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【ディープ鹿児島】#002:桜島フェリーのうどん

鹿児島県民には、県民として守らなければならないいくつかの「儀式」がある。そのうちの一つがこれ。

乗船時間わずか15分の桜島フェリー。

これに乗ったら、お腹がすいていなくても(笑)ここでうどんを食べなければならない。もちろんそんな法律も条例も存在しないが、もはやこれは県民の義務なのである。

やぶ金のうどん

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土日限定と書いてあったかな?はじめて食べたごぼう天うどん

噛まずに飲み込んでも問題ないくらいの麺の固さと、急いで掻っ込んでもヤケドしないくらいのスープの温度。
麺はコシが命だとか、そんな野暮な議論は不要。

とにかく、桜島フェリーに乗ったら、即 車から降り、階段を駆け上がってやぶ金に飛び込み、うどんを注文する。そして、「いただきます」の前に写メを撮りSNSにアップする。その行為そのものが最高なのだ。

「ちょっといいことあった日は月見うどんにする」とか「月見に天ぷらまで載せて王様気分を味わう」とか「いや、いなりも外せない」とか。みなさんいろんなこだわりがあるが、まぁ、つまりなんでもいい。

しかし、うどんをオーダーできたことで安心してはいけない。

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食後の儀式

食べた食器をカウンターに戻し、店員さんに「ごちそうさま!」を伝えたら、急いでデッキへ駆け上がろう。

運がいい日はイルカに会えるし、桜島が噴火してない時は「あぁ、あとで(噴火するように)言っときます!」等と、観光で来たお客さんに訳のわからない冗談を言うのもいい。

冒頭にも述べたが、乗船時間は15分。この間に、車から降り、うどんを食べ、デッキで桜島を眺め、フェリーが岸に着くまでに車に戻っておかなければならい。一瞬の気の緩みも許されない時間との勝負なのだ。

ちなみに、桜島フェリーは年中無休24時間運行。
うどん屋さんの営業時間は11時〜18時。

桜島ビジターセンターをスキップすることなかれ

桜島に着いたら、桜島ビジターセンターには絶対に行こう。2時間で200年の時を経験できる島、桜島。この言葉の意味を、鹿児島県民でも説明できる人は少ないと思う。ビジターセンターで説明を聞くと、桜島の景色の見え方の解像度が何十倍にも上がります。

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