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家事分担でもっと仲良くなろう!誰かと一緒の家事・暮らし

前回の記事では、自分一人でする家事の基本とサボり方についてまとめました!一人暮らしの家事のこと、少しイメージできたでしょうか?

まだ読んでいない方、前回の記事はこちら!

さて、人によってはこの先誰かと一緒に生活する機会もあるでしょう。ご両親やご兄弟、恋人やパートナーやお子さん、友人と暮らしたりするのはとても楽しそうです。

そんな時、よく喧嘩の原因になってしまうのが家事のやり方や分担。
一人暮らしで家事もできていた二人が一緒に生活するときでさえ、喧嘩になるのはなぜ?誰かと暮らすと何が難しくなるんでしょうか?

家事にまつわる問題と、解決のためのコミュニケーション方法を考えます。

📝ちなみに・どんな人がこの記事書いてるの?
この記事を書いているのは、どちらかというと家事には疎い、「こだわりたい」より「効率よくサボりたい」タイプの24歳です。過去に恋人と暮らした時、家事のやり方でよく揉めたなぁ。現在はシェアハウスに住んでおり、25人で共同生活中です。

1. それぞれ自分の家事をするんじゃダメなの?

「一人暮らしの間は、自分の家事は自分でできてるんだから、一緒に住んでもそれぞれ自分の家事をすればいいじゃん」と思いませんか?
そう考える人は多そうなのに、共同生活では「家事の喧嘩」が絶えないようです。

なぜなら、一緒に生活していると家事が混ざり合ってしまうから。
家事が混ざり合う原因を考えて、後の話し合いの参考にしてみてください。

😳家事が混ざり合う原因
専業主婦/主夫などに代表される、家事と仕事の分業
「私はお仕事を辞めて、その分あなたの家事まで手伝うよ」というように、家事と仕事を分業する場合です。
効率のために家事をまとめる
一緒に暮らしているのに、全部の家事を別々にやり続けますか?まとめて洗濯した方が効率いいなと思いそうですよね。
◆共有物が多い
「洗い物は、自分の使った分を各自のタイミングで!」と言っても、洗ったお皿はみんなで一緒に使うはず。「洗い方が雑じゃない?」「なんですぐに洗わないで置いておくの?」というやり方の違いが引っかかったりします。
◆そもそも分けきれない育児
小さいお子さんがいらっしゃる場合、お子さんにまつわる家事は新しく分担するしかありません。

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2. 絶対に発生する「やり方の違い」の原因

自分一人で生活するとき、私たちは自分の特性や好みに合わせて、家事のやり方・暮らしのスタイルをカスタマイズします。
そのスタイルでしばらく生活するうち、それが身体に馴染んで「普通」になってきます。だから「普通」は人それぞれ違う。

この違いをうまく見つけて、すり合わせて、「私たちの普通」をもう一度カスタマイズする必要があるのです

😎人それぞれのこだわり軸
品質、時間、費用、タイミング、環境配慮など
😎家事ごとのこだわりポイント例
◆洗濯
洗剤/柔軟剤の選び方、洗い分け、干し方、頻度やタイミング、収納方法
◆料理
味、見た目、手際の良さ、メニュー自体
◆洗い物
洗い終わりの綺麗さ、洗剤やお湯の使い方、洗い順などの効率性、拭き方
◆掃除
掃除終わりの綺麗さ、どこをどの頻度で掃除するか

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3. 家事分担のヒントになる「見えざる家事」

「見えざる家事」って聞いたことありますか?一つ一つは細かくて、「家事」として列挙されないことが多いけれど、日々やり続けるとちりつもでかなりの負担になる家事のことです。

「自分がやったら負担に感じるけれど、他の人がやってくれている間はやってくれていることにすら気付けない」ような家事なので、メンバーとの家事分担を考える前に知っておきましょう!

👀見えざる家事の例
・シーツを整える、タオルを替える
・洗濯機の上の整理・掃除
・献立を決める
・日用品の買い足し・補充
・地域集会に参加する
参考:野々村妻の見えない家事リスト 全162項目を公開!

4. 「家事は女性がやるもの」って、今でも思われているの?

誰かと家事の分担を考えるとき、頻出する定型文がありませんか?
「”家事は女性がするもの”と昔は言われていたが、年々女性の社会進出が進み、男女間の家事分担の格差は合理的でなくなっている」という論調です。

そもそも、家事の分担が男女間で起こるとは限りません。ただ、仮に男女間で分担するときに、得手不得手や生活スタイル以外に「性別」が分担基準に入ってくることがあるとしたら不思議な話です。

この「家事は女性がするものと言われてた時代」は、どれくらい古いものになってきているんでしょうか?今の20代はもう、こういう傾向はなくなっているでしょうか?

(画像:国立社会保障・人口問題研究所 2018 年社会保障・人口問題基本調査 第 6 回全国家庭動向調査報告書

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2018年時点でも家事の83.2%が妻のもの

地位別

妻が常勤の家庭の83.3%で、妻が家事の60%以上を負担

年代別

20代の妻の81.9%は、家事の60%以上を負担している

こうしてデータを見てみると、「女性の家事負担が重い」風潮はほんの少しずつ弱まっているものの、その変化は緩やかで完全な解消には至っていないようです。

「家事は女性のもの」と明言していなくても、無意識に女性の負担を重くしてしまうような慣れが、私たちの中には残っているのかもしれません。

前述の通り、私たちは過去の生活の中で作り上げてきた「自分の普通」を、「みんなの普通」と勘違いしてしまいがちです。自分の「普通」を見つめ直すときには、こうした無意識の部分にもぜひ目を向けましょう。

5. 気持ちよく分担する方法は?

「理想的な家事分担バランス」って、どうやって見つけたらいいでしょうか?話し合いの手順をご提案します!

前提の整理
 ①ゴールを決める
 ②「負担」を分解する
現状の把握
 ③家事と分担の見える化(事実)
 ④不満の共有(感情)
条件の把握
 ⑤家事以外の要素とキャパを把握する
 ⑥家事へのスタンスを話し合う
調整
 ⑦家事の総量を再検討し、再分担する
 ⑧やってみて調整してみる

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5-1. 前提の整理:話し合いのゴールは?「負担」とは?

①ゴールを決める 

どんな状態を目指して家事の分担を決めるのか?
ゴールによって話し合い方も変わってくるはずです。

おすすめは、「お互いが『お互い様だね』『助け合ってるね』と納得して、快適に生活できる状態」というゴール。

😱おすすめできないのは「家事を平等に分担する」というゴール。
一見大正解のようですが、私たちの生活は家事以外にも様々な要素でできているので、他の要素を無視して「家事だけを平等にする」というゴールは、結局メンバーの納得感を得られない可能性が高いです。

共同生活を送るメンバーによってゴールも変わるので、まずはここから話し合っておきましょう。

②「負担」を分解する

分担とは、誰が何を負担するか決めるということです。家事に使う時間だけを「負担」と捉えがちですが、実際の尺度は時間だけではなく、同じ家事でも人によって感じる負担が違うのが難しいところです。

そこで、それぞれが感じる負担を何で測れるか考えてみてください。
・家事に使う時間
・やりたくないことをやるストレス
・自分流のやり方でできないストレス
などが考えられます。

「負担を測る基準は時間だけではない」という前提を共有してから話し合いを進めることで、みんなの負担をもっと少なくできます。

5-2. 現状の把握:分担と不満を

③家事と分担の見える化(事実)

メンバーそれぞれが行なっている家事や所要時間を一覧にしてみましょう。
ゼロから書き出すのは大変なので、アプリを利用するのがおすすめです。

(画像:おすすめアプリ Yieto-イエト-)
携帯用Yietoは男女の夫婦が利用することを想定した作りになっていますが、その設定に当てはまらない場合でも、それぞれの行っている家事を把握するという機能は問題なく利用することができます。
また、Webのお試し版ではよりバラエティに富んだ共同生活のメンバー設定が可能です。

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④不満の共有(感情)

家事分担・やり方について、各自が不満に思っている点・改善したいと思っている点を共有しましょう。

😩「自分の負担が大きすぎると思う」
😢「もっと相手に担当してほしいが、頼んでもやってくれない」
😩「自分の担当を増やしたいが、何から手を付ければいいか分からない」
😢「相手に担当してもらっている部分のやり方に不満がある」
😩「自分のやり方に口出ししてほしくない」
😢「ありがとうってちゃんと言ってほしい」

5-3. 条件の把握

⑤家事以外の要素とキャパを把握する

私たちの生活は、家事以外にも様々な要素から構成されています。それぞれの生活を構成している要素についても簡単に理解し合いましょう。

🤓「週に3日×8時間はお仕事」
🍹「職場の人付き合いで月に1度は歓送迎会などがある」
🏥「健康維持のために毎週通院する必要がある」
💃「趣味で続けているダンスが毎週火曜日にある」

そうした事情を踏まえて、家事に使える時間やタイミング、家事の好き嫌いなどを書き出しましょう。

「朝は出勤準備で忙しいからゴミ出しくらいしかできない」
「土日なら時間が取りやすい」
「料理は好きだけど、洗い物は好きじゃない」

⑥家事へのスタンスを話し合う

スタンス例
・主体:誰が主体となるべきかorみんなが主体
・品質:丁寧な家事がいいor手抜き大歓迎
・費用:積極的にお金で解決orできるだけ節約
・分担基準:得手不得手or収入比率or在宅時間

5-4. 調整

⑦家事の総量を再検討し、再分担する

出揃った条件を見ながら、家事を再分担します。この時、サボれる家事がないかも考えてみましょう。

サボり方の種類
◆やめる
家事の総量と分担が見えたところで、「この家事やめられるんじゃない?」というものをピックアップしてみます。
◆外部のサービスに依頼する
残った中で、「これ大変だし、誰かに頼めるなら頼んじゃう?」という家事をピックアップしていきます。(参考:家事代行比較
◆簡略化・効率化する
残った中で、「これが大変なんだよなぁ…」という家事の簡略化・効率化を考えます。ネットで裏技などを調べてみましょう。

また、再分担が決まった後も、実際に新しく担当を任せる家事は1つずつの方がスムーズです。一気に色々やることになると、引き受けた側は負担に感じやすく、任せる側も教えてあげることが増えてしまいます。

⑧やってみて調整してみる

決めた分担に従って家事を回してみましょう。日々感謝を伝え合いながらやってみて、少し日が経ったところでまた話し合いの場を設けてみましょう。

①〜⑧までをやってみると、例えばこんな感じです。
③と⑦は書くと大変なのでアプリがおすすめです。

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6. 家事を通して、もっと楽しい共同生活を!

楽しい共同生活の中で、家事のやり方や分担は喧嘩の原因になりがちです。でも、衝突があるということはそこにコミュニケーションのチャンスがあるということでもあるのです。

自分一人でやるときより、手抜きになってもいいんじゃないでしょうか。その浮いた時間が、お互いを思いやったり、一緒に思い出を作る時間になるんじゃないですか?

自分一人の「普通」を抜け出して、誰かと一緒に「私たちの普通」を見つけられたら、「あなたと一緒に暮らせてよかった!」と笑い合えるはず

一人で暮らすより豊かな共同生活を目指して、家事や暮らしを見つめ直してみてください。


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