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自分を知るための対話の場、「花言葉カフェ」に触れてみよう

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🌷話し手:Yuna(グラフィックデザイナー・イラストレーター)
広島出身東京在住。デザインとイラストを生業にしながら日々ドタバタ中。
最近は対話の在り方に関心があり、コミュニケーションの場をつくろうと模索してます。
2月に文学フリマ広島に出すZINEを制作中
SNS:@yun2f
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🌻聞き手:Chie
広島出身広島在住。
人の話を深掘りするのが好き。
日々の生活にある愛おしさや、動物の息吹を描いてます。
お宅の大切な家族(動物🐈🐕)描きます。ご依頼はInstagramまで。
SNS:@kichi_e8
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【そもそも花言葉カフェって何だろう?】

ーー本日はよろしくお願いします!

C:早速ですが、そもそも花言葉カフェって何でしょう?

Y:普段なかなか言葉にできない想いを、ちょっとだけ口に出してみることをテーマにしたお茶会です。人と話したり、他の人の話を聞きながら自分を見つめる場でもあります。

具体的には、第一回目の場合だと、せんぱく工舎(千葉県松戸市)で開催されました。そこでは、
・初めて会う人同士で好きな紅茶を飲みながら、1つのテーマでトークセッション。
・始める前にはその場の約束事をみんなで話し合い、安心して話せる場づくりをします。
・対話をもとに、1か月後の自分に宛てた優しいお手紙を書き、
・1か月後に自分からのお手紙と花の球根が、自宅に届く。
という内容でした。

議題はいくつかありますが、例えば「子どもの頃、大きくなったらどんな仕事をすると思ってましたか?」がありました。そこでは参加者さんが夢や仕事について話してくれました。
他にも、「人生で1番好きだった人はどんな人ですか?それはなぜですか?」とかありましたね。

ーー終わった後の参加者さんの反応も良かったみたいですね。予定されていたお手紙の時間を押してしまうほど対話の時間が盛り上がったと聞きました。

ーー自分を知るって聞くと難しいイメージがあるんですが、花言葉カフェって、そんな自分を知ることができる場所なんですね。

Y:そうなんです。普段は気付けない自分の一面を発見してほしいな、と思ってます。

C:なるほど!ありがとうございます。

ーー花言葉カフェがどんな場所なのか、初めての人にも伝わったしょうか。
ここからは、ゆなさんの花言葉カフェへの想いをより掘り下げていけたらなと思います!

C:ところで、ゆなさんがそもそもどうして花言葉カフェを開催しようと思ったのか気になっていて。

Y:もともと哲学対話に興味があって、深く聞いて、掘り下げて考える体験をしてみたかったんです。でも経験はなく、「哲学」が何なのか今は分からなかったから、「対話」から始めようと思って、対話をする場を作ってみました。
実際に1回目をやってみたら、思った以上に受け入れられた感じがあって。みんな、自分のことを知らない相手に話すのはハードルが高くて、あまり話が弾まないんじゃないかって思ってたんですが、予想以上に盛り上がって、予定の時間をオーバーするくらいでした。
言葉にすると何かが変わっちゃうんじゃないかと怖がってたようなことも、実際に話してみると他人の経験とつながることがあるんです。
そして、自分の手の届く範囲でこういう場を作れるんだ、っていう発見もありました。

ーー開催してみて、確信が持てたって感じでしょうか。ゆなさんの行動力を感じられるエピソードだなと思いました。


【対話ってなんだろう?】

C:花言葉カフェでする「対話」ってどんな感じなんでしょうか?

Y:花言葉カフェでは、少しでも「自分」に「気が付く」ということを大事にしたいと思っています。
好きな自分に気付いたり、知らなかった自分の一面を見つけたり、ちょっと言葉にしてみたり。
普段相手のために言葉を選んだりする人もこういう場(自分を知る場)なら、自分のために話せるんじゃないかなと思いました。

C:なるほど…!自分の気持ちにフォーカスしてるんですね。

C:花言葉カフェに関して、ゆなさんはどんな場を作りたいと思ってますか?

