【かごしま選手名鑑】#008 波崎 大知さん 「多拠点生活を経て屋久島に移住した理由と人生のコンパス」
今回のかごしま選手名鑑は波崎大知さんをご紹介。波崎さんは先日、3年にわたる非定住生活を経て屋久島に移住したばかり。今までのキャリアやnext commons labのローカルベンチャー事業の展望、屋久島でのサウナ事業の立ち上げなど、これからのビジョンについて伺いました。(文責: SELF編集部 小平)
※今週、日曜日までの限定無料公開になります。
家業の魚の仲卸を継ぐと思っていた
もともと港町の千葉県銚子市のご出身。小さい頃はずっと水泳をしてバスケ、サッカー、駅伝などスポーツ大好きな幼少時代を過ごしました。そしてご実家は水産仲卸業を営んでおり3代目として「自分が仲卸の仕事をつぐんだ」とずっと思っていました。実家の経営を継ぐ手助けになればと茨城大学の経済学部に進みますが、転機はバックパッカーとして旅した上海。同世代の若者が皆やりたいことを決めていたことにショックを受け、自分自身の人生の行く道について考え始めます。
Ed tech起業で作りたかった世界
波崎さんは在学中にEd tech (教育分野の課題をテクノロジーで解決するスタートアップ)での起業を行います。イメージしたのはミネルバ大学(※)の日本版です。Uー25を対象にしたキャリア人向けのディスカッションをベースとした学びのサービスを作りました。
波崎君が作りたかったのは地域や家庭の事業による教育格差のない世界。若者が学びを通じて「自分自身の人生のコンパスを作る」サービスです。情報格差が出身となる家庭や地域出来ており、教育を通じて、その状況を変えることでコミュニティを変え、持続的な世界を作りたいと考えました。その後、2020年1月にEdtech事業にひと段落を付け、フリーのサービスデザイナーとしてリモートでベンチャー企業から大企業まで複数の事業をしながら日本中の持続可能性を実現しようとする地域を周ります。
シェアハウスの立ち上げ、全国多拠点生活、屋久島との出会い
波崎さんは2018年から定住する家を無くして多拠点での生活をしています。若者向けのシェアハウス立ち上げをしたりもしました。旅する中で持続可能な地域を見て回っている 中で屋久島に出会います。「屋久島は循環型社会のモデルとして可能性を感じる」と波崎さんはおっしゃいます。エコビレッジのような自給自足型で持続可能な暮らしをしているコミュニティが複数あり、循環や関係人口をテーマとしたコミュニティなどいろんなテーマで暮らしを創っている人が多いそう。屋久島への移住を決め2021年11月に屋久島に移住をしました。
ローカルベンチャー育成事業
波崎さんには今、協力者が必要な事業が2つあります(今回の記事はその応援という意味合いがあります)。一つ目の募集はNext Commons Labが実施するローカルベンチャー育成事業のパートナーとなってくれる自治体を探しています。
その地域内に格好いい大人やイケてる企業がないと若者は動きません。地域に格好いい大人が作る会社が増えたら良いとNext Commons Labのローカルベンチャー育成事業を鹿児島の自治体と組んで実施したいと考えています。この事業でローカルベンチャーを育成し、かつサービスデザインの見知からも住民参画型のサービスを自治体と協働したいと考えています。パートナーとなれる自治体がいらっしゃいましたら是非、お声がけください。
屋久島の地杉を使ったバレルサウナ事業
屋久島には屋久杉だけではなく、樹齢の若い地杉と呼ばれる杉があります。その地杉を活用したバレルサウナの開発が進行中。またアプリ活用した Sauna as a Service (共同購入サービス)型の新しい所有の形態も提供します。来年4月にプロジェクト立ち上げ、その後にプロダクト・サービス含めてローンチを予定しています。今このサービスでは設計者(可能なら屋久島の方)と、ブランド価値を共有していただけ、設置してくれる事業者も募集中 (SANUやNot a Hotel とご一緒できたら最高!)。是非、お声がけください。
波崎さん連絡先
Facebook:https://www.facebook.com/daichi.hasaki
メールアドレス:d.h.ssl.0709@gmail.com
鹿児島は移住者にとってライフスタイルを実現させることができる場所になればと思います。鹿児島に若い将来性あるメンバーがジョインしてくれたことは素直に嬉しく、波崎さんの人生が理想の目的地に辿り着けるよう、サポートして行けたらいいですね。
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