見出し画像

【かごしま選手名鑑】#003 目指すはスーパーコネクター!Li-Ka ワークラウンジ 加治屋紗代さん

書き手:SELF編集部

明るい声ととびきりの笑顔が印象的な「さよちゃん」こと加治屋紗代(かじや さよ)さん。鹿児島市名山堀にある古民家『バカンス』の代表やDJ活動を行っている。6月からは鹿児島中央駅に隣接の新しいビル Li-Ka1920 5階にあるライカワークラウンジでチーフをやっていたりと、何かと気になる人物。

いったいどんな人物なのだろうと、編集部の二人がお話を伺った。

画像1

震災を機にふるさと鹿児島に帰るまで

紗代さんは鹿児島市の鴨池育ち。大学卒業後、電子部品を輸出する専門商社で働いていた。パソコンをはじめとして電子機器が急成長している時期でもあり、仕事は忙しく、そして面白かった。その時の貿易事務の経験を生かし、東京で国際総合物流企業へ転職。
そんな中、2011年3月11日東日本大震災が発生。「このまま東京で暮らしていていいのか?」と考え、5月には鹿児島に帰ることにした。震災をターニングポイントとして多くの人たちが暮らしのありを考え直しはじめた。紗代さんも、その一人である。

鹿児島に戻った後は、文具系通信販売会社の代理店へ勤務し、2015年に結婚。仕事も落ち着いてきた、仕事も家庭も安定していたが、その充実感とは別のところで、どこか物足りなさも感じていた。

サードプレイス『バカンス』との出会い

そんな時、名山堀の『バカンス』の取材番組をたまたまテレビで見て、自分も参加してみたいと思った。『バカンス』は、名山堀の1軒の空き家を活用して朝活をしている場所だ。週に1回毎週金曜日、朝早くに様々な人が集まってコミュニケーションをし、ラジオ体操をするという。そんな、「朝Cafe deバカンス」に通い始め、次第に人の輪が広がっていった。

今振り返ると、家でもない、仕事場でもない、第三の場所(サードプレイス)『バカンス』での出会いが、紗代さんのその後につながるコミュニティ熱に火がついたらしい。たった週に1回のことなのに、たくさんの鹿児島の多様な人たちに出会えることに驚いた。

仕事ではお客様に提案したり、お客様同士をつないだりと、仕事でもプライベートでも日頃から大切にしている『少しのおせっかい』を続けていたら、代理店での売上もどんどん伸びて行った。2019年には所属するチームが全国1200社の代理店の中で新規売上 1位になった。1位だ!スゴイ!

(バカンスについての紹介記事はコチラ

 コワーキング への想い

『バカンス』での活動を続けていく中で、『バカンス』のある名山堀のコミュニティにも少しずつ親しいつながりができるようになってきた。

そんな中、2019年の2月、鹿児島市が名山堀にあったIT系のビジネス・インキュベーション施設「ソフトプラザかごしま」をリニューアルして、クリエイティブ産業創出拠点施設「mark MEIZAN( マークメイザン)」をオープンし、そこにコワーキング・スペースを作った。そこで人材募集をしている話があり、マークメイザンでの受付を約半年経験する。

少し補足すると、コワーキング・スペースというのは、コ(共に)ワーキング(働く)ということなので、知らない人同士がそこでつながり、新しいビジネスやタスクが生まれる場のこと。一人で作業している日本の多くのコワーキング・スペースと呼ばれる場所は、実は単なるシェア・スペースだ。

人と人がつながるうえで、コミュニケーターというつなぎ役が重要な役割を果たす。「どんなビジネスなんですか?」「どの辺、困ってますか?」「こんな方がいますけど、ご紹介しましょうか?」とつながりのお世話をする。それがコミュニケ―ターだ。

画像3

人生は、運と縁とタイミング

紗代さんはアメリカへ出張行った際、いくつかのコワーキング・スペースを訪ね、人々がつながっていく中で新しいビジネスが立ち上がっていく様子を見ていたので、日本にもそのコワーキング文化を広めたいという想いが強かった。 

そんな中、株式会社BAGN(ビーエージーエヌ) 代表 坂口修一郎氏(NPO法人薩摩リーダーシップフォーラムSELF監事)のLi-Ka1920でのプロジェクトの話を聞き、坂口氏へアポを取りコワーキング への想いを語った。

