚を配置し、前線3枚はトロサール、ハヴァーツ、サカという形になった。
<試合の展望>
試合の結果としては2-3でアーセナルが勝利した形となった。試合序盤は両者いい試合の入りをし、試合が拮抗する形であった。しかし、前半15分にアーセナルがコーナーキックからトッテナムのオウンゴールを誘い、先制に成功、そこからトッテナムがボールを保持する形が続いていたが、崩しきれずに、カウンターからさらに失点をする形に。その後にもコーナーキックを与えてしまい、そこでも失点をしてしまい、前半では0−3でアーセナルがリードした形で前半を終える。
後半に入り、両チームどちらともまたいい後半の入り方とし、再び拮抗した形に。試合の流れが変わったのが64分のトッテナムの2枚替えより、プレスの質がさらに良くなり、交代後すぐにアーセナルのラヤがパスミスをし、トッテナムが1点を返すことに成功。そこから勢いに乗り、押し込む展開が続き、87分にPKを獲得し、獲得したPKを決め1点差に縮めることに成功したがそのまま試合が終了し、結果としては2−3でアーセナルがノースロンドンダービーを制する形で終わった。
<トッテナムの攻撃に関して>
まずはトッテナムの攻撃に対して、サイドバックのデイビスとポロが高い位置かつ中にポジションを取ることによって、アーセナルのサイドの選手を中に吊り出すことができ、両サイドの大外でサイドハーフがフリーになるシーンが多くなった。アーセナルとしてもボールサイドとは逆のサイドの選手は捨てる形でボールサイドに対して閉める形をとっていたので、より逆サイドの選手はフリーになることが多くなっていた。トッテナムとしてもそこを積極的に使っていくと思いきや、中のマディソンを中心に崩そうとしていたため、中を閉めていたアーセナルを崩し切ることができなかったと考える。
自分としては前半の26分ごろのシーンであったり、後半に入ってからよく見られたサイドを有効に使った攻撃の方が決定機を演出するシーンが多くなっていたため、この日の攻撃としてはサイドチェンジを多く使い、アーセナルの守備を分断し、サイドから攻めていくことがよかったと考える。
<サカの存在>
今回の試合では自分はサカの存在がとてもアーセナルにとって重要であったと考えています。その理由としては、まず攻撃の起点になっていたと感じています。ボールを受けることによって、ドリブルで仕掛けたり、ウーデゴールが抜け出したところに決定的なパスを出したりとサカにボールが入ってから攻撃がスタートしているため、今のアーセナルに欠かせない選手であると感じました。
次にビルドアップの逃げ道になっていたということです。前線から捕まえにくるトッテナムに対して、中盤もマークされていたため逃げ道が無い状況が続くアーセナルでしたが、サカがロングボールをしっかりと収めてくれることによってしっかりと逃げ道になっているシーンがよくありました。(後半の57分のシーンなど)このことにより、ボールを簡単に失うことなく、攻撃まで持っていくことが多くあり、とてもチームに貢献していたと感じています。
この2点からこの試合のMVPはサカであったと思われます。
<まとめ>
とてもインテンシティの高い試合であり、見応えのある試合であったと感じています。両チームとも守備に抜かりがなく、チームで共通された意識づけもされており、チーム対チームでの試合であったと感じる試合でもありました。これからのトッテナムとアーセナルが今以上に完成されたチームになった時にはより強力なチームになると感じ、まだまだプレミアリーグは面白くなるなと感じました。これからの両チームがとても楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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