【家の在り方を考える】#05薩摩会議2023
(文:川畠 康文/SELF 理事)
【家の在り方を考える】の第5回は番外編的に先週末開催された、薩摩会議2023について書きたいと思います。(1~4回のリンク先は一番下にリンク張っています)
昨年の薩摩会議から早くも1年
昨年の薩摩会議では【家×Transormation】のセッションで登壇させて頂き、この【家の在り方を考える】の連載を始めたキッカケでもありました。(更新頻度少ないですが💦)
今年の薩摩会議では、私自身は受付もしていたので、ガッツリ全てを聞けてはいないのですが、受付しながらオンライン配信を見たり、どうしても見たいセッションは参加させてもらったりしていました。
濃すぎる3日間で、未だ頭の中が整理できてはいませんが、少しだけこちらに感じたことを記したいと思います。
身体性が未来を構築する、そんな未来?
やはり、1日目の歴史のセッションがガツンと心に響きました。
そこで出てきた「身体性」というキーワードは、自分にとって腑に落ちたものでした。ああ、答えはそこにあるのかと。(すみません、うまく説明できず全然伝わらない。。。)
それは、例えば、環境問題やウェルビーイング、暮らし方にも直結すること。
敵は外部にあるのではなく、自分達のなかにあるのかもしれない。環境問題も結局自分達が起こしたもの。自分に正直に、人間性というものが、新たな未来をつくるヒントではないかと。
家づくりも、身体性が一番重要
家づくりにおいても「その家での暮らしが心地よいか」が一番重要だと思っております。そこで大事なのは、高気密高断熱の家が正解というわけではなく、まあそれは前提として、最も大事なのは、心も身体も心地よく暮らせるかどうか。それは、例えばお金とか、デザインとか、空間の気持ちよさとか、使いやすさとか、満足感とか、健康的とか、そういう様々な要素が入り混じって構成されるものです。経済とか、工業的とか、そういう外部要因から形成されるのではなく、そこに住む人間の身体性が導かれる家づくりでありたいなぁと、しみじみ思いましたし、そういうベクトルをしっかり構築していく必要性も感じました。
そして、家というのは廻りの環境があって、相互作用でその地域が形成されていきます。やはり、街づくりというのも、暮らしづくりとは切り離せないもの。
ドルフィンポートを全国からの猛者が本気で考える
今回、薩摩会議におけるドルフィンポートの議論も本当に興味深く、そして、「いや~、ホントにその通りだ」「でも、なんでこうなっちゃうのよ」という2つの想いが交錯しまくる、ワクワクとモヤモヤが入り混じるものでした。とにかく、もっと全うに、未来の子供たちへ胸を張って残せるものをつくらないといけないよねと。
違和感は未来をつくるヒント
今回の薩摩会議を通じて、「違和感」というものに正直でありたいと強く感じました。それは、私だけではなく、この薩摩会議をつくりあげたSELFのメンバーも同じく持っているものだと思います。その違和感に正直に、正しく、全うに抗いながら、こっちの方が良いじゃん!という道を示して、突き進んでいく。もちろん、家づくり、暮らしづくりにおいても。そういう未来を仲間とつくっていきたいと願う、今年の薩摩会議でございました。
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