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鹿児島県庁18階 整備への道 #002 施設整備

(文:ふるかわりさ)

前回の記事「ものがたりの始まり」はこちら
鹿児島県の顔である鹿児島県庁の最上階全てを大幅にリニューアルし、鹿児島に新しい風を吹かせてたくさんの事業を芽吹かせていこうという事業に、私たちSELFの提出した案が採択されました(嬉)。

今回は、そもそも県庁18階って今どんな感じで、今回どんなふうにリニューアルする予定なの?というハード面のお話。

前回の記事にも書きましたが、全面ガラス張りの県庁18階。真ん中が吹き抜けになっており、北・東・南の3面がこの度リニューアルされます(西側は厨房と特別会議室となっており、一般の立ち入りはできません)。

北(鴨池公園側):159㎡
東(桜島側):155㎡
南(マリンポート側):172㎡ ※旧レストラン
            ー18階整備事業 仕様書より

桜島側リニューアル概要

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エレベーターを出て正面の桜島側フロア。ここはウェルカムスタジオ(仮称)と名付け、県庁を訪れた県内外の皆さんを桜島とともにお出迎えする場所、そして県外・国外などとのオンラインイベントなどではスタジオとして鹿児島をアピールする場所、また現在同様、個展や各種イベントなどが行える場になる予定です。

改めて考えると、県庁からこの距離の場所に活火山があるなんて、世界的に見てもほんとうに面白い場所ですね。

ちなみに、この桜島側と鴨池側はこれまで同様 今後も県庁が管理をなさる予定です。(キッチン部分に関しては協議中)

今日現在での要綱はこちら↓

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桜島に向かって右手側、現在自動販売機コーナーとなっている部分を、(自販機を取り払い)県内企業のポップアップショップや、これからお店を作ろうとしている方のチャレンジショップとして活用できるよう、小さなキッチンとカウンターにする予定です。※ 火を使っての調理はできません

ここを活用して、自治体職員の皆さんと、民間企業、学生、NPOなどがフラットに繋がれてイノベーションを起こしていけるようなイベントなどもどんどん企画していきたいです。キッチンスペースが一つあることで、例えば鹿児島のアーティスト×焼酎とか、伝統文化×かごしまの食とかといったような、さらりと鑑賞するだけでは終わらない企画も可能になってくるかと思っています。

((”あくまでも個人的に”は、ここで初日の出を拝んだりとか、ロケットの打ち上げをドキドキしながら見たりとか、錦江湾に映る満月をただ眺めるとか、、、。「あぁ〜、かごしま最高かよ」みたいな、そういう会ができたりしたらめちゃ素敵だと思いますが、場所が場所なので(鍵を開け閉めする警備員の方とかのご負担なども考えると)、今のところは「いつかそんなことができたらいいな!」くらいの妄想に留めておこうと思います。(笑)))

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キッチン周りは鹿児島県産材を使い、ナチュラルであたたかみのある空間に仕上げる予定です。(パースはイメージですので変更になる場合があります)

鴨池側リニューアル概要

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鴨池側はコミュニケーションライブラリー(仮称)と名付け、吹き抜け側一面に本棚を設置予定です。

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現在もチラホラと、ここで自習をしている学生たちの姿を見ますが、その学生たちとおもしろい県内企業・自治体とがもっと繋がれるように、また、県内外で活躍している面白い大人たちと若者がゆるやかに繋がれるように様々な工夫を凝らしていきたいと思っています。

一般的な図書館よりも少し気楽に、ポジティブな会話が弾むような空間になっていくといいなと考えていて、そのきっかけとして、県内外のステキな大人たち(この記事を読んでくださっているあなたです)から1冊ずつ、鹿児島の若者に向けた心からのメッセージを添えてここに本を寄贈していただきたいと考えています。

自習のついでにふと気になって手に取った本が、新しい興味の扉を開いてくれるとステキだし、それがきっかけでいつかメッセージを書いた方と一緒にプロジェクトをやることになりました!みたいなミラクルが起こるかもしれない。大人の皆さん、ぜひ今から「どの1冊を寄贈しようか」と考え始めてください。

マリンポート側リニューアル概要

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今回のリニューアルの、メインになるのが少し前までレストランとして使われていたこのマリンポート側のスペース。

こちらはリニューアル後は有料スペースとなり、私たちSELFが運営管理を行っていく予定です。

前回の記事にも書いたとおり鹿児島県民の私たちにとっても、鴨池にある県庁って、なかなか何かのついでに立ち寄る、あるいは通りかかる場所ではないので、一人で黙々と仕事をするスペースよりも対話や共創が生まれやすいような場のデザインにしました

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錦江湾を眺めながら、そして、鹿児島県産材のかおりに包まれながら、クリエイティブなアイディアや新しい事業の芽がどんどんと芽吹いていくような場になっていくと嬉しいです。

じゃぁ、この場所を使ってSELFは具体的にどんなことをやっていこうとしているの?ということについては、また次回以降の記事でご紹介しますね。(続く)



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