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メディア × Transformation:体制か変化の担い手か! ~ソーシャルイノベーションの鍵を握る、メディアが自ら起こす価値転換とは?~

薩摩会議8つ目のテーマは「メディア」。伝えるプロの4人をパネリストに、新しい時代へ向かいつつあるメディアの価値転換を問う。

登壇者は、西村勇哉さん、上栫祐典さん、呉琢磨さん、須部貴之さんの4名。

西村 勇哉(にしむら ゆうや)
NPO法人ミラツク 代表理事
株式会社エッセンス 代表取締役
大阪大学SSI 招聘教授
1981年大阪府池田市生まれ。大阪大学大学院にて人間科学の修士を取得。2011年にNPO法人ミラツクを設立。セクター、職種、領域を超えたイノベーションプラットフォームの構築と、大手企業の新領域事業開発支援・研究開発プロジェクト立ち上げの支援などに取り組む。2021年に知のアクセスを実現するKnowledge Tech企業エッセンスを設立、代表取締役に就任。2021年9月に先端研究者メディアesse-senseをリリース。滋賀県大津市在住、3児の父。大阪大学社会ソリューションイニシアティブ招聘教授、大阪大学人間科学研究科後期博士課程(人類学)在籍

上栫 祐典 (うわがき ゆうすけ)
株式会社あいらFM 代表取締役
一般社団法人コミュニティFM放送アライアンス 理事
鹿児島県薩摩川内市(旧薩摩郡東郷町)出身。京都大学法学部卒。広告代理店勤務を経て鹿児島へUターン、地元・薩摩川内市でまちづくり会社の設立やコミュニティFM放送局の開局に関わる。2017年、姶良市でコミュニティFM放送事業を行う株式会社あいらFMを設立し、同社代表取締役。その他、MBC(南日本放送)の番組制作、南日本新聞社「読者と報道」委員会委員など、主にローカルメディアをフィールドに活動。一般社団法人コミュニティFM放送アライアンスではコミュニティFM放送局の開局・運営支援も行う。

呉 琢磨(ご たくま)
NewsPicks Re:gion 編集長/事業責任者
高校中退後、Web広告編集、書籍編集、雑誌ライターとして活動。2015年にNewsPicksにジョイン。Brand Design(広告事業部)の立ち上げに参画し、2018年よりHead of Creativeに就任。若者向けのタブロイド誌「HOPE by NewsPicks」の創刊編集長も兼任した。2021年より「NewsPicks Re:gion」を立ち上げ、地域経済に特化したメディア・コミュニティ・サービス作りを行う。個人的なミッションとして「情報と機会の格差是正」を掲げてます。

須部 貴之(すべ たかゆき)
株式会社KISYABAREE 代表取締役
NPO法人SELF 共同代表理事
1978年生まれ。鹿児島出身。明海大学不動産学部卒。ディズニーリゾート、三井不動産グループを経て、2013年に鹿児島へUターンし同年リノベーションスクール@北九州に参加。鹿児島県内にリノベーションまちづくりを推進している。「騎射場のきさき市」という1万人規模の地域イベントを主宰。地域開発と人材育成を軸にこれからの地域に必要な場を支える株式会社KISYABAREEを設立。民間や行政の様々な主体と連携して、地域開発事業、人材育成事業、組織開発事業などのプロデュースと不動産業を手がけている。



まずは自己紹介から


西村:モデレーターの西村です。メディアという大きな力が、未来の担い手となるためにどのような価値転換をおこす必要があるのか、また、メディアの可能性についてということを考える時間です。みなさんで楽しみましょう。よろしくお願いします。

須部:須部です。本業は不動産なのですが、場づくりにも取り組んでいます。メディア面で言うと、騎射場のきさき市(地域イベント)で関わる学生と一緒にローカルメディアをつくっていました。現在は配信業もしていて、YouTube配信をしたり、今日の薩摩会議の配信もサポートさせていただいています。

上栫:本業は鹿児島県姶良市でのコミュニティFM放送局運営ですが、MBCラジオ(南日本放送)の制作とパーソナリティも長年担当させていただいています。メディアの役割をサイズ感や立ち位置といった視点から話ができればいいなと思っています。

呉:所属はマスメディアなのですが、キャリアや肩書きを越えて、人と人が新しくつながることができるようなコンテンツづくりに取り組んでいます。いろんな見えない壁がありますが、いかに境界を越えてつなげる媒体になるか、その方法が気になっています。よろしくお願いします。

作戦会議のスタート!

