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コンテンツ品質はどうやって定義する?複数名で安定してコンテンツを生み出す方法

検索エンジンからの集客をより増やしたい場合、情報発信に力を入れる、という選択を取ることは多くあるかな、と思います。
ただ闇雲に情報発信をしても評価が向上する事はなく、一定以上の品質がやはり必要です。

では一定以上の品質、とは何でしょうか?
そもそも品質とはどう決めるべきものでしょうか?

今回は品質についての考え方について解説していこうと思います。
後半で読者像を設定しコンテンツ評価ポイントの設定方法とメリットについても解説します。

※記事中で「コンテンツ」と表現しているものは「記事コンテンツ」を指しています。

特定のキーワードの自然検索で上位=高品質ではない?

最初に押さえておいた方が良い点として、自然検索で上位だから高品質コンテンツとは言えない、という事です。
検索されたタイミングにおいて最適な情報、キーワードとのマッチ度が高い可能性は高いというだけです。

そもそも、検索エンジンはコンテンツ品質のみをジャッジしている訳ではありません。
多くの支持を得ていたり、著者やサイト運営者に認知度がある場合は、それらも加味した上で、検索順位が決まっています。

なので純粋に、そのページに書かれている記事コンテンツの品質が良いとか悪い、というだけで順位は決まっていません。

SEOとコンテンツの難しい関係

検索順位とコンテンツ品質の関係性はややこしいです。
SEOとコンテンツの関係性を考える上で難しい部分だと思っています。

コストをかけてコンテンツを作成し情報発信する理由の何割かは、自然検索からの流入を期待してですよね?
なのに、自然検索順位をベースにコンテンツの評価軸を作成すると品質が伴わない可能性が高くなる。
品質が一定に満たないので上位表示確率が下がるって最悪じゃないですか。

コストをかけてコンテンツ制作をして検索エンジンから評価されたい。
でもコンテンツと検索順位を考える時だけ「検索結果だけ見ても意味ないよ」って何だよ、と思いますよね。
僕が企業の担当者であれば、間違いなくそう思います。

純粋なコンテンツの評価はそもそもできない

どのドメインに格納されているコンテンツか?
誰が言っているのか?
どれくらいの人が支持している情報か?
といった辺りが加味されて検索順位を決める評価が決まっているので、外部要因を一切無視して、コンテンツの中身だけ評価される、という事はありません。

では純粋なコンテンツの評価軸をどうやって決めるべきか?

基準が無ければ良い悪いの判断はむずかしくなります。
良し悪しの判断ができなければ、発信される情報の品質にバラつきが出てしまいます。

その品質をある程度安定させるために評価基準を作成することをオススメします。

読者の知識レベルと悩みを言語化する

例えば、キーワード「デッドリフト 平均」について情報発信して読者に情報を届けたい、とします。

キーワードからニーズを察すると「デッドリフトって平均何キロくらい扱うのが良いのかが知りたい」ということになります。
この点を外してはいけません。

では、このキーワードで検索するのはどういった人でしょうか?

ここからは頭の中で想像することが大切です。
僕が浮かんだ読者像を記載していきます。
この読者像の想定には知識が必要なので、そこだけは事前準備をしておいてください。

読者像を2つの要素に分けて考えます。
1つは知識レベルに関すること
1つは読後に達成したいことと性質

読者の知識レベルに関係するもの
トレーニング歴の浅い・もしくは始めたばかり
トレーナーなどをつけず1人でトレーニングしている(しようとしている)

読者が達成したいこと・性格的なもの
背中やハムストリングなど身体の背面を重点的に鍛えたい
何かしらのスポーツの競技レベルを上げたい
怪我をしたくない
トレーニングメニューは決めておきたい
平均より上を目指したい

ざっと、上記のような要素が想像できました。

読者像から抜き出したポイントを活用してコンテンツ作成の注意点を作る

知識レベルに関係するものは用語の専門性に影響します。

今回の例では「はじめたばかりの初心者が見る」と想定されます。
「80kg/10rep」といった書き方をしたり、「RM換算表を用いて」みたいな用語を使ってはいけません。

読者に意味が伝わらないですし、用語の説明をコンテンツ内で行ったとしても、記事の内容を理解するために不要な労力を強いることになってしまいます。

可能な限り平易な言葉を使い、平均の出し方も含めて冗長にならず知りたいと思われる情報を提供することが必要です。
もし上級者向けの情報であれば、出す情報の難易度や使う単語も変わってきます。

次に必要なのは読後のゴールに関する要素です。
そもそも何でそんな情報がほしいのか?と言い換えてもOKです。。
恐らくコンテンツを読んだ結果、何かしら達成したいことがあるはずです。

それは何か?を想定し、それらを最も知りたい事とセットで伝えることが大切です。

なお、セットで伝えるべき情報が不要な場合もあります。
そういった際は伝えるべき要素だけ伝えておきましょう。
競合他社と差別化はできませんが、読者起点で評価ポイントを考えているので、競合他社については気にしません。
差別化は他の何かで行いましょう。

読者像からコンテンツの評価ポイントを決める

初心者でも分かりやすい平易な用語のみで書かれているか?
冒頭で最も知りたいであろう要素への答えが提供できているか?
が提供できているかがまずは重要なポイントです。

次に知りたい理由を深掘りし、読者のゴールをアシストする要素が提供できてきるか?をチェックします。
今回の例では以下の通りです。

デッドリフトで鍛えられる部位の解説
どういったスポーツに好影響があるか
正しいフォームについて
トレーニングボリュームと重量の増やし方
デッドリフトにより期待できる効果

評価ポイントに則って構成やコンテンツに必要な情報を集める

どの順序でどういった情報を伝えるべきか?
どういった情報を集めて見せると分かりやすく面白くなるか?
紹介できそうな事例はあるか?

辺りを考慮して情報を集めましょう。
取材が必要であれば取材をし、許可関連が必要であれば許可も取っておきます。

コンテンツを作成し過不足のチェック

情報が集まって構成もできたら実際にコンテンツの作成です。
読者像が定まっていて知りたいことも具体化してあるので、そこまでズレたものにはならないはずです。

それでも過不足が出てくることはあるので、その辺りは修正します。

今回の例では「正しいフォーム」はオマケ程度の情報になるはずですが、必要な情報を集める段階で有識者に取材していた場合は要注意です。
担当者に思い入れが出てしまい、正しいフォームについての解説ボリュームが大きくなってバランスが悪くなる、といった事が起こる可能性もあります。

あくまでも想定される読者視点でバランスよく情報を配置するように整えるようにしましょう。

情報は少なくてもダメですが多すぎるのも良くないです。
読者像を決めて、評価ポイントを言語化し、それらに沿ったものになっているかどうか?を冷静に判断しましょう。

ズレを最小限に提供価値を最大限に

最初に読者像から評価ポイントを決めたことで、現場で作成するコンテンツの大幅なズレが防げます。
言い換えると"修正可能な"コンテンツができあがります。

準備を行うだけで大幅な手戻りや、やり直しが防げます。

読者像起点で評価ポイントを決めるだけで色々な問題が解決する

コンテンツ品質も一定に保てて言語化された評価ポイントも準備できます。
誰が見てもある程度、正確な評価が可能になります。
大幅な手戻りやリテイクが起こらなくなりコストが下がります。
品質が安定し、必ず一定以上の価値提供が可能になります。

読者像を決めるための知識や準備は必要になりますが、それさえクリアしてしまえばコンテンツのハードルが下げられます。

複数名でコンテンツ作成に取り組む場合は活用してみてください。


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