Y:花言葉カフェの運営、tyttö(テュッテ)のパーパスでもある「私のすべてを抱きしめる」をやっぱり軸にしていたくて、要するに、自分をもっと好きになってほしいんです。
自分を理解したり、新しい自分に出会ったり、他の人の意見を聞いたとき、どう感じるかを見つめてほしいなと。

C:否定されたり、評価・判断されない経験も、この場でして欲しいですよね。

Y:そうですね。人と話すのを難しく感じるのって、そういう(否定、評価、判断)経験が関係している気がするんです。なぜか年齢を重ねるごとに、周りからどう見られてるかとか、話してる途中で気になってくる。
自分の経験をジャッジされているんじゃないかと感じちゃうことがあって。近況について話すときも、なんで今自分がこういう生活を送っているかを説明しなきゃいけないような気が勝手にしてしまうことがあって。

C:でも、話したいんですよね。

Y:そうなんですよね。特に、時間がたっぷりあった(あるように感じていた)時は、沈黙もあまり気にしなかったけど、会う時間が限られてたりすると、そういうことも気になっちゃうのかも。もっとのびのび話したいんですよね。そして、お互いに評価されたくないし、したくもない。

C:なるほどなぁ。だからこそ、社会的な役割を忘れて話すのって、心地いいんですよね。

【話すことへのハードルって高い気がする】

Y:たまに、人と話すのが難しくなったと思うことがあります。「面白く話さなきゃ」「つまらなかったらどうしよう」と色々考えながら話してしまう。
どんな話をしたって当たり前に良いはずなのに。

C:友達と会う前に、「今日はこんな話をしよう」ってあらかじめネタを決めて、話すための準備をしたり。会社の愚痴になっちゃった時は、その人に合わせて自分も愚痴を「話さなきゃいけない」って思っちゃうこともあります。

Y:「スムーズに話さなきゃ」「会話を続けなきゃ」って自分に課しているんだと思います。もっと気楽に、ただ話を楽しむような会話をしたい。

Y:最近興味を持って参加している「哲学カフェ」や、花言葉カフェの1回目もそうでした。誰も自己紹介せずに、テーマについてどう思うかから話し始めるんです。

C:自己紹介があると、どうしてもその人の社会的なステータスで意見を判断してしまって、話に集中できなくなることがありますよね。

Y:そうなんですよね。本当は言葉そのものを聞くべきなのに、ついその人の背景まで考えちゃう。そういう部分からも解放されたいです。肩書や役職があると、その人の表面的なことを知ることに終始して、もっと聞いてみたい気持ちが薄れてしまうこともある。結局、情報交換で終わって、お互いの理解が深まらない。

C:肩書がない方が気楽に話せますよね。「社長です」って言われるとその人の意見が正しいのかなって思っちゃうし。

Y:確かにそう。自分と違うと怖くなることもあるけど、普段会わない価値観を持ってる人と話すのも面白いですよね。ま:違いを意識しすぎて避けちゃう事ってありますよね。本当は共通点もあるのに、違う部分にばかり目がいっちゃって、なんか怖く感じることがあります。

Y:花言葉カフェは、普段話さないような人とも気軽に話せる場にしたいですね。

C:今日は色々と聞かせてくれてありがとうございました。最後に、花言葉カフェに参加しようか迷ってる子がいたら、どんなふうに声をかけたいですか?

Y:「はなそ〜よ〜」って声かけますね(笑)。
正直、私自身も花言葉カフェがどういうものか、まだ全部は掴み切れてない部分があって。
でも、私たちも、参加される方も、今の時点で自分の気持ちなど分からなくていいと思っています。話し始めると、自然と自分が言いたいことが見えてくる瞬間があって、それがすごく嬉しくて楽しいんです。
みんなで少しずつ、楽しい場を作っていきたいと思ってます。
ちょっとでも「参加してみたいな」と思ったら、ぜひ気軽に来てみてください!

ーー本日はありがとうございました!

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