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初心者のHIKERさんのためのレイヤリングの基礎note

みなさまお疲れ様です。self care hikerの彩です。

今回はこれから登山を始めたい方、登山を始めたばかりの方に向けてお伝えしたいレイヤリングの基礎について私なりにまとめてみましたのでよろしければご覧ください。

レイヤリングについて

レイヤリングとは、ずばり「重ね着」を表しています!

そもそもなぜ登山でレイヤリングが大事なのでしょうか?
理由は以下のことがあげられます。

山の中と私たちが生活しているふもとでは標高が違う
→普段私たちが生活している場所は下界と呼ばれるように100m標高が高くなると0.6℃気温が下がるため、もはや違う世界だと思っても良いくらい天候の影響を受けやすいのです。

・天候の大きな変化が起こり得る 
→下界の天気は晴れていても、山の中は大雨なんてことも多々あります。特に山の中は紫外線や雨・風・雪などの影響を受けやすく、レインウェアは必須です。また、夏場の標高の高い山では朝・晩の冷えに対してダウンを着ることもしばしばあります。

・普段の日常生活とは異なる環境の中での運動
→平坦な道のりではない分、普段使わない筋肉やエネルギーも使うため、体温調節がこまめに必要です。標高が高くなるに連れて酸素濃度が低下し、気温も低下することから適宜環境に体を順応させていく必要があります。


以上のことから、天候の変化とご自身の体調に応じて身に着けているウェアを調整して汗冷えによる低体温症や熱さによる脱水症状を予防し、余分なエネルギーを使わないように対策していきましょう♪


レイヤリングの種類について

それではさっそくレイヤリングについて振り返っていきましょう!

◎ベースレイヤー:吸汗速乾性があり、肌触りの良いもの

ベースレイヤーとして機能するのは汗を素早く吸水し・拡散し、汗冷えを防ぐTシャツ、ロンTなどです。化繊やメリノウールなどの素材を着用し、汗や雨による冷えをなるべく防ぐようにしましょう。特にコースタイムが長くなる山旅の時は必ず予備のアンダーウェアを持参し、緊急時に対応できるようにしておきましょう♪イメージは以下のような感じです。(笑)

◎ミドルレイヤー:吸汗速乾性・通気性があるもの

ミドルレイヤーとして機能するのは保湿性を維持しながらウェア内をドライに保つフリースや長袖シャツなどです。

個人的にはシャツの着こなしはおしゃれで可愛いのですが、そこまで速乾性が期待できないため(生地による)意外と夏は出番がなく、秋や冬の標高が低めの登山に使ってます。首元の日焼けやフリースなどのチクチク感対策(笑)、コーディネートのアクセントに重宝します。

アウターレイヤー:防水透湿性素材
雨・風・雪による冷えや濡れから体を守る働きをするウィンドブレーカーなどが当たります。このアウターレイヤーは安全に登山をする上で欠かせないアイテムであり、厳しい環境下での山旅ほどアウターレイヤーの重要性をより感じられます。特に雨や雪の日に防水性の無いアウターレイヤーはすぐに下山できない山の場合は命取りになる可能性があるので、妥協せず素材にはこだわっていくことをオススメします☺

防水透湿性の素材はGORE-TEXなどを代表とするものがあります。汗などの湿気は外に出して雨などの侵入を防ぐ役割があります。

個人的には寒い時期でも汗っかきなので脇にファスナーがあるベンチレーションがあるタイプを選ぶようにしています。ベンチレーションがあることで汗をかきやすく熱がこもりやすい脇の部分から換気ができるので重宝しています。

◎サーマルレイヤー:防寒、保温をする
上から着る保温着、ダウンウェアなどがあげられます。


いかがでしたでしょうか?以上がレイヤリングとそれぞれの役割になります。

意外とウェアの選択も登山を楽しむ上で欠かせないポイントですよね♪

アウターレイヤーは高いですが、お手入れの仕方が問題なければ長年使える優れものなので本来は買い替えを頻繁にする必要がないものです。そのため、ぜひ妥協せずに機能性に併せて色やデザインも重視することをオススメします。ただ気を付けたいところが、重くなると行動中の負担になるので300g以下がベストです◎!

影の立役者であるアンダーウェア

さて、ここまでレイヤリングの基盤となるものをご紹介させていただきましたが、意外とあなどれない影の立役者となるアンダーウェアについてご紹介します!

実際に汗冷えにより奪われるエネルギーは大きく、夏場でも標高の高い山では震えるほどの寒さになることもあり低体温症のリスクも高まります。吸水性と速乾性のない普通の下着の場合は汗をかいてもなかなか乾きにくく結果として着替えを要してしまったり体の不調を導いてしまうこともあります。

そんなリスクを極力減らせるのが、登山愛好家の方々の中では有名な製品であるFinetrackのドライレイヤースキンメッシュMilletのドライナミックメッシュアンダーウェアです。

Milletのアンダーウェアは見た目のなかなかな冒険的デザインとは裏腹に抜群の機能性を発揮してくれます。

実際に市販で売っているようなブラトップキャミソールと比べると、汗をかいた時の吸水性と速乾性が抜群でした。

ただ一つ懸念点としては、網目が大きいので寝る時には跡がついてしまうことがあり、1泊2日以上で登山を楽しむ場合、敏感肌の方などは睡眠時にかゆみを引き起こす原因ににもなるので替えの下着を持っておくと尚GOOD◎です!

冬場の方がMilletのアンダーウェアは効果が高いという意見もよく聞きますが、個人的にはオールシーズン違いを感じないです。笑

汗の量や代謝は個人差があるので、正直なところ一概には言えないところではあります。

山での失敗談

 最後に私が体験した山でのウェアにまつわる失敗談をお伝えします。以前夏の北アルプスを歩いていた時のことでした。小雨だったので1日目は短時間の行程にして歩くことにしました。

しかし、次第に雨脚が強くなりました。この時にお気に入りのGORE-TEXのレインウェアを着ていたのですが、何回も着ていたのとメンテナンスが足りず、雨水がダイレクトに沁み込む防水透湿性は皆無な状態。。

徐々にアンダーウェアに雨水がしっとり浸透してきて寒さを感じるようになりました。幸いなことに数時間で山小屋にたどり着き事なきを得ましたが、「あの状態のまま、強風にさらされたら危なかったなあ。。」としみじみ思いました。夏場でも低体温症のリスクはとても高い…ということを体感した出来事でした。

現在はGORE-TEX用の洗剤や撥水スプレーやアウトドア用品に特化した洗剤やスプレーがあるのでぜひ定期的にメンテナンスをされることをオススメします。

とても良い素材でも登山時の摩擦やメンテナンス不足により本来の機能が低下してしまいます。そのため、毎回使う度に洗い、撥水性を保つコーティングをしておくことが大切です。

最後に

最初は私も「レイヤリング!」と言われても、山によって天候や標高、登山道なども変わってくるので何が正しいのかさっぱりわかりませんでした。

しかし、少しずつ登山の回数を増やしていくことでどんな時に汗冷えしやすいか、どのタイミングでウェアを脱ぎ着するのが好ましいのかが徐々にわかってきました。

山のレベルや標高だけでなく体感温度、体力や基礎代謝も個人差があると思いますが、ぜひ今までの一座一座の山を振り返りながら、自分のカラダにフィットするウェアを組み合わせて気分が上がるコーディネートを楽しんで安全に楽しく登山を続けていきましょう♪

今回は私からは以上になります。

それではまた☺♡

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白壁 彩|ご自愛ハイカー&メンター
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