西村:さぁ、作戦会議をしましょう。メディアは体制か変化の担い手かということを大きなテーマにしていますが、解決の鍵は「メディアに抱く希望と絶望」だと思っています。
 今日の3人はメディアの媒体を変え、中身を変え、届ける相手を変え、届け方を変えている方々です。自分たち自身で価値転換を起こしながら行動してゆくことをテーマに話したいと思います。まずは、メディアそのものを分解してみましょう。
 メディアは、情報と媒体の組み合わせでできています。その中でも、情報は世の中の人や事象の行動、行為があるから生まれてくるものです。情報を届けるために、どのテクノロジーを用いて何の媒介者になるのかを編纂するまでが1セットのメディアです。逆から考えると、媒介手段やテクノロジーを用いて情報を編纂すれば、社会にインパクトを起こすためのメディアもできます。

メディアのボリュームより、必要としている人に必要な情報が届いているか

西村:打ち合わせで印象に残ったのが、上栫さんの「メディアの大きさ」についてのお話です。多くの人に届けるから正義だということではなく、ある人たちに必要な情報があり、情報を届けるボリュームも様々であるといった内容でした。上栫さんがコミュニティラジオをされている中で、どんな人にどんな情報が必要なのか、例を用いて教えてください。

上栫:頻度として多いのは、スタジオが商業施設の中にあるので、夕方は道が渋滞するんです。それで、番組終わりのスタッフが帰りに「混んでます」と連絡をくれたりすると、そのまま読み上げたりします。普段の放送は人口規模で最大7万人の範囲ですが、この情報をその瞬間に聞けたことで役立つ人が近くにいるという感覚で喋っていますね。

西村:なるほど。必要な情報はシチュエーションによって変わりますよね。ボリュームよりも、どれだけのパーセンテージで必要な人に必要な情報が届けられているのかが大事だということですね。

メディアの希望は時空を超えて多様性を届けること

西村:須部さんは、なぜ不動産から配信業に進んだのでしょうか。

須部:不動産をするために鹿児島にUターンしたのですが、騎射場が寂しいと感じて、「騎射場のきさき市」を立ち上げました。地元の人にどう関心を持ってもらうかを考えると、一緒に体験してもらう、参加してもらうこと自体がメディアになるのではと。誰が何のためにやっているんだろうというフックから、「自分もやりたい」という衝動をどれくらい引き出せるかを目標に続けてきました。自分が届けたい人は半径500メートル、15,000人くらいの規模のメディアかなと思っています。

須部:配信を始めたのは、コロナの影響もあるんですけれども、番組づくりの講師業をやっていると、配信を自分でやらざるをえない感じになってしまって…。外注するより、自分たちでローカルを配信して伝えていこうという中で、番組を見た人、誰か1人でもアクションがあればいいんじゃない?という気持ちでやっています。

西村:自分たちがコンテンツを持って発信することで、良いことはありましたか?

須部:例えば、のきさき市に参加していた学生との再会があったり、人と人のつながりから次に生まれるものがあるなと思いましたね。後輩たちが自分の思いを継いでくれる可能性を感じています。

西村:メディアの一つの考え方として、時空や空間を越えているということですね。呉さんはここを集中的にやっていると思いますが、どうですか?

