【薩摩会議体験記】 vol.02 観光 x Transformation
SELF理事の勝です。『薩摩会議 2022』、私が担当したセッション「観光 X Transformation」について、感じたことを忘れないうちに書き記しておきます。
今日を起点に観光がラーニング・ジャーニーへとトランスフォームする
テーマ名を「観光」にしたのは、「観光」がまさに転換点を迎えているからです。セッション内でのトークが終始、観光ではなく旅であり、旅の中でもラーニング・ジャーニーに集中していたのは、最初からの狙いです。
今、日本でラーニング・ジャーニーを語るならこの人たちと思った3人
今回お呼びしたゲストは、旅の中で学ぶ高校を4年前に立ち上げ、この4月から中等部も立ち上げた大谷真樹さん。旅の重要性を語っていただくならこの方だなと。中等部のベースの一つを奄美大島の大和村に選んでいただいただきました。(藤沢の家がご近所さんです。)https://infinity-gakuin.org/
今村祐樹さんは、これからの屋久島のラーニング・ジャーニーを語るならこの人と、SELF代表理事の野崎氏に推薦いただきました。数回の事前打ち合わせで山だけでなくさとも海もつないだ屋久島の循環を水でとらえるというパッションに心を打たれました。もう「今ちゃん」と呼んでいます。https://moss6.com/
そして最後は桜島ミュージアムの福島大輔さん。「僕の桜島」と豪語する博士です。桜島は既に日本のジオパークですが、霧島や錦江湾を含むエリアとして世界のジオパーク認定を視野に入れています。https://museum.sakurajima.gr.jp/
3つの気づき
トークの内容は、当日現地にいらっしゃった方たちと、オンラインで参加していただいた方たち限定ということで、心に残ったことを3つだけこちらで共有します。
まず一つ目は、ラーニング・ジャーニーは、特にコロナ期を経て人々が豊かな時間の過ごし方を真剣に考えた時に、体験したい旅のコンテンツとしてかなり注目度が高いということ。
二つ目は、ラーニング・ジャーニーは計画し過ぎず、柔軟に工程を変化させ、トラブルさえも楽しむというガイドとのバディ感覚での体験とすること。ガイド側の発見や成長も尊重するということ。
三つめは、すでにラーニング・ジャーニーの動きは修学旅行においてみられていて、従来の観光旅行から真の意味での修学旅行に変わってきているということ。
これからどうなる?
他のセッションでも、その後の懇親会でも、森も環境も食も教育もダイバーシティも、やはり現場で感じで、現場で語り合い、現場で生み出し、現場でアップデイトしていくラーニング・ジャーニーをやっていこう!という話になっていきました。
リアルな現場に行くことで計画されたかのような偶発性(セレンディピティ)は起きるし、そこからコトが加速度的に進んでいく。
SELFは、これからもラーニング・コミュニティーとして、「場」と「機会」を積極的に作っていきます。
SIP(SELF Impact Players)について
最後に、『薩摩会議』で伝えきれていなかったSIPという制度について。
SELFでは私たち理事を含む正会員をクルーと呼んでいます。SELFのメンバーとして日々活動を行っています。そのほかにSELF Transformation Academyという活動があり、共に学びあう仲間たちがいます。
その中間くらいで、クルーよりは関与度が低く、でも活動に関わってくれる仲間を増やしたいと考え、どんな呼称がいいだろう?という話になりました。
その時、監事の坂口修一郎氏から「ラグビーではリザーブ(補欠)というのはいなくて、試合が膠着した時に投入して局面を変える際の要員をインパクトプレーヤーと呼んでいる。それに似ているのでは?」というアイデアが出たのです。
全員、それはイイ!ということになりSELF Impact Players略してSIPの制度ができました。既に全国からTransformationの旅の仲間が増えています。