【ディープかごしま】#29 名物鳥焼 丸万
素敵なお店には色んなカテゴリがあり、このシリーズでご紹介しているお店は、どこか懐かしく仕事が丁寧で美味しいお店たちです。
最近、SELF界隈で話題になって、県外からいらっしゃたお客様をご案内しているのが天文館にある「焼鳥 丸万」。創業1961年の老舗です。
なぜ今まで入らなかったのだろう?というくらいお店の前は幾度となく通ったことがあるのですが、これまで一度も入ったことがなく、今回初めて伺いました。
入った瞬間、皆が好きな理由が分かりました。もう、内装と店員さんとメニューが昭和感にあふれる落ち着く雰囲気です。タイムスリップしたかのようです。
メニューは、「もも焼き」「鶏皮のつきだし」「鶏のたたき」「貝の味噌汁」「おにぎり」「白ごはん」「キュウリ」の4種だけです。素材的には、鶏、貝、味噌、米、キュウリの5種類です。(塩とか出汁とかほんとはもっとありますが)
シンプルがゆえにもも焼きを極めていて、もも焼きを食べに来る人しか来ない。もも焼きを食べたいと思ったらココ。久しぶりにもも焼き食べたいから行こうと思わせるブランド戦略です。(知らんけど)
しかもメニュー数が限られているので、回転が速いです。美味しいといってもも焼き3本食べる人は、いません。もも焼き、皮、おにぎり、味噌汁でグランドスラム(四大大会制覇)です。
もも焼きは、骨が付いたバージョンと切り離した「バラし」バージョンの2つ。骨付きにかぶりつくもよし、食べやすい「バラし」でもよし。
鶏は鹿児島の地鶏を使っているので、肉がしまり、しっかりとした味わい。ビールも焼酎もハイボールにも合います。
「ふつうのおにぎり」ですが、これがまた美味しい。鶏でタンパク質を補った後は、おにぎりで炭水化物を。
てきぱきと連携して動く店員さんたちも素敵なお店の風景の一つです。この日は常連さんと旅行者が半々くらいでした。
赤塚不二夫さんの書いたイラストとサインが目印のホッとするお店です。是非、行ってみてください。