呉:NewsPicksは全国にユーザーがいるけれど、首都圏のユーザー数が圧倒的に多いんです。だから、実は時空は大して越えていないかもしれません。全国で見ても大都市圏に偏っていて、場所は越えているけれど、テーマ切りメディアだなという感覚があります。
 都会に住んで、最新のビジネスに身をおいて、というふうに一定の指向性を共有した集団が集まると、成功のロールモデルとかパターンが洗練されてシンプルになっていきますよね。つまり、大都市圏のビジネスパーソンほど同質性が高いのではないか。むしろローカルの方が生き方の多様性があるんじゃないかと最近は感じています。それぞれの地域で別の価値観や文化があって、様々な人が活躍することができている点に希望を感じているので、ローカルにおける生き方の成功パターンのようなものを多くの人に伝えることができれば、生き方のバリエーションを増やせるんじゃないかと思っています。

西村:上栫さんのRADIO BURN+の例で聞こうと思います。メディアを視聴する人自体の多様性がないと似たパターンの内容を届けざるを得ないと思うのですが、そんな人たちへ多様性のある情報を受け止めてもらうためにはどんな方法を取りますか。

上栫:ラジオという媒体が強みでもあると思います。テレビや新聞には枠の制限がありますが、ラジオの場合は人の声がベースなので、ある程度自由に時間を使って番組がつくれます。RADIO BURN+の現在のつくり方としては、まず、ゲストが何を思い考えているのかを引き出せるまである時間を割くということ。もう一つは、同じ人に何度も出演してもらっています。12年番組をやっていると、その人の中でもいろいろな変化があるので、変化を追いかけられる番組でありたいなとは思っていますね。

西村:長いコンテンツを使えるのは一つの強みですよね。呉さん、どうですか?

呉:そもそも、今って流通しているコンテンツが膨大すぎるなかで、どうやって選んでもらうかが難しいわけです。その点「地元のローカルコンテンツ」には消費する必然性があるし、強いエンゲージメントも生まれやすいので、そこは入り口として有利ですよね。
 例えば、ローカルの同じ番組にずっと接している人は、心のどこかに身内的な「信頼」が埋め込まれていると思うので、その信頼をテコにしてどれだけ新しい情報とつなげられるか、どれだけ間口になれるかという点で、本来の媒介者としての機能が求められるのではと思います。

西村:読者やユーザーにどんな変化を起こしたいと思って番組づくりに取り組むかということですね。ユーザーが求めている情報を逆算した上でのコンテンツづくりが肝だと感じます。

呉:求められている情報とそうでないものがありますが、ただ求められる情報を即物的に渡すだけではメディアの力も減退してゆくと思います。情報もコンテンツも飽和している中で、求めていなかった情報や、想像していなかった出会いを届けることに希望があると考えています。 

 ただ個人的に、東京から地域に取材に来て思うのは、ものすごく「感じること」が多いんですよ。言語化できない、ライブの部分を伝えたいと思うようになって。本当はみんなが地域に足を運んで、地域の人たちに会って地域を感じてもらうことが一番いいんだけれど、それは難しいので去年からPodcastをはじめたんです。「ローカルの光」を鮮度そのまま届けたほうが、むしろ面白いんじゃないかと思って。

須部:コンテンツの飽和は課題ですよね。その中で、いろんな媒介に触れて僕らのメディアに辿り着く人たちがいると考えたら、自分たちが器になっていろんな地方のコンテンツを集めてコラボしたり、そこから先につながるような動線のプログラムづくりをしたいなと思いますね。

呉:僕も最近、いろいろな地域経済系Podcastとのコラボをやっているんですけど、似た発想があります。

情報の非対称性:首都圏からの情報流通と地方の情報量の関係

呉:一方で、地方で流れている情報の大半は「首都圏発」のもので、地域の情報は東京に流通してゆかない。情報の一方通行というか、都市と地域の非対称性がすごいですよね。地域に住んでいる方の方が、ローカルのことを知った上で、むしろ東京のことにも詳しくなれる状態にあると感じます。地域の方が実はニュースバリューのあることに取り組んでいても、正しく評価されないことにもつながっているから、この非対称性は構造的な問題だと思っています。

西村:大きいメディアがたくさん情報を持っていると言われがちだけれど、実は、小さい側のローカルの方が圧倒的に情報が多いと。上栫さんはいかがでしょうか?

