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【ディープかごしま】#007 安心する美味しさがここにある「さぼんラーメン」

(写真・文:勝 眞一郎)

私が小さい頃、家族で与次郎ヶ浜に行って植物園を見たりサンロイヤルホテルに行ったりというのが我が家の休日の過ごし方になっていました。そんな時に決まって寄るのが「ざぼんラーメン」。我が家の定番の一つでした。

今では、鹿児島中央駅店を始め県内に7店舗を展開し、お土産品にもなっている有名店です。今回、久しぶりに本店である与次郎店に伺ってみました。

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与次郎の辺りは、道が整備され大型ショッピングセンターが立ち並ぶエリア。なので車での移動が便利です。この日も平日のお昼前でしたが駐車場はいっぱいでした。

同じ敷地に4つの建物があります。どこでもラーメンは食べられるようですが、建物ごとの違いは今回探れず、謎は残したままです(謎その1)。

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建物に入ると、カウンターで食券を買います。大根の漬物とお水を持ったホールの方に案内されて席へ。店内は昭和レトロな感じで、清掃が行き届き落ち着く空間です。

一緒に行った会社経営者の方が、「接客も厨房の動きも良くって、年配の方が多いね。働きやすいということだね。」とおっしゃっていました。何気なく感じる安心感は、そういうところから来るのかも知れませんね。

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しばらくすると、お目当ての「ざぼんラーメン」が運ばれてきました。決して柑橘の「ざぼん(文旦)」が入っている訳ではありません。あくまで名称です。名前の由来もお聞きしていないので「謎その2」としておきます。

具材は、もやし、キャベツ、シナチク、キクラゲ、チャーシュー、青ネギ、そして焦がしネギ。麺はストレートの中太麺です。あっさりクリーミーな豚骨スープが醤油ダレと合わさり旨味倍増。「あー、この味、この味。」と思わず唸ってしまいます。

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ざぼんラーメンと言えば、配膳の時に言われる「ラーメンは底からよく混ぜてからお召し上がりくださいね。」というセリフです。昔からこのセリフは変わっていません。毎回聞くたびに、何で最初から混ぜていないのだろうか?と疑問に思うのですが、器の底にある醤油タレと注がれた豚骨スープが混ざっていく時の味の変化を計算しているのかもしれません(謎その3)。

途中まで食べて、箸休めに食べ放題の大根の漬物を食べ、そしてまたラーメンに戻る。それの繰り返しで、あっという間に完食。ごちそうさまでした。

謎多き「ざぼんラーメン」ですが、そこがまた面白いのかもしれません。お近くにお立ち寄りの際は是非。

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