そして2021年3月、株式会社BAGNにジョインした。

鹿児島での活動の中で、大学生たちや若い女性たちに就職や転職の相談を受けることがあるという。その時には、これまでの仕事を振り返ってきて「運と縁とタイミング」と答えるのだそうだ。来るときは来るし、来ないときは来ない。来た時のタイミングを逃さないということが重要らしい。今やっている仕事で成果を出すことに集中し、それが少し落ち着いてきたなと思う頃に次のオファーが来る。人生は不思議だ。

マッチングではなく関わりを作る役割へ

紗代さんは、よく使われるビジネスマッチングという言葉はあまり好きではないそうだ。マッチングは事業のフレームワークを作るまでサポートするので重くて硬い感じがするので、コミュニケーター、コネクターという人と人を繋げるところまでのサポートに徹したいとのこと。

新しいコトやサービスが生まれる時は生まれるし、生まれないときは生まれない。むしろ、人と人との掛け算で生まれるコトの良さを知って欲しいと言う。その後の発展は、つながった人同士で育んでほしいと。関わりを作ることに価値があり、そこをサポートする役割でありたいと。

そのためには鹿児島にいる人から、初めて鹿児島に来て土地勘も人のつながりも無い人までが、つながりの相談にくる案内所。そんな場所にいて役割を果たしたいと日々活動している。

画像3

目指すはスーパー・コネクター

最後に、紗代さんの仕事のミッションを聞いてみた。「活き活きと働く仲間を作ること」だそうだ。仲間と共通のゴールを見出し、一緒に何かをつくりだす人たちがたくさんいる状態を作り出したいと。

そのために、自分は人と人をつなげる『スーパー・コネクター』でありたいと思っている。鹿児島にずっといても、待っているだけではつながらない。つながりを自分から作るのもなかなかエネルギーのいるタスクだ。ビジネスを高速で回転させるには、つながりが必要だと考えていると話してくれた。自分がスペシャリストであるのではなく、ニーズを引き出し、そのニーズに合った人につなげることができるようになるのが目標だ。

「紗代さんだからできる。」というのは違っていて、まだまだ自分が紹介できる人が少なかったり、相手のできることや悩んでいることを理解するのが難しかったりする。今でも毎日挑戦しているところだと彼女は言う。

つなげることに自信があるわけではなく、自分自身もそうであったように、つながることで何かが始まるという体験をみんなにも体感して欲しいのではないかと、話を伺っていて私は感じた。

画像5

(Lai-kaワーキングラウンジから配信されたSELF Transformation Labの模様)

Li-Ka ワーキングラウンジでお待ちしてます

Lai-kaワーキングラウンジではカジュアルな関係性で雑談ができるコワーキング・スペースと、ちょっと集中して仕事ができるシェアスペースを両立させる空間設計をゾーニングによって実現している。

周りに気を使わずにオンライン会議を行える個室や、小さな会議のできる静かなスペース、抜群の眺めでリラックスして集中できるワークスペース、コーヒーなどのドリンクを飲みながら立ち話ができるハイカウンターテーブル、また、簡単な打ち合わせのできるテーブルなどバラエティに富んだスペースが用意されているのも特徴だ。

内覧でアクセスの良さと素敵な空間に魅かれてSELFのように法人会員としての利用申し込みも増えているし、個人の会員も続々と増え、早くも「入り浸ります(ヘビーユーザー)宣言」をしている人も多い。
一時利用のドロップインもできるので、是非一度、利用してほしい。

そして、スーパー・コネクターの紗代さんにも気軽に声をかけて欲しい。何か新しいつながりができるかもしれない。

Li-Ka のご案内

鹿児島中央駅直結。
路面電車や駅前の風景など鹿児島の情景が一望できる開放感溢れるワークラウンジ。

個人会員、企業会員の他に1時間からのドロップイン(その時だけの利用)も可能。

集中したい人のためのデスク席、リラックスできるソファ席、周囲を気にせずオンライン会議ができる個室など、その日のワークスタイルに合わせて利用可能。全87席。

打ち合わせや利用者同士のコミュニケーションスペースもあり、鹿児島在住の人はもちろん、新幹線で鹿児島を訪れ、サッと仕事をしたビジネスマンなどにもおすすめです。詳しくは、こちら

「あ、鹿児島っておもしろい」そう感じたら、ぜひサポートをお願いします^^ おもしろい鹿児島を、もっと面白くするための活動費として使わせていただきます。