上栫:地域側の視点で情報量の話をすると、実は、ローカルに眠っている情報の大半はそもそもあまり掘り返されていません。でも、地域に密着して、埋もれている情報をできるだけ拾って発信できるところは、うちみたいな小さなラジオ局のいいところですね。発信によって人や地域のモチベーションに繋げられる点では、単純な数ではない価値があると思いながらやっています。

呉:地域の方々が自分たちの持っている価値に気付けないことが問題ですよね。その土地で生まれているものって、地元の人にとっては当たり前の存在ですけど、ものの価値がようやくわかるという点では、外の視点を意識できるかが鍵。メディアが入ると、”ウチ”の視点が相対化されるから、認めてもらえた感覚が起こるのかもしれません。

西村:「光を当てる役割」とよく言うけれど、光を当てた途端にまた別の価値が発生する点では、メディアって面白いですね。たくさん届ける大きなメディアをつくる以前に、小さなメディアをたくさんつくって、ローカルでどんどん光を当てていった方がいいなと思います。

コミュニティFMの可能性

須部:ローカルに光を当てるということでご紹介したいのが、奄美大島のあまみFMです。あまみFMの在り方を見て、これがコミュニティFMか!と衝撃を受けました。
あまみFM ホームページ:http://www.npo-d.org/d_info.htm

上栫:僕も奄美に行く機会があれば、あまみFMをおすすめしています。あの空気の中で奄美由来の言葉や音楽を浴びると、観光客も地元の人も楽しめます。視聴者との距離感も素晴らしい。

呉:コミュニティのエンゲージメント増幅装置みたいな感じですね。届く範囲が決まっているからできることがある。社内報みたいなインナー向けの施策のイメージですね。逆に、最近はローカル局の番組もオンラインで視聴できるようになっていますが、外に向けた発信も意識されるようになっているのでしょうか。

上栫:個人の感覚では、ローカルなラジオ番組を全国配信することで大きなインパクトがあるとは感じていません。例えば、あいらFMは、地元の人へ地元の情報を届けたいという思いがベースにあります。姶良市を生活圏内にしている人しか聞いていないけれど、私たちはその距離感を楽しみにしています。
 逆に、ローカル情報のWeb配信が役立つ時もあって。それは電波で情報を届ける際に障害がある時です。例えば、奄美は大雨災害が多く、奄美出身で鹿児島本土にいる方も多くいらっしゃいます。そういった方に対応するために、大雨の時にはインターネット放送に力を入れています。地域性とメディアの特性がうまく合致する場合には、使い道があると思っています。

西村:あまみFMは地域の多層性を身体化しているメディアなのだと思います。地域で様々なことが同時に起こっているけれど、今見えているものしか知らないから、それ以外のことを小さく時空を超えて伝えることが大切ですよね。身体化することで、今見えている日常が実はおもしろいと気付けるというか。

情報を届けた先にあるものがメディアの本質

西村:情報を少し引いたところで媒介させると、その背景の話も出てきます。情報の周辺にメディアがあるという点で、情報を届けた先にどんな出口を持てるでしょうか?

須部:Slidoの「旅は地域の光を見ることで、メディアの役割は光を届けること」というコメントを見て、まさにそうだと思いました。
 どんな切り口で光を当てて届けるのか、その先に何を求めるのか、置いてゆく思いがあるかどうかで、メディアの在り方も変わってくる。のきさき市の実行委員メンバーには、届けたい情報を届けたい人に、どうアクションしてもらいたいかまでを考えて発信しましょうと伝えています。メディアの本質は届けた人にどうあってほしいか、そのメッセージにあるのではないかと思います。

