【SELFの本棚】#021 デッドライン
(書き手:SELF編集部 かつ しんいちろう)
プロジェクトマネジメントができるようになるには何を学べばよいですか?大学でプロジェクトマネジメントを教えているので、そうした質問を受けることがある。
スケジュールマネジメントやリスクマネジメントなどテクニカルな手法はあるのだが、実際に現場に行くとそれだけでは通用しない。現場の人の目線で、現場の使う言葉でゴール達成に向けて共に進む。「人」と要素が密接に関わる。それがプロジェクトであり、それゆえプロジェクトマネジメントは、人のマネジメントで一番苦労する。
そんな人をどうプロジェクトで動かすのか?あるいは動くようにするのか?をストーリー仕立てで教えてくれるのが、この「デッドライン」だ。
私がプロジェクトマネジメントの師匠と仰ぐTom DeMarco氏が1997年に書いた本だ。
ストーリーの中に教訓がちりばめられている。例えば、「正しいマネジメントの4つの本質」。
・適切な人材を雇用する。・その人材を適所にあてはめる。 ・人々の士気を保つ。・チームの結束を強め、維持する。 (それ以外のことは全部管理ごっこ)
そのほかにも「1日を無駄にする方法はいくらでもある…しかし、1日を取り戻す方法は一つもない。」「プレッシャーをかけても思考は速くならない。」「残業時間を増やすのは、生産性を落とす方法である。」などノウハウ本にはない教訓がちりばめられています。
そうそう、あるあるで終わらせず、読んで得た教訓を明日のあなたの仕事に活かしてください。
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