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その社会課題の解決は、社会システムの変革につながっていますか?
世界の様々な人たちが、この一年多くの社会課題の解決に取り組んできた。地球の温暖化の進行を遅くするためのプロジェクト、未利用資源の利用、ジェンダー平等の考え方の普及、空き家問題、街のデザインのあり方。多様で数多くの社会課題にわたしたちは取り囲まれている。
それらの課題を、課題として定義して解決案を練り、実践して、一歩でも前に進もうと活動している。
しかしながら、課題を定義したとたんに、それがゴールかのように信じ込んでしまうことがある。「ベイエリアをこの後100年も住民と国内外から訪れる人たちが憩う場にしよう」とベイエリア・パークができたとする。これはこれで一つの解だ。天文館や名山町の方から人々が歩き、自転車が走り、路面電車がつながる。錦江湾越しに雄大なる桜島が見える。朝は散歩のついでに美味しい朝食をそこで食べたり、ヨガをしたり。昼はオープンスペースでミーティングをしたり、夕方はピンク色に染まる桜島をただただ見たり、夜は音楽を聴きながら食事をしたり。それはそれで、このランドスケープの有効な使い方としての解になる。
しかし、それだけで良いのだろうか?経済重視でデザインされていない街の景観やランドスケープのデザインを住民の合意のもとに長期的にかたちづくり、維持していくというような社会システムの変更はそこで起きたであろうか?そこで、一部のエリアだけでなく鹿児島のグランドビジョンを自分たちで作ろう、それを実現していこうという動きを始めている。
社会的合意形成のしかたは何か変わったであろうか?同じような課題が出てこないようなシステムになったであろうか?そこが重要な問いだ。
わたしたちは、個別解を解いていくことで、全体解に近づこうと志向している。機会あるごとに「こんな地球にしたい」という視座に立ち返りたい。
SDGsも2030年に到達したい途中の目標だ。そこは最終ゴールではない。17のゴールもそれがすべてではない。間もなく2023年。2030年まであと7年。そんな年の暮れに一息ついてこれまでの活動を振り返り、「どんな地球という惑星にしたいのか」を考えてみたい。
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