上栫:ローカルかマスか明確に区分しなくてもいいのではと思いますが、今のメディアの存在価値は、媒介より触媒にある気がします。須部さんの話につながりますが、最近は、ある情報に触れた時にアクションにつながる反応をいかにつくれるかがメディアの手腕みたいなところがありますよね。触媒ということの意味は、反応を促進できる物質が決まっているということですが、反応する物質の側は変化しているのに、触媒がずっと同じ形をしていたら反応が起こらなくなる。だから、社会の形が変わっていくのならばメディアも変わらないといけないということを強く感じました。

メディアの価値転換のために

西村:今の活動において、これからどんなメディアが必要なのでしょうか。メディアが単独で価値転換を問い続けても、自己主張的な変容にしかならないのでしょうか。

須部:多様化という点では、個人も、マスも、ローカルも触媒となって紡ぎあって、その先にどんな変容を起こしてゆくか議論する場を定期的に開催する必要性を感じました。

上栫:プレイヤー的な生き方とメディア的な生き方があると思っていて、自分はメディア的な生き方が合っている感覚があります。社会を理想的な形へ変えるアクションを起こさずにはいられないのがプレイヤー的な生き方で、社会を動かすエネルギーになってゆく。一方で、その現象は何なのか、なぜそういった行動につながっているのか、動いた先にどんな未来が待っているのかを見ておきたい人間もいます。こちらがメディア的な生き方です。ちゃんと見ている人が、ちゃんと周りに発信して、反応を促進することを続けたいです。

呉:今や誰でもメディアになれる時代ですから、その人にパワーがあれば即メディアになれるわけです。既存メディアの特別性は薄れる一方だけれど、プレイヤーに光を当ててゆくことはできると思います。誰かをエンパワーしたり、誰かが新しい何者かと出会う場所になれる可能性があるから、上栫さんのメディア的な生き方はいいなと思います。

西村:上栫さんの「メディア的な生き方」にヒントがあったように思います。「自分たちが」という気持ちで取り組んでしまうと、自分たちの価値観をどんどん打ち出してしまいたくなるけれど、一歩引いて伴走者としてのメディアに取り組んでいきたいというのが、僕の全体的な感想です。
有意義な時間でした。来年は地域のプレイヤー×メディアでセッションができればいいですね。ありがとうございました。

質疑応答

ここで会場の参加者から質問をいただきたいと思います。
どうぞ。

質問者1:呉さんのローカルメディアのライブ感に、歴史セクションで木戸さんがお話した生命力や身体性に近いものを感じています。それに付随して、「Re:gion Picker」やローカルメディアの方々のロールモデルと、そういった方々の資質が生命力や身体性とリンクしているのかをお聞きしたいです。

呉:「NewsPicks Re:gion」を始めた時の面白みは、まさに身体性や実力、生命力といったものでした。
 地域でたくさんの方にお会いしてきましたが、皆さん力強いビジネスをされていて、自信に満ち溢れている方が多い印象があります。土地に根ざして事業を継いでいる人たち、その土地を良くしてゆく責任がある人たちが成功のロールモデルの多様性を体現してくれています。

質問者2:これからの日本が多文化・多言語化してゆく状況が増えていくと推察しますが、特に地方の多言語・多文化の風景はどのようにつくってゆくのか、メディア的に捉えてみるとどうでしょうか。

上栫:受け取る側の価値観が多様化しているからこそ、解釈は委ねてしまう方が時代にマッチしているような気がします。メディア側は情報をつくり込みすぎず、できるだけそのまま置いてあげることが望ましいのではないでしょうか。

質問者3:マスで消費される同質的な情報と、閉じたローカルメディアがあって、その間がない印象を受けました。多様化や交流情報を扱うメディアはこれから現れるのでしょうか。

呉:持論ですが、最強のメディアは「人間」、最強のコンテンツは「成長」だと思っています。人が成長して行くプロセスが一番面白くて応援したくなるコンテンツじゃないですか。情報だけ一方的に流通させるのは難しいから、人の成長に参加できる構造になっていると、文化も言語も多様化してゆくのかなと思います。


(ライター:友安 麻里亜  校正:SELF編集部)






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