酒を避けたい話
正直な話、お酒は好きだが美味しいと思って飲むことは少ない。酔っ払うと笑うことができるから飲むだけだ。笑い上戸になると場の雰囲気が和らいでくれるからというのもある(もっとも、現実で誰かとお酒を飲む機会がほぼないからツイキャスの配信上での話がほとんどだが)。
だが、ふと酔いが覚めて現実に立ち返った時、お酒を飲む以外の楽しみはなんだろうと考えてしまった。以前は本が好きで少中高と熱心に色んな本を読んでいた。漫画も好きで現在も追いかけている漫画が複数ある。けれども酒を飲んで現実をごまかす娯楽を上回るだろうかと言われるとそれは怪しい。
お酒、なんて手軽な快楽なんだろう。
手軽な快楽を覚えると、他の手段をとって快楽を得ようなんてことが少なくなる。自分のような楽をしたがる人間は特にだ。娯楽を楽しむ手段すら省いてしまうようになってしまえば、得られる快楽すら薄いものになってしまう。
思えば、一冊の小説を読み切った余韻を最後に楽しんだのはいつだろう。酒のような手軽な快楽にかまけてしまうのは恐ろしい(読書を手軽な快楽と扱う人もいるかもしれないが……)。
これを読んでくれている人にも手軽な快楽と聞いて思い当たる節があるかもしれない。もちろん弱っているときに得る娯楽としては頼るのもよいだろう。飲酒しかり自慰行為しかりリスカしかりODしかり、病めるものの友はいつだって手軽な快楽である。
だが、それに満足できないと感じたとき、あるいはこのままではいけないと感じてしまったとき、手段を省かない手の混んだ娯楽に手を出してみるのも良いかもしれない。
書いていて、こじんちゃんのノートのスマホの話にも通じるところがあるかもしれないなあなんて勝手に考えつつ、お酒を控えて久しぶりに本をよんでみようかなと思う。
明日